Du peloton européen(Vol.26)
「EFエデュケーション・NIPPO ディベロップメントチーム」に所属する門田祐輔選手の日々をお届けする「Du peloton européen」(ヨーロッパのプロトンから)。
1か月ぶりの更新となる本連載ですが、本日のテーマは先日出場した「ツアー・オブ・ブルガリア」について。そして次なるレースは9月8日(金)~9月10日(日)に開催される「ツール・ド・北海道」。ダイジェスト動画などがYouTubeにもアップされると思うのでぜひチェックしてみてください!
皆さんお久しぶりです。久しぶりの「Du peloton européen」の更新です。
前回の「シビウ・サイクリング・ツアー」から約1ヵ月半振りとなる「ツアー・オブ・ブルガリア」を走ってきました。
ツアー・オブ・ブルガリアはチームとしても初参加のレースで、ブルガリアに訪れるのも初めて。本来であれば、ツアー・オブ・ブルガリア、ツール・ド・ルーマニア、ツール・ド・セルビアと3週間にわたってステージレースをこなす予定でしたが、ツール・ド・ルーマニアとツール・ド・セルビアが10月に延期になってしまったため、ツアー・オブ・ブルガリアのみの参戦となりました。
レースは6日間で行われ、初日は夜にプロローグ1ステージレース初日に行われる個人タイムトライアルのこと。短距離でタイム差がつきにくいことから出場選手の顔見せ的な意味合いが強い。、2日目は1日に2ステージが行われ、その後、第6ステージまで続く感じです。
初日のプロローグは夜だったので、自分はその日の朝のフライトで昼過ぎにホテルに到着し、プロローグを走りました。開催場所はブルガリアの首都ソフィアの大聖堂。1km弱の周回コースですべて石畳です。この手のプロローグはあまり得意ではないので、タイム差を失わないようにしっかりとウォーミングアップをして臨みました。
自分はチームの中で最後の出走でした。他の選手たちが走っている間に雨が降り始め路面が滑りやすくなっていたので、落車に気をつけて走るようにしました。
2日目は午前と午後それぞれにレースが開催され、どちらも上りがあるため総合の順位に大きく影響するステージになりました。すべてのステージのレースレポートは自分のnoteにあげているのでそちらをご覧ください。チームとしてはStehli Félix選手とJenni Luca選手が良い位置でゴール。新人賞も獲得できたので2人の総合、新人賞ジャージを守りながら走っていくという方向性になりました。
3日目の第4ステージも上りが含まれており、そこで集団が割れました。なんとか前に残ることができましたが、逃げ切った選手が総合リーダーになり、タイム差が少し開く結果に。僕自身はトップから3分遅れで、昨日同様に2人のサポートと言う形でレースに臨みました。
第4ステージは逃げに乗るオーダーだったので、しっかりと逃げに入って仕事をこなすことができました。ステージ優勝も狙えるかと思いましたが、さすがに逃げ切ることができず、その日も集団スプリントになりました。
最終ステージは序盤13kmの上りがあり、その後は平坦基調のステージでした。総合争いはこの日が最後なので上りが速くなる可能性がありましたが、最初の上りからゴールまで距離もあるので、そこまで大きな動きは無いのではないかと言う予想。
序盤からアスタナが積極的に動き、集団は約30人ほどに。その後平坦に入りましたが、ここから逃げもできず、集団のペースは遅く、上りで遅れた選手たちもその後追いついてきて結果的に集団スプリントになりました。
最後はFelix選手がスプリントで2位に入りボーナスポイントを獲得して総合3位に。Luca選手も新人賞ジャージを守ることができたのでよかったです。チームとしても総合で3位に入り、チームとして今シーズン初めての表彰台に上ることができました。
今はブルガリアの空港でフランスの自宅に戻るフライトを待っているところ。この後は、今週末に開催されるツール・ド・北海道に出場する予定です。北海道でもチーム一丸となって頑張りたいと思います。
それではまた日本で。
(門田)
プロローグの会場。大きな建物が大聖堂です。
ホテルから見たブルガリアの町並み。
生まれて初めて黒海を見ました。
チームのみんなとコーヒーブレイク。
マッサーのKamil。冒頭の写真でクルマを運転しているのも彼です。
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