「EFエデュケーション・NIPPO ディベロップメントチーム」に所属する門田祐輔選手の日々をお伝えする「Du peloton européen」(ヨーロッパのプロトンから)も早いもので5回目。今回のテーマは「回復について」。先週末に開催されたステージレース「ツール・ド・アルザス」から戻ってきたばかりのフランスの自宅からお届けします。

ちなみに門田選手の○○○好き、はちょっと意外でした。何のゲームにはまっているのか今度こっそり聞いておきます(笑)。

Vol.01
Vol.02
Vol.03
Vol.04

ツール・ド・アルザス終了しました。自分向きのコースでしたが、あまりコンディションが良くなく結果に結びつける走りができませんでした。次のレースはまだ決まっていませんが、しっかりと休んでまたコンディションを上げていきたいと思います。
現在はすでにフランスの自宅に戻っているのですが、今回はステージレースが終わった直後ということで、レースでの回復について書こうかなと思います。

ステージレースの日数にもよりますが、今回は5日間のステージレースで+ 1日の移動日がありました。レースが終わってからは2日間の回復日、いわゆる完全オフを取りました。選手によって回復の仕方はそれぞれで、次の日も走る選手やまったく自転車に乗らない選手もいます。

僕はというと、ワンデーレースのときは次の日足を回してその次の日休む、もしくはいつも通り練習することが多いです。ステージレースの場合は終わってから数日休みを取ることがあります。もちろんその後のレーススケジュールや、そのときのコンディションによって多少やる内容は変わります。

オフの日は買い物をしたり掃除をしたり、家族と電話したり、あとゲームも好きなのでゲームをいっぱいやります。もちろんLa routeの原稿作成も! 普段練習でたくさん外に出ているので、休みの日はなるべく家の中にいたい派です。意外に思われるかもしれませんが割とインドア派なんです(笑)。

レースのときはチームのマッサーにマッサージを受けることができますが、普段練習しているときは当然1人なのでセルフケアが大事になってきます。だから練習から帰ってくると、ストレッチをしたりマッサージガンを使ったりして、なるべく体に疲労が溜まらないようにしています。

フランスのアマチュアチームに所属していたときはチームにマッサーがいない場合がほとんどなので、セルフケアもそのときに覚えました。

海外遠征だと同じ人からマッサージを受けることは難しいので、マッサーが変わっても良いように、よく疲れる部分だったりほぐしてほしい部分などを把握しておくことが大事です。選手として自分の体を把握するのは、とても大切なことでもあります。

そして、回復のために1番大切なのは…やはり睡眠です。

ステージレース期間中になると自転車選手は毎回違うホテルで睡眠をとるわけですが、どこで寝ても睡眠の質は一定以上に保ちたいもの。

ワールドツアーチームになると専用のマットレスや枕などを準備するチームもあるみたいですが、僕が活動しているレベルではなかなかそこまでの準備は難しいです。なので、いつもと同じように寝るためにアイマスクや耳栓は欠かせませんし、枕を遠征に持ってくるも選手もいるほどです。海外の選手でお気に入りのクッションを持ってきて、「これは恋人とお揃いなんだぜ」と自慢げに言われたこともあります(笑)。

今回はこんな感じで、ではまた。

(門田)

オフの日、ドイツにて。
この写真は回復日にケーキを食べにドイツにいったときのもの。
チームの日本人選手と大富豪をやりました(笑)。
TOJのときは中野喜文さんが主宰するEMME西應唯花さんにマッサージをしていただきました。