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ジャパンブランド「ホダカ」を知る(後編)
日本のトップランナーへ

普段生活していて、この会社の自転車を見ない日はないといっていい。ホダカ株式会社。「マルキン」ブランドの軽快車をはじめ、「コーダーブルーム」や「ネスト」といったスポーツバイクブランドを擁しているドメスティックブランドで、海外メーカーが隆盛なスポーツバイク業界では貴重な存在である。しかし私たち含めスポーツ自転車愛好家の多くは、その実態をほとんど知らない。今回はそんなホダカが一体どんな会社なのかを探るべく、インタビューを敢行。後編では、軽快車メーカーからスポーツバイクブランドとして認められていく紆余曲折を、代表取締役の堀田宗男さんと企画開発部部長の雀部庄司さんに振り返ってもらった。

2023.05.22

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ジャパンブランド「ホダカ」を知る(前編)
自らの足で、立つと決めた日

普段生活していて、この会社の自転車を見ない日はないといっていい。ホダカ株式会社。「マルキン」ブランドの軽快車をはじめ、「コーダーブルーム」や「ネスト」といったスポーツバイクブランドを擁しているドメスティックブランドで、海外メーカーが隆盛なスポーツバイク業界では貴重な存在である。しかし私たち含めスポーツ自転車愛好家の多くは、その実態をほとんど知らない。今回はそんなホダカが一体どんな会社なのかを探るべく、インタビューを敢行。La routeチームは高揚感と緊張を胸に、越谷市にあるホダカ本社に向かい、代表取締役の堀田宗男さんと企画開発部部長の雀部庄司さんのお二人にお話を伺った。

2023.05.22

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La route栗山の環島ツアー参加レポート
夢の付き人

サイクリストなら、環島(ホァンダオ)という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。環島とは徒歩含む何らかの移動手段で台湾を一周することだが、サイクリストにとってのそれは、自転車での台湾一周を意味する。3月上旬。プロデューサーの栗山晃靖が、ふとしたきっかけで環島自転車ツアーに参加することになった。1日100kmを9日間連続で走るライドは彼にとって未知の領域。そもそもなぜ台湾を自転車で一周することになったのだろうか。果たして無事完走することはできるのだろうか。環島自転車ツアーに参加した栗山の9日に渡るレポートをお届けする。

2023.05.15


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BIANCHI ORTRE RC/PRO/COMP 試乗記
伝統芸から、空力戦争の最前線へ

2010年に登場した初代から4代目のXR4まで、コンセプトも設計も大きく変えぬまま、市場での評価も実戦での結果も手にしてきたビアンキのオルトレ。しかし5代目となる新型は、姿をがらりと変えてきた。La routeは3月末に行われたそんなオルトレの発表試乗会に参加。トップグレードの「オルトレRC」とセカンドグレードの「オルトレ プロ」に自転車ジャーナリストの吉本 司が、シリーズ末弟である「オルトレ コンプ」に編集長の安井行生が乗り、世界最古の自転車メーカーであるビアンキの生き方と行き方を考えた。

2023.05.08


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フラットペダルでいく紀伊半島自転車旅
日常と非日常の境界線

サイクリストが100人いれば、100通りの自転車旅がある。今回、自転車ジャーナリストの小俣雄風太が旅したのは、昨今自転車ツーリズムに注力している和歌山県の紀伊半島。旅の相棒に選んだのは、キャリアとフラットペダルを組み付けたクロモリフレームのdoppoだ。レース解説者であり自身もロードバイクでスピードに興じることが好きだという彼が、紀伊半島で見て、感じ、そこで得た気付きとはどんなものだったのだろうか。

2023.05.03


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SPECIALIZED DIVERGE STR試乗記
痛快な淘汰の物語

スペシャライズドのグラベルロード、ディヴァージュに“STR”のサフィックスを付けたニューモデルが追加された。トップチューブ後端から何かが伸びて、シートチューブに繋がっている。またスペシャがなにか新しいことを考え付いたらしい。STR =Suspend the Rider。「ライダーを振動から切り離す」だけなら、古の技術であるフルサスでいいはずだ。スペシャライズドはなぜ、ステム直下とシートポストに衝撃吸収機構を仕込んだのか。新作ディヴァージュSTRをネタに、安井行生が「自転車の速さと快適性」、そして「グラベルロードの在り方」を考える。

2023.05.01

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神、みたび降臨

みなさん、こんにちは。台湾一周ツアーを終えて多少は走れるようになった気がしたものの、帰国後は多忙のあまり自転車にちょいノリしかできない日々が続いて貧脚ポタリストに逆戻りしている栗山です。

2023.05.30

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スペイン発の新ブランド上陸

今年スペインでローンチしたばかりのバイクブランド「Guava」が、この6月に日本にやってきます。 実はこのブランドに出資というかたちで関わっているのが、元スペイン代表のサッカープレイヤー、アンドレス・イニエスタが共同創立者として名を連ねるNSN Venturesという会社。同社はもともと選手の代理・仲介エージェント業務などサッカービジネスを中心とした事業を行ってきましたが、最近はコンテンツ制作や新興企業への投資など、サッカー以外の事業にも積極的なのだとか。

2023.05.26

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不惑からはじめるロードバイクライフ(Vol.15)

ゴールデンウィークに、ジオスで千葉市まで往復120kmほど走った翌日、今度はアディクトに乗り換え、道志ライドを決行しました。 4月から安井と企画していたこのライド。引いてもらったコースは、安井宅付近をスタート/ゴール地点にして、距離137km、獲得標高2,588m。不惑にとって未知の領域となるロングライドになることが決定(安井のコース引きに遠慮や容赦はありません)。果たして、僕の足は耐えられるのか……。

2023.05.25

不惑からはじめるロードバイクライフ(Vol.14)

前回の記事では、タイヤをチャレンジのサンレモに履き替え、見た目も走りも上々というところまではお伝えしましたが、今回はゴールデンウィークに、久しぶりにジオスでロングライドへ繰り出したときのことをお届けします。 目的地は千葉県千葉市。蘇我スポーツ公園で行われるロックフェス「JAPAN JAM 2023」に、自転車でアクセスしようという魂胆です。

2023.05.23

後付け電動アシストが描く未来

先日、ワイズロード新橋店でeバイクのプレスセミナーが行われました。 今回はワイズロードの運営母体となるワイ・インターナショナルが主催ということで、コンテンツは2つありました。ひとつは、販売店の立場からeバイクの市場動向とトレンドを説明してくれるセミナー。もうひとつは、ホンダとワイズロードとのパートナーシップで生まれた後付け電動アシストシステム「SmaChari(スマチャリ)」の体験会です。

2023.05.19

雨の日の色

土曜は雨の中、ヨコハマサイクルスタイル&ワールドトライアスロンシリーズ横浜大会観戦&息子とコスモワールドデート。もちろん移動は電車。月曜も一日雨で、通勤ライドは無理っぽい。

2023.05.17

環島を終えて

帰国してからというもの色んな方に「台湾ツアーどうだった?」と聞かれますが、そのたびに「めちゃくちゃオススメです」と答えています。その理由のひとつが、ツアー会社である「ジャイアント・アドベンチャー」のホスピタリティの高さ。現地にいったら「あれがダメ」「あそこが気に入らない」といったことがあるかと思っていましたが、宿、補給食、コースガイド含め、何のストレスもありませんでした。むしろ毎日のホテルは、想像以上の快適さでかなり優雅な気分を味わえました。

2023.05.15

1,000km走れ

耐パンク性や耐久性、耐摩耗性、荒れた路面での走破性を売りにしたエンデュランス系のタイヤは、インプレが難しいんです。

2023.05.10

Du peloton européen(Vol.22)

「EFエデュケーション・NIPPO ディベロップメントチーム」に所属する門田祐輔選手の日々をお届けする「Du peloton européen」(ヨーロッパのプロトンから)。 「Le Tour de Bretagne」に参戦した門田選手、残念ながら落車に巻き込まれてしまいフィニッシュはならずでしたが、すでに次のレースに向けて準備をしているようです。

2023.05.09

史上最大の変化

高級高性能タイヤの代名詞、ヴィットリアのコルサがモデルチェンジし、コルサプロになりました。今年のパリ~ルーベの表彰台を独占した、あの話題の一品です。

2023.05.06

予定変更

最初はピックアップで、もっとライトな記事にしようと思ってたんです。スペシャライズド・ディヴァージュSTRのインプレ。そのつもりで試乗して、撮影して、返却しました。

2023.05.01

実物の力

雨だから空いてるかな、と思いきや開場前から長蛇の列。しっかり降っているのに自走の強者もちらほらいます。昨年に続き、東京ビッグサイトで開催されたサイクルモードです。 La routeチームがプレス受付を済ませて会場に入ったときには、すでにたくさんの来場者がブースを眺めていらっしゃいました。出展者の方々も、「例年だと土曜日は混むのが午後からなんですが、今年は開場と同時に混みはじめました。休む間がありません」と嬉しい悲鳴。

2023.04.28

不惑からはじめるロードバイクライフ(Vol.13)

このほど、ジオスのタイヤを替えてみました。 以前のDAYSで、12年前に80,000円で購入したジオスに、定価で前後合わせて16.500円する“エスワ”のレーシングタイヤ(ひと世代前のSワークス ターボ)を履かせたことを報告しました。

2023.04.26

Du peloton européen(Vol.21)

「EFエデュケーション・NIPPO ディベロップメントチーム」に所属する門田祐輔選手の日々をお届けする「Du peloton européen」(ヨーロッパのプロトンから)。 今回お届けするのは門田選手が身につけているウェアやシューズ、サングラスについてのあれこれです。

2023.04.21

1人ぼっちのグループライド

「ロードでちょっと長めに走りたいなと考えてまして。ご都合いかがでしょうか」 La route初期からの会員さんであり、自転車仲間であり、ご近所さんでもある熊谷 厳さんから、RWGのコースデータと共にライドのお誘い。

2023.04.14

ペダル沼

La route自転車研究所の第2回で、カンパ、シマノ、スラムという3大コンポメーカーの機械式シフトレバーを分析しました。取材してみたらグロータックの木村将行さんと杉山健司さんの分析とトークが予想の100倍面白く、「これは読者のみなさん余すところなくお伝えせねばっ!」と、書き手としても力が入った記事です。

2023.04.10

グラキン、今年のリミテッドカラーは?

どうも。カラータイヤが好きなのに、各メーカーのカラータイヤのラインナップが10数年前と比べて少なくなったことを憂いているクリヤマです。そんなカラータイヤ低迷期ないま(大袈裟)、パナレーサーが誇るグラベルタイヤ、グラキンことグラベルキングは毎年春に数量限定でリミテッドカラーを発表することでおなじみです。

2023.04.07

冬と春のクロスオーバー

行ってきました、新潟県。金属加工の町として知られる燕三条で生まれたピスト系工具ブランド「ランウェル」と「ヨネックス」の取材のためです。

2023.04.05

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GIANT PROPEL ADVANCED PRO 0試乗記
巨人の挑戦とその結末

トレック・マドン、サーヴェロ・S5、スコット・フォイル、ビアンキのオルトレRC……主要メーカーがエアロロードを刷新した2022年、本命と目されているのがジャイアントの新型プロペルである。今作で3代目となる世界最大のスポーツバイクメーカーのエアロロードは、いかなる出来なのか。ポジションの関係でトップモデルのアドバンスドSLには試乗できなかったが、弟分であるアドバンスドプロに乗り、安井行生がジャイアントの開発姿勢を考えた。La route初のジャイアント試乗記ということで、大いに期待していたのだが……。

2022.12.05

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“激坂さん”の日本縦断ブルべ参戦記(Vol.2)
暴風雨とハイビスカスと友人の激励

日本最南端の佐多岬から、最北端の宗谷岬まで。総距離2,700km、獲得標高約23,000mを一気に走り切る日本縦断ブルべ。それに人生をかけて挑戦した一人の男がいた。とあるイベントでパールイズミの激坂ジャージを着ていたがために“激坂さん”と呼ばれることになった、一人息子と妻と自転車と山を愛するその男は、なぜこのウルトラブルべを走ろうと思ったのか。国内最速でも、ギネス挑戦でもない、普通の自転車乗りによる日本縦断ブルべ参戦記。数々のトラブルに見舞われながら、なんとか準備を終えた激坂さん。vol.2では、出走前日から兵庫までの記録を綴る。トラブルの神様はまだ激坂さんに憑いているようで……。

2022.08.02

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La routeに
新型アルテがやってきた
(前編)

R9200系デュラエースと同時に発表されたR8100系アルテグラ。デュラの衝撃に隠れてしまった感もあったが、セミワイヤレス化、12速化、ローターの音鳴り解消など、デュラエース同様の進化を遂げた。シマノから新型アルテグラ一式をお借りしたLa routeは、なるしまフレンドの小畑 郁メカニックに組付けをお願いし、小畑×安井の対談で整備性、使用感、性能、その存在意義まで、多角的に新型アルテグラを検分する。デュラ同様に大幅な値上げをしたアルテグラに、その価値はあるのか。

2022.01.10

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変わりゆくプロトン、変わらない別府史之

別府史之、38歳。職業、ロードレーサー。日本人初となるツール・ド・フランス完走者のひとりであり、高校卒業後から現在に至るまで、数えきれないほどの功績を日本ロードレース界にもたらしてきた人物だ。今回のインタビューは、フランスに拠を構えている別府が帰国するという話を聞きつけ急遽実施。インタビュアーは、別府史之を古くから知る小俣雄風太が務める。

2021.06.21

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ピーター・デンク氏インタビュー
鬼才が語る、フレーム設計の新事実

ディスクロードにしてフレーム重量600gを下回るという、にわかには信じがたい軽さを誇るエートス。そしてグラベルロードながら軽量ロードバイクフレーム並みの重量を実現したクラックス。それらを開発したのは、スコットのアディクトやキャノンデールのスーパーシックエボなど数々の名車を手掛けてきた、自転車界の鬼才と呼ばれるエンジニア、ピーター・デンク。La routeは、エートスが発表された1年以上も前から「デンクに話を聞きたい」と言い続け、ついに氏へのインタビューが実現した。エートスはなぜここまで軽くなったのか。なぜ従来のセオリーとは異なる形状になったのか。デンク氏から得られた回答のほぼ全てを、ここにお伝えする。

2022.02.21

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ビルダー4名が語る、
金属フレームのこれから(前編)

年齢も性格もビジネスの形態も使う素材も考え方も違う。しかし日本のオーダーフレーム界を背負って立つという点では同じ。そんな4人のフレームビルダーが、各々のフレームを持ってLa routeの編集部に集まってくれた。金属フレームの可能性について、オーダーフレームの意味について、業界の未来について、モノづくりについて、忌憚なく語り合うために。その会話の全記録。

2020.04.24

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ANCHOR RP9開発憚
背景にある愛情と狂気

コロナの影響でなかなか実現しなかったアンカー・RP9開発者インタビューが、やっと叶った。日本のメーカーだから、近くて簡単に取材できるから、なんていう消極的な理由ではない。RP9を見て、乗って、考えた結果、これはなにがなんでも開発者に話を聞かねば、と強く思ったのだ。あの走りは意図されたものなのか。もしそうなら、どうやって実現したのか。ブリヂストンサイクル上尾工場内のカーボンラボにて、RP9の秘密に触れた。

2021.11.22

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北米3大自転車ブランド座談会(前編)
ニッポンのグラベルロードの未来

日本のサイクリングシーンで「グラベル」という言葉を耳にしない日はなくなった。しかし、バイクの種類も増え、各メディアでその楽しみ方が紹介されるようになってなお、掴みどころのない幅広さを感じるのも事実である。そこで今回は、グラベルカルチャー発祥の北米を代表する3大自転車ブランド、キャノンデール、スペシャライズド、トレックのマーケッターに集まって頂き、グラベルの世界的な動向や日本市場の今を語ってもらった。ファシリテーションは、La routeでもおなじみの小俣雄風太が務める。世にも珍しい同業他社による、あけすけなグラベルトークを前編・後編に分けてお届けする。

2022.05.30

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ANCHOR・RP9試乗記
そこに“なにか”はあるか

やっと出てきた。アンカー初のエアロロード、そしてアンカー初のハイエンドディスクロードでもあるRP9。さらに、デュラエース完成車約120万円、フレーム価格約50万円という高価格帯への参入。アンカーにとって初めて尽くしの意欲作でもある。ライバルメーカーに対する遅れを取り戻せるか。競合ひしめくハイエンド市場で存在感を示せるか。オリンピックの興奮冷めやらぬ2021年9月の東京で、安井がRP9に乗り、真面目に考えた。

2021.09.27

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La routeに
新型アルテがやってきた
(前編)

R9200系デュラエースと同時に発表されたR8100系アルテグラ。デュラの衝撃に隠れてしまった感もあったが、セミワイヤレス化、12速化、ローターの音鳴り解消など、デュラエース同様の進化を遂げた。シマノから新型アルテグラ一式をお借りしたLa routeは、なるしまフレンドの小畑 郁メカニックに組付けをお願いし、小畑×安井の対談で整備性、使用感、性能、その存在意義まで、多角的に新型アルテグラを検分する。デュラ同様に大幅な値上げをしたアルテグラに、その価値はあるのか。

2022.01.10

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La route自転車研究所 其の二
コンポメーカー各社の設計思想(前編)

自転車にまつわる様々な物事を深掘りする連載「La route自転車研究所」。第二回のテーマは「コンポメーカーの設計思想」。グロータックの木村将行さんと杉山健司さんに協力していただき、カンパニョーロ、シマノ、スラムという3社の機械式シフトレバーの設計を徹底分析。なぜカンパだけ多段シフトが可能なのか。シマノが目指す理想の変速機とは。スラムはなぜここまで軽くできたのか――。性能や使い心地、スペックの違いの理由を探る。

2021.03.22

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異端か、正統か
(SPECIALIZED AETHOS 評論/前編)

スペシャライズドは、2020年7月に新型ターマックを発表、同時に販売もスタートさせた。そのわずか3カ月後、ディスクロードにしてフレーム重量600gを下回る超軽量バイク、エートスがデビュー。この時代に空力は完全無視、ダウンチューブにロゴはなく、レースでも使われることはない。スペシャライズドは今、何を考えているのか。なにもかもが異例づくしのエートスを、編集長の安井が考察する。

2020.10.26

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アラヤ・マディフォックス物語(vol.01)
銀輪が生んだ和製マウンテンバイク

1982年にデビューした日本初の量産マウンテンバイク、アラヤ・マディフォックス。それはいかにして生まれ、どのように進化したのか。それはなぜ歴史的な一台となり、そしてなぜ(一度は)姿を消したのか。40年近くアラヤに在籍し、マディフォックスの誕生から現在までを知り尽くした男、内藤常美によるマディフォックス物語。日本のマウンテンバイク黎明期の知られざるストーリーを連載でお届けする。Vol.1は、初代マディフォックスの開発~発売までのエピソード。

2021.05.31

interview

自転車メディアは死んだのか(前編)

『サイクルスポーツ』と『バイシクルクラブ』という、日本を代表する自転車雑誌2誌の編集長経験がある岩田淳雄さん(現バイシクルクラブ編集長)と、La routeメンバー3人による座談会。雑誌とは、メディアの役割とは、ジャーナリズムとは――。違った立ち位置にいる4名が、それぞれの視点で自転車メディアについて語る。

2020.06.29

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夢の続きを

2021年1月23日。女子プロロードレーサー、萩原麻由子のSNS上で突如として発表された引退の二文字。ジャパンカップで9連覇中の沖 美穂を阻んでの優勝、カタール・ドーハで開催されたアジア自転車競技選手権大会での日本人女子初優勝、ジロ・ローザでの日本人女子初のステージ優勝――。これまで数々の栄冠を手にしてきた萩原は、何を思い、引退を決意したのか。栄光と挫折。挑戦と苦悩。萩原麻由子の素顔に迫る。

2021.02.22

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冷静と情熱の間に――。
高岡亮寛の自転車人生(前編)

U23世界選手権出場者、外資系金融機関のエリートサラリーマン、「Roppong Express」のリーダーでありツール・ド・おきなわの覇者、そしてついには東京の目黒通り沿いに「RX BIKE」のオーナーに――。傍から見れば謎に包まれた人生を送る高岡亮寛さんは、一体何を目指し、どこへ向かっていくのだろうか。青年時代から親交のあるLa routeアドバイザーの吉本 司が、彼の自転車人生に迫る。

2020.05.30

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La route自転車研究所 其の一
最重要部品、ボルトを理解する(前編)

コンポーネントやハンドルやシートポストなどのパーツをフレームに固定しているのは、全て小さなボルトである。自転車はボルトによって組み立てられているのだ。しかしある日、はたと気付く。自転車に欠かせないボルトについて、僕らはなにも知らない。素材は? 強度は? 締め付けトルクは? 作り方は? チタンボルトに交換する意味は? 自転車用チタンボルトでも有名な興津螺旋でその全てを聞いてきた。自転車を自転車たらしめる縁の下の力持ち、ボルトに焦点を当てる。

2020.12.07

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追憶のサイクルウエア

快適性、軽さ、デザイン性――。ロードバイクの進化に呼応するように、サイクルウエアもまた時代とともに発展を遂げている。本企画では10代から自転車にのめり込み、自身もサイクルウエアに散財し続けたLa routeのアドバイザーである吉本 司が、自身の経験と照らし合わせながらそんな“サイクルウエアの進化”について振り返る。

2020.05.22

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重量半減という衝撃。
新世代チューブの真価を問う
(前編)

チューボリートとレボループ。熱可塑性ポリウレタンを素材とした、最近話題の超軽量インナーチューブである。“新世代チューブ”などと呼ばれているそれらは、クリンチャー復権を後押しする夢の新製品なのか、それともよくある時代のあだ花なのか。パナレーサーのRエア、ソーヨーのラテックスと比較しながら、新世代チューブの実力を見極める。前編では、技術者2人に話を聞きつつ、ポリウレタンチューブのメリットとデメリットを探る。

2020.07.13

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不愛想・・・な自転車たち(Vol.01)

「スペック」や「速さ」が重視されるスポーツ自転車において、「ゆるさ」という何の数値化もできない性能で瞬く間に世を席巻した、1998年創業の自転車メーカー「SURLY」。2006年から幾度となく彼らの本拠地ミネソタに足を運んだ自転車ライター山本修二が、今までほとんど語られることのなかったSURLYのすべてをお伝えする。連載第一回目は、SURLYとの出会いと彼らがもつ魅力について。

2020.07.06

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プレスフィットの光と影

プレスフィット系BBについて話をしていたら、いつの間にかテーマがフレームメーカーの設計思想に変わっていた。木村さんが「最近のプレスフィット仕様のフレームは全然ダメ」だという理由は?「自転車業界の闇は深い」と嘆くその理由とは?「BBでフレームの剛性感は変わるのか」の続編。

2020.04.24

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のむラボ訪問記
通過点、あるいは最終目的地

機材好き界隈ではこれほど有名なのに、メディアでの露出が一切ないショップがある。手組みホイールで有名な大阪の「のむラボ」だ。ブログでの毒舌が独り歩きしている感もあるが、店主の野村泰文さんとはどういう人なのか。そして、彼が作るホイールはぶっちゃけどうなのか。安井がのむラボを訪ね、話を聞き、のむラボホイールをオーダーし、乗ってみた。(おそらく)自転車メディア初の、のむラボ訪問記&のむラボホイール試乗記。

2021.11.01