「EFエデュケーション・NIPPO ディベロップメントチーム」に所属する門田祐輔選手のヨーロッパでの日々をお届する「Du peloton européen」(ヨーロッパのプロトンから)。

第6回は「食事」がテーマ。スポーツ選手たるものカラダが基本。当然ながら食べるものにもこだわりがあるようで…。

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日本人はやっぱり米!!

というわけで、今回は僕の食事に関して書きたいと思います。食事といってもかなり大雑把ではありますが(笑)。

さて、今年から僕は個人的に管理栄養士さんに依頼して食事をすべて管理してもらっていますが、それまでは自炊やホームステイ先でつくってもらった食事が中心。そもそもヨーロッパに来た当初はそこまで食へのこだわりがなく、各国で出される料理を深く考えることなく食べていました。しかし経験を重ねるにつれ、食事内容がパフォーマンスにも影響していると感じはじめました。

食事は選手にとってカラダづくりや回復、そして成績にもつながるとても大切なものです。実際、上に上がっていけば行くほど、食事に関しても強いこだわりを持つ選手が多いと感じます。昔は自炊できる環境にいませんでしたし、食材を揃えることすら難しいときがありましたが、今はそんな経験を経て自炊の回数をなるべく増やすようにしています。

ちなみに海外では外食をすると言う文化があまりなく、日本に比べて割高です。いわゆるお手頃価格なファミレスというものが少なく、お祝い事などの特別なときに外食をするイメージです。自炊が増えているのは、そんな理由もあります。

海外生活も長くなりましたが、僕にとってベストな食事はやはり日本食です。日本に帰国したときに食べる日本食はどこか安心するんですよね。フランスでも日本食が少しずつ有名になってきており、スーパーでもアジア食品コーナーの一角に日本の調味料や食材が置かれるようになりました。なので、今はなるべく日本食に近いものを毎日食べるようにしています。

朝ご飯に関しては、ご飯、お味噌汁、オムレツ、フルーツ、ヨーグルトと、ほぼ毎日同じものを食べています。いつも同じものを食べていると体調の変化やちょっとしたコンディションの違いなどに気づくことがあるからです。毎日違うものを作る元気がないというのもありますけどね(笑)。ちなみに炭水化物の量はその日の練習内容によって変えています。

先ほど書いた通りフランス人は日本の食事に対しての関心度がとても高いので、「寿司を作ってほしい」「ラーメンを作ってくれ」と、料理を頼まれることがこれまで何度もありました(笑)。なので個人的にはもっと料理が上手くなりたいと思っています。

ちなみにフランスでは「BIO」と言う有機栽培由来のオーガニック製品がひとつのブランドみたいな形で売られています。パッケージにもBIOと書かれているものと書かれていないもので値段が少し違ったりもします。

フランスのスーパーの一角。この陳列棚すべてがBIO製品。
こちらはフランスの豆腐。パッケージにもある通り、食事ではなくデザートとして食べられているようです。

絶対にBIO製品でなければいけないというこだわりはありませんが、自分のカラダに入るものなので投資と言う意味も含めてお金をかけています。モノにはあまりお金を使わず、経験や自分の身になるものに対してお金を使うというのが僕の考え方です。

ちょっと話がそれてしまいましたが、僕の食事に対する考え方はこんな感じです。
ではまた。

(門田)

シチリア島。チームメイトと一緒にレストランへいったんですが、ピザ、頼みすぎました(笑)。写真左から織田 聖選手、ファビオ・クリスティン選手、岡 篤志選手、津田悠義選手、そして見切れてますが、ハゴス・ブルへ選手。
デザートは本場イタリアのティラミス!