「EFエデュケーション・NIPPO ディベロップメントチーム」に所属する門田祐輔選手の日々をお届けする「Du peloton européen」(ヨーロッパのプロトンから)。

すでに日本を離れヨーロッパの生活を送っている門田選手ですが、今回はルーマニアのシビウで7月6日から開催されたステージレース「シビウ・サイクリング・ツアー」の様子をお届けします。

今年もやってきた「シビウ・サイクリング・ツアー」。去年が初めてで今年が2回目の参加となります。

全日本選手権直後となるこのレースは時差ぼけとの戦いもあります。また現在ツール・ド・フランスが行われている影響もあって7月はそこまでUCIレースが多くないので、多くのワールドツアーやプロツアーチームが出場しています。レースは4日間5ステージ。最初の3日は普通のロードレース、そして4日目午前中に短いロードレース、そして夕方に最後の個人タイムトライアルというタイムスケジュール。

全日本を終えた翌週木曜日にフランスの自宅に戻り、火曜日にルーマニア入り。2日ほど調整ライドをしてレースに臨みました。個人的な目標としては、UCIポイント獲得、全日本からの移動の疲れもありますが、自分がこのレベルでどこまで戦えるのか、そして去年よりどれぐらい成長しているのか、良い成績を残せるのではないかと思いながらのスタートです。

ホテルは3チームが滞在していて、僕のチームのほかにPRTのUNO-XとQ36.5が泊まっていました。今回のルームメイトはToby。今年で何回目かわかりませんが、彼とはまぁ気が合うので、そこまでストレスなく過ごせたかなぁと。このシビウ・サイクリング・ツアーはステージレースではありますが、ホテルの移動はないので精神的にも楽です。

このシビウと言う街はルーマニアの中で何番目の大きさかは知りませんが、中心街などはかなり栄えている印象があります。
ちなみに去年、空港からホテルまでタクシーを使ったんですが、かなりぼったくられそうになったのを覚えています(笑)。

今回出場するは、スイス人のFélix STEHLI、南アフリカ人のMarc Oliver、イギリス人のToby Perry、そして、日本人の仮屋和駿橋川 丈、そして自分の6人。

また、今シーズン初めてRamūnas Navardauskas監督のもとでのレース。聞いたことある方がいるかもしれませんが、元プロ選手で数多くの成績を残してきた有名な選手の1人で、彼とのレースを楽しみにしていました。

メカニックはポーランド人のCzarek。彼はチームのメインメカニックで、今年はほぼ一緒にレースに帯同しています。マッサーはツアー・オブ・ジャパンにも来ていたスペイン人のUrko。そしてもう1人スタッフとしてSvenと言うベルギー人の方が来ていました。

マッサーが1人なので選手6人に対してはそこまで時間はかけられず、大体20分長くて、30分といったところでした。今回もレースレポートはノートに上げていますので、そちらをご覧ください。

レースはWTのボーラ・ハンスグロエのスプリンターSam Bennett選手が2勝を上げ、総合優勝はPRTのQ36.5の選手でした。このシビウ・サイクリング・ツアーは「UCI2.1」でワールドツアーからコンチネンタルチームまで出れるレース。チームや選手にかなりレベルの差がありますが、レースそのものはしっかりコントロールされていて、平坦ステージや、最後のスプリントまでの速度域などは、とても速いなと感じる場面がありました。もちろん上りの速度もですが。

このレベルで走るには、もっともっと強くならなければと感じる四日間でした。次のレースの予定はまだ分かっていないので、しばらく夏休みです(笑)。

(門田)

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