日本バイシクル・オブ・ザ・イヤーことBOTYの試乗会に行ってきました。BOTYの詳細はこちらをご覧いただければと思いますが、今年は去年のようにブースを出しているメーカーさんが少なく、この企画は残念ながら行えませんでした…(涙)。

しかし雨模様の昨年とは打って変わって、今年は雲ひとつない見事な晴天…!

撮影の合間をみつつ、審査委員の皆さんの邪魔にならぬよう気を配りつつ、僕も試乗させていただきました。今回乗れたのは以下の5台です。

ヨネックス・カーボネックスHRディスク
アンカー・RP9
メリダ・スクルトゥーラ チーム
ピナレロ・ドグマF
ビアンキ・スペシャリッシマディスク

コースを1周しただけではありますが、このなかで一番印象に残ったのは、ビアンキのスペシャリッシマディスクでした。自分でも意外なんですが。

La routeの試乗記は、基本的にメーカーさんから車両を借りて行います。その際、サイズがあいそうなときは僕もチョイ乗りするようにしてるんですが、スペシャリッシマの記事を作成したときはサイズがあわず、時間もなく断念。安井がめちゃくちゃほめているのだけは横で聞いていたので、乗ってみたいなとは思っていたんです。

一部、安井の試乗記事から引用しましょう。

”一言で言おうとするなら、これは「偉大なる普通のロードバイク」である。
(中略)
自然な挙動と、脚に優しい剛性感を、高い運動性能と同居させることに成功している。”

「1週走っただけでなにがわかんねん」というツッコミはあるかとは思いますが、この記事の評価には激しく同意。試乗させていただいた5台はどれも個性的ながらも、明らかにビアンキのスペシャリッシマだけは走りの質感が異なりました。正直、もっと無味無臭なのかな、というイミフな先入観があったんですが、まさかの上質、洗練、エトセトラエトセトラ。

意外とレアな栗山と安井の2ショット。

もちろん意外だったからといって、今年を象徴する1台かどうはまた別の話なんですけどね。

それにしても自転車の試乗は、モーターサイクルやクルマとは違った難しさがあります。100psのエンジンは誰がアクセルペダルをふんでも100psでますが、自転車のエンジンは人。体格や脚力の違いによって感じ方は様々だし、フレームサイズが大きく違えばもはや別の自転車といっていいかもしれません。だからこそ自転車は面白いんでしょうけど。

さて、今年の日本バイシクル・オブ・ザ・イヤーの発表は1月20日。もちろんLa routeでも詳細をお届けします。

(栗山)