「EFエデュケーション・NIPPO ディベロップメントチーム」に所属する門田祐輔選手の日々をお届けする「Du peloton européen」(ヨーロッパのプロトンから)。

早いものでついに10回を迎えた本連載。今回のテーマは「遠征の移動」です。プロ選手はどうやってレース会場まで移動しているのでしょう。電車? 飛行機? それともクルマ? そんな素朴な疑問を解決します。

 

北海道のレポートから少し時間が経ちましたが、今回はヨーロッパでの遠征時の移動について書いていこうかなと思います。

自転車選手にとって遠征は避けては通れないので、いかに疲れを溜めずに移動できるかがカギになります。基本的にレース会場へは車、電車、飛行機たまにタクシー。移動距離によって交通手段を使い分けていて、3時間以内で行ける距離であれば車のことが多いです。ヨーロッパ内には多くの格安航空が就航しているので、電車を使うよりも飛行機を使ったほうが安く早く行ける場合があったりもするので、その見極めが大切です。

ちなみに今年はチームハウスがあるスイスからの移動が多かったんですが、スイスは電車網が発達していて遠征の際もよく利用しました。スイスの電車から見る景色はとても綺麗で、観光した気分になります。

レース会場の近くまで行けるときはいいのですが、飛行機+車、電車+タクシーなど、いくつかの交通手段を複合的に駆使して現地に向かうこともあります。大変ではありますが、色んな国の色んな景色を見られるので、個人的には楽しみのひとつでもあります。自転車選手ならではの特典かもしれません(笑)。

今年一番苦労したのは、ヨーロッパで格安航空会社を使うときのコロナウィルスの対応が国によって違うところ。スイスは全面的にマスク規制が解除となり飛行機の中でもマスクを着用せずに搭乗できますが、ドイツの格安航空を使ったときはマスク着用の義務がありました。
またイタリアでは指定されたマスクでの搭乗を直前の搭乗ゲートで指示されることがあり、急いで買いに行くなんてことも。こういうところもある意味イタリアらしいかなと(笑)。

先日、日本から帰ってきて新幹線を使うタイミングがあったんですが、時間の正確さ、本数の多さ含め、改めて日本は便利だなと感じました。新幹線がヨーロッパにあるといいのに(笑)。

最後に遠征時にスマホで撮影した写真を何枚かアップしておきます。

ではまた。

(門田)

どこの空港だったか忘れましたが…進撃の巨人? のようなオブジェがあったのでパシャリ。
クロアチアからアムステルダムへの飛行機移動。
オランダにいったときは電車にも乗りました。
こちらもオランダ。空がものすごく綺麗でした。
スイスにチームハウスがあるんですが、最寄り駅の駅舎から。空が綺麗だとついカメラを向けてしまいます。
こちらは日本。ツール・ド・北海道に行くときに乗ったポケモンジェットです。ポケモンをスマホで撮影しようとしている織田 聖を後ろから(笑)。

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