縁の下の力持ち
栗山のDAYSは自転車いじりネタが増えつつありますが(これとかこれ)、今日もいじりネタが続きます。
今回のお題はR9100の「プーリー」。ヴェンジの前オーナーである辻さんがいつ交換したのかが定かではないんですが、少なくとも僕がオーナーになってからは一度も交換していません。僕がヴェンジを手に入れてからの走行ログを見ると5,000km。今のところこれといって不具合があるわけではありませんが、リセットもかねて代えることにしました。
テンションプーリーとガイドプーリーはそれぞれボルト一本を外すだけ。装着時は向きさえ間違えなければさして難しくない作業ですが、果たしてどれぐらい摩耗しているものなのでしょう。というわけでテンションプーリーから。
写真では非常にわかりにくいんですが…写真左の新品に比べると明らかに先端が丸くなっており、赤矢印部分はチェーン痕がしっかりと残っていますねぇ…。
お次はガイドプーリー。こちらに関しては先端が偏摩耗しており、テンションプーリーと同じく赤矢印部分はチェーンに削られた跡がくっきり。交換時期はとっくに過ぎていますね。ちなみにこのプーリーはベアリングが使われているんですが、回転はいまいち。ベアリングのフタは簡単に手で外れるので中を覗いてみると…
思いっきりこすれてますやん。
外したガイドプーリー、テンションプーリーとあわせると合計4つこのフタがあるんですが、どれもこすれたあとがありました。明らかに回転を阻害しているように思うんですが、これって設計的にどうなんでしょう? もしくはボルトを締めすぎている? 9200系になればこのあたりは改善しているんでしょうか。
ちなみにR8000のプーリーに交換するというカスタムもあるようですが、シマノ的には互換性はないとのことなので今回はパス。ビッグプーリーにしないのかって? 現時点では必要性を感じないのでこれまたパス。
外したプーリーは廃棄するだけなので、ベアリングを外してみることにしました。手元にあるベアリングプーリーはどれも径があわなかったので、手元の工具を組み合わせてゴリゴリとベアリングを抜き取ります。あ、工具本来の使い方ではないのでマネしないでくださいね。
上手く外せました。
外してから分かったんですが、このベアリング、思ったよりも厚みがあり外輪に溝が切られているのが分かります。
ノギスで計測すると外形13mm、内径6mm、高さ7mm。ベアリングのシール部分には「G-BRG」「006」「LFTNAB」という刻印が入れられています。規格品ならばメーカー名や呼び番号がはいっているはずんですが、どうもこれはそうじゃないっぽいので専用品でしょうか。
いずれにせよこのベアリングを回転の軽いものに交換し、フタの形状を見直すなどすれば多少はよく回るようになる気がしていますが果たして。時間があればあいそうなベアリングがないかちょっと探してみようと思います。
途中寄り道もありましたが、交換作業は無事終了。
自転車はご存知の通り部品の集合体です。それらを適切な状態で適切に動かすことで設計通りの走りが生まれます。プーリーもその一端を担っているわけですが、チェーンやスプロケに比べると摩耗状態はわかりにくい。僕もずっとほったらかしにしてきましたが、これからはもう少し目を向けるようにしたいと思います。
(栗山)
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