慶應義塾大学自転車競技部が日本最古の自転車部と聞いて思わず襟を正してしまった、学生時代はまったくスポーツとは無縁で怠惰な生活を送っていた不肖栗山です。

今回記事を制作することになったきっかけは、記事にも登場している副主将の山田壮太朗くんのお父様が、個人的にも仕事的にもものすごくお世話になっている方だったことにあります。

もちろんお世話になっているだけでは記事にすることはありませんが、ある日お父様のSNSで息子の壮太朗くんことそうちゃんが所属する慶應義塾大学自転車競技部が21年ぶり、トラック競技のみに焦点をあてると40年ぶりに早慶戦に勝利したということを知ったのです。聞けばそうちゃん、慶應義塾大学自転車競技部で副主将をやっていると聞いてさらに驚きました。

今どきの自転車部はどんな感じなのだろう?
日本最古…?
自転車にも早慶戦があったのか。
自転車の早慶戦ってどんなことをやっているんだろう。
そういえば高岡亮寛さんも慶応大学出身だ。

そんないくつかのキーワードが頭の中を駆け巡ったあと、すぐさま僕は取材のアポイントメントをとったのでした。

コロナ禍だったこともあり、この日の取材がそうちゃんと数年ぶりの再会。高校生のときのあのあどけなさから一転、スラリとした長身イケメンになった彼を見て、なんだかこちらまでうれしくなってしまいました。

詳細はぜひ記事をご覧になっていただければと思いますが、安井の筆によって描かれているのは、自転車やレースを通しての彼らの成長とそして、チームビルドの重要性です。以前、群馬グリフィン監督の渡辺将大さんにインタビューさせていただきましたが、渡辺さんが発した言葉の数々とどこか通じるものを感じたのでした。

そうそう。記事では触れていませんが、慶應義塾大学自転車競技部にはOB、OGによる寄付制度があるそうです。あくまで任意ではあるのですが、そうした金銭面でのサポートは、お金がかかる自転車競技をやるうえで大きな支えになるに違いありません。いずれ彼らが卒業してOBになったとき、同じように後輩達をサポートすることでしょう。そんなふうにいただいた恩をまた後輩たちにつないでいくのがいいなぁと思いました。

それにしても大学のキャンパスっていいですね。取材を終えた帰りに安井と撮影を担当した古谷さんの3名で学食へ。デフォルトでご飯大盛りのカツカレーを食べて、すがすがしい気持ちで慶應義塾大学の日吉キャンパスを後にしたのでした。

(栗山)