La route自転車研究所の第2回で、カンパ、シマノ、スラムという3大コンポメーカーの機械式シフトレバーを分析しました(前編はこちら、後編はこちら)。取材してみたらグロータックの木村将行さんと杉山健司さんの分析とトークが予想の100倍面白く、「これは読者のみなさん余すところなくお伝えせねばっ!」と、書き手としても力が入った記事です。

そんな「グロータックによるパーツ徹底分析」の第2段となる「ペダルの設計意図を読み解く」を公開しました。グロータックの木村さんにシマノ、ルック、タイム、スピードプレイという4社のビンディングペダルを遠慮なくぶった切ってもらってます。

凄まじい文字数になってしまったうえに内容がドロリと超濃厚なので、本日公開したのは前編のみ。各社のフローティングの違いや剛性感・安定感などの違いに迫ってます。来週月曜日公開の後編では、おそらく誰も意識したことがないであろう「クリートの抜け止め機能」や「クリートの跳ね上げ機能」、スタックハイトとQファクター、各社のシャフトやベアリングの構造を解説します。

それなりに長く自転車に乗っており、これまでタイム、ルック、スピードプレイ、シマノとたくさんのペダルを使ってきましたが、クリートの動き(フローティング)一つとっても知らないことがたくさんあって驚いたと同時に、自転車機材の沼の深さを再認識しました。同じビンディングペダルなのに、メーカー間でこんなにも考え方が違うものなのか――。

さて。本文でも触れてますが、グロータックは今、ペダルを開発中です。シマノのクリートを使いながら、スタックハイト、Qファクター、カント角、フローティング量という全てのファクターがペダル側で調整できるという、その名もイコールペダル。

編集部では、そんなイコールペダルをお借りして試乗を行う予定。そのうち開発ストーリーもお届けできればと思ってます。ひとまず今週と来週は、「ペダルの設計意図を読み解く」をじっくりと読んでいただき、ペダル沼にはまっていただければと。

(安井)