「ロードでちょっと長めに走りたいなと考えてまして。ご都合いかがでしょうか」

La route初期からの会員さんであり、自転車仲間であり、ご近所さんでもある熊谷 厳さんから、RWGのコースデータと共にライドのお誘い。

相模湖の南側から雛鶴峠に抜け、都留市街へ降りてから南下、道坂峠に上って道志みちで帰ってくるという、約130km、ざっくり2,000mアップ。熊谷さん同様、会員さん&自転車仲間でもあるEvonosukeさんも来られるとのこと。
雛鶴も道坂も道志も久しく走ってないので、ぜひ! と思ったものの、原稿書きで前日に夜更かしをしてしまい、寝不足のまま走って迷惑をかけてもいけないと考え(2人とも速いし……)、申し訳ないと思いつつDNSの連絡。

しかし、RWGのコース画面が脳内に回顧させた道志みちの光景に誘われ、天気も最高なので、2人より2時間以上遅れでスタートし、1人で同じコースを走ることに。
ただし、逆回り。道志みちから道坂峠、都留、雛鶴峠と走っていれば、どこかでお2人とすれ違ってご挨拶できるだろう、と。出発は11時前と遅くなってしまったので、コースをフルで走るつもりはなく、すれ違ったところで合流して一緒に帰ってきてもいいし……という、ふんわりとした計画です。

バイクはタイムのVXRにしました。決してシャープではないけれど、登坂を多く含んだロングライドには最適な剛性感だから。

自宅を出発し、東京環状16号でバビューンとワープして津久井湖、そこから道志みちへ。自転車はもちろん、オートバイ、スポーツカーと、乗り物で走りを楽しむ人たちで溢れかえっていた道志みち(スーパーセブンを5台も見た!)。相変わらず素晴らしい景色とアップダウン。エンジン付きでも、2輪でも4輪でも、乗り物と道と自然を楽しむ同士。いい感じの負荷で踏んでいたら、あっという間に道坂峠の入り口へ。

なんかあまりにも天気がいいし景色もいいし道も最高なので、心肺も脚もイケイケになってきて、ハンガーノック気味だったにもかかわらず道坂峠に突入。頂上である道坂トンネルで14時くらい。時間も時間なので一瞬引き返そうかと思いましたが、イケイケの勢いは止まらずそのまま都留の町へ向けてダウンヒル。

結局、2人とはすれ違わず。休憩中にニアミスしたのかな、と思いながら都留のコンビニの唐揚げ弁当とシュークリームでがっつり補給(後で聞いたら急遽コースを変更して別のルートを走っていたとのこと)。

これまた素晴らしい田舎の景色のなか、次は雛鶴峠へ。練習不足のなか久々に長距離を走っているので疲労が溜まりましたが、それより走る楽しさが勝り、最後までそれなりの負荷で踏み続けられました。相模湖南端で山に別れを告げ、幹線道路をかっ飛ばし、日が傾く頃、帰宅。

ただ楽しみのために一日中自転車に乗ったのは、かなり久しぶりでした。最後は自宅最寄りのローソンで半額になった野菜を大量にゲットして、フライパンに豚肉と一緒にぶち込んで晩飯を作り、2食ぶんを腹に詰め込み、風呂に入ったらストーンと眠りに落ちたのでした。

仲間の誘いをきっかけに走り出し、仲間が作ってくれたコースを走り、そのコースの素晴らしさに引き寄せられるようにどんどんと距離が伸びた一日。結局一緒には走らなかったけれど、仲間の存在がなければ実現しなかった最高のライドでした。1人だったのに、仲間と一緒に走った気分。次こそはリアルに一緒に走りましょう。

(安井)