BOTY(日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー)2023の結果が発表されました。
ここでもお伝えしていますが、今年のノミネートバイクは以下の10台。

キャノンデール・シナプス
キャニオン・アルティメットCFR
サーヴェロ・S5
サーヴェロ・ソロイスト
チャプター2・ココ
コルナゴ・C68
ラピエール・ゼリウスSL 8.0
トレック・マドンSLR
トレック・ドマーネSLR
ヨネックス・カーボネックスSLD

今年は昨年とは違い、どれも重要度が高いモデルばかり。本当はジャイアントのプロペル、ビアンキのオルトレRC、スコット・フォイル、コルナゴ・V4Rsなどが入るべきなんですが、残念ながら選考会までに試乗車が間に合わず。

個人的には、これまで「各メーカーのハイエンドバイク」に限定されていたBOTYのノミネート車両の中にソロイストというミドルグレードが入ったこと、そしてそれを審査委員がどう判断するか。そこに注目していました。

では、結果からお伝えしましょう。
BOTY2023の受賞車は、トレック・マドンSLR。

これは個人的に予想通り。まぁ今年はマドンだろうなと思ってました。僕も3点を入れましたし。驚きだったのは、同率2位の2台です。サーヴェロ・ソロイストとコルナゴ・C68。ドマーネやS5やアルティメットを抑えて、「バランス型のミドルグレードバイク」と「レースをしなくなった高級車」が上位に入るとは。
ずっと「自転車の良し悪しはスペックや純粋な性能だけでは決まらない」と書いてきた身としては、なんだかちょっと考えさせられるトップ3です。

4位以降は以下の順となりました。

ヨネックス・カーボネックスSLD
キャノンデール・シナプス
ラピエール・ゼリウスSL 8.0
キャニオン・アルティメットCFR
サーヴェロ・S5
チャプター2・ココ(同率9位)
トレック・ドマーネSLR(同率9位)

なお、この10ベストバイクには順位が付いてますが、1年の間に発表された数多のバイクの中から選ばれた10台に入るというだけで価値があるということをお忘れなく。
La routeでは、来週月曜日の18時に公開する記事で、前編と後編に分け、BOTY2023についてしっかりと掘り下げます。昨年に続き、吉本 司さんと安井との対談によって、各車の印象やなぜ2人があのバイクに点を入れたのか、今後のロードバイクの行方など、本音で語ります。本音すぎてちょっと危険な香りがするところもありますが……お楽しみに。

(安井)