先日、栗山が行った霞ヶ浦一周

実はその日、僕も参戦する予定だったのですが仕事でパス。ただ、これのために、なるべくストップ&ゴーがない平坦路を走り続けるというテストもしておきたい。

そこで僕も7月最初の週末に決行しました。
やると決めたのは3日前。その時点での天気予報は土日ともに快晴。熱中症の不安はありつつも、ちゃんと補給と休憩をとれば、孤独な125kmの道中を雨に濡れながら走るよりマシでしょう。

愛車のアディクトも、いつもお世話になっている鳴木屋輪店さんで変速まわりの調整をしてもらい、チェーンも交換したてで絶好調。週末に向けてむちゃくちゃテンションが上がっていた僕は、勢いで土浦に宿も確保してしまいました。あの土浦駅直結の星野リゾート「BEB5土浦」です。

そして迎えた土曜日。無事に走り切ったご褒美として、BEB5土浦でのんびり一泊……という魂胆でした。ところが天気予報がどうも怪しい。とりあえず栗山がスタート地点とした「りんりんポート土浦」まで行って、その時点で考えてみようとクルマを走らせます。

9時30分。りんりんポート土浦に到着。くもり。でもこれから走るであろう湖上の空にはっきりと黒い雨雲が見えます。数分悩みましたが、「雨なら雨でいいタイヤテストができる」と、なぜかいっぱしのテスターのような思考になり、意を決してスタートすることにしたのでした。

実際の道中がどんな感じかは栗山のDAYSにくわしいのでぜひそちらを。僕はというと、序盤の30kmでめっちゃくちゃ雨に降られ、

コンビニで休憩というか雨宿りをし、

途中ルートを外れてグラベルを走ることになり、

変わり映えのない風景の中、エアロポジションでガシガシ踏み、

道の駅 たまつくり」で地元名産のメロン飲料で糖分補給をし、

やがて天候が回復して、残り40kmは暑さと湿気との戦いになり、

最後は慣れないエアロポジションで踏んだことによる膝の痛みに泣きながら、スタートからおよそ5時間。なんとかりんりんポート土浦に帰ってきました。

これにて無事に霞ヶ浦を一周走りきりました。図らずもウェット、ドライ、グラベルとあらゆる路面を走ることができてテスター的には満足です。

想像以上に汗・泥まみれとなってしまい不快指数MAXなので、ひとまず近くに温泉施設に駆け込んで汗を流してから、いざBEB5土浦にチェックイン。

土浦駅の改札を出た正面に入口があり、正真正銘、駅直結の施設です。エントランスは階数でいうと地上3階にあたるので、電車以外でアクセスする場合は、階段・エスカレーター・エレベーターを使って階を上がる必要があります。

入るといきなりインテリアオブジェとして数々の自転車がお出迎え。まずはランドナー風のバイクとスペシャライズドのロードバイク。

その先に進むと、宿泊者向けのフリースペースが。そこにもスペシャライズドのバイクをはじめ、先述の茨城名産であるメロンをあしらったオブジェなどが飾られ、自転車好きならずともテンションが上がること間違いなしです。

レンタルサイクル(eバイク)もありますし、自転車を改造したスムージー製造機もあって、ガチサイクリストでなくても自転車の楽しさに触れられるコンテンツが充実していました。

室内にラックがある部屋もありますが、それ以外の部屋の利用者でも客室フロアの廊下にあるサイクルスタンドにマイバイクを掛けておくことができます。施設内に自転車を置けるのは防犯面でも嬉しいですよね。

僕はクルマに自転車を積んだ状態でチェックインしたのでスタンドなどは活用しませんでしたが、施設全体を通じてサイクリストフレンドリーな感じが嬉しい。一方で、サイクリストでないと利用しづらいという閉鎖性もないところが高ポイント。個人的な肌感ですが、宿泊者の半分以上はサイクリストではなく、駅直結ゆえの利便性や「星野リゾート」ならではのホスピタリティでこの施設を選択した方々だったように思います。

なので正直なところ、チェックイン前に汗を流しておいてよかったと思いました。さすがに汗だくの体でドロドロのバイクを押しながら入っていくのは、若干気が引けるホテルだったので……。そもそも雨の中でも躊躇なく霞ヶ浦を一周するような自転車乗りの利用は想定してないのかもしれませんが。

とはいえ宿泊地にBEB5土浦を選んだのは大正解。キレイだし部屋の雰囲気もいいし、サービスも必要十分。駅周辺の飲食店にもアクセスしやすいですし、提携している駐車場も屋根付きで24時間500円。収容台数も1,000台以上で、週末でも駐車難民になることはまずありません。

いずれまたチャレンジする際は、ぜひまたBEB5土浦の宿泊とセットで。次回は、暑すぎず寒すぎず雨も降らず、気持ちいい気候の中で走ってみたいですけどね。

(高山)