耐パンク性や耐久性、耐摩耗性、荒れた路面での走破性を売りにしたエンデュランス系のタイヤは、インプレが難しいんです。

エンデュランスロードなら、快適性、安定感、ハンドリング、扱いやすさ、動的性能など、そのバイクの本懐が比較的短時間で判断できます。しかしエンデュランス系タイヤの耐パンク性、耐久性、耐摩耗性は長距離を走らないと判断できない。相反条件だらけのタイヤにおいては、それらを得るために軽さ、転がり抵抗、快適性などが犠牲になるわけで、短時間のインプレではエンデュランス系タイヤの一番のメリットが全く感取できないことになります。

さて、先日のパリ~ルーベでも投入されていたスペシャライズドのエンデュランスタイヤ、Sワークス モンドが本日正式に発表されました。Sワークスターボ系同様に、T2とT5という2種類のコンパウンドを組み合わせたモデルで、Sワークスの名を冠していることからも分かるように、あくまでレースを睨んだ製品。メーカー曰く、「最速のエンデュランスタイヤ」。先日発表されたばかりのヴィットリア・コルサ コントロールのよきライバルです。
ロードバイクのフィールドが広がりを見せている今、このようなタイヤは増々注目されていき、需要が高まっていくのでしょう。

もちろんチューブレスレディで、フックレスリム対応。サイズラインナップは28C、32C、35Cの3種類で、価格は9,900円です。重量はそれぞれ310g、330g、360gとやや重め。これが走りにどう影響するのか、気になるところ。というわけで、La routeは28Cを入手しました。近々試乗記をお届けしたいと思っています。

しかし冒頭に書いたように、この種のタイヤは距離乗ってガンガン使ってナンボのところがある。なので今回はLa routeスタッフの高山にロングタームインプレをお願いすることにしました。指令は、1,000km走ること。そんなもん楽勝ですよね、高山さん。

(安井)