手に入れて半年が経過したマイ・スウィート・ヴェンジ。見た目、乗り味ともに気に入っていて、少ない時間ながらもちょくちょく引っぱり出してきてはあちこち走り回る日々が続いています。

時間と距離を重ねるごとに縮まるヴェンジとの距離感…なんですが様々なシチュエーションで走ることで気になる点も出てきました。それは横風に煽られること。原因はいわずもがな、完成車にアッセンブルされているCLX64です。

いや、このホイール、めちゃくちゃいいんですよ。特筆すべきは、クルマ雑誌で見る「カムにのってる」と表現したくなるような高速域での加速感。スペシャがホイール込みでこのパッケージで売り出したのも納得の出来で、高速域が楽しいのなんの。

が、前述した通り64mmもハイトがあるので横風にめっぽう弱い。当初は「慣れの問題だな」と気にしないふりをしていたんですが、以前、椿ラインに走りに行ったときの暴風で身の危険を感じたこともあり、もうちょっと普段使いできるホイールはないものかと思っていたのです。

こちらがノーマルの状態。64mmハイトのホイールは改めてみるとやっぱりイカつく初対面の人からは「レースやってるガチ勢」に見られがち。はい、ゆるポタ勢です、わたくし。

ちょっと…いやかなりわかりにくいですが、試乗・撮影用にお借りしたフルクラムのスピード25を履かせてナイトうどんライドにいったときの写真。めちゃくちゃいいホイールだったんですが、その線の細さからヴェンジに履かせるとなぜか練習用ホイールに見えてしまうという。

これまた試乗用としてお借りしたロヴァールのアルピニストCLXⅡ。リムハイトは33mm。すでにこちらの企画でも話してますがこれもまためちゃくちゃいいホイールです。が、もともとついているCLX64と比べると、ハイトは約半分なので練習用ホイールに(以下ry)。

こちらも何かの折でお借りしたときに履かせた、ロヴァールのラピーデCLX。前後ともに60mmハイト。車体とのバランスはかなり良いです。こうしてみるとスキンサイドのタイヤは見た目の印象を和らげる効果がありますね。

カデックスの50ウルトラ。カーボンスポーク(!)を採用した意欲作です。やはり50mm前後のハイトの方が見た目的なおさまりは良い感じ。フリーホイールが爆音なことを除けば、これもめちゃくちゃ良いホイールでした。

そのほか105の新型ホイールやらなんやら、編集部に届いたホイールは片っ端から試したんですが、どれも「これ!」という決め手にかける…。ロヴァールを選んでおけば間違いないのはわかっていますが、30万超えはポンとは出せない。

普段使いのホイール選びが迷宮入りするかと思われたそのとき、たまたま編集部に遊びに来ていたbaruさんに「そういえば、以前所有していたHUNTのホイール、どうされたんですか?」と聞いてみたところ……「あ、まだ持ってますよ。アルテホイールを手に入れてからは、まったく登場する機会がなくなったんです。もし興味あれば譲りますよ」とのこと。

HUNT…!

baruさんのブログにちょくちょく登場していたまさにこちらのホイールです。

HUNTはイギリスの直販系ホイールブランドで、ロゴのデザイン含め以前から気になる存在でした。何よりbaruさんが持っているのは、44mmという高すぎず低すぎずのドンピシャなハイト。脳内シミュレーションをすること約1週間……

baruさんに譲っていただきました(感謝)。

ロヴァールやシマノではなくあえて英国直販ブランドというちょっと天邪鬼なセレクトと、ヴェンジらしさをそがないルックス。見た目は僕にとって非常に重要なスペックなのでかなり気に入っております。ちょい乗りした感じではネガもなく、低速から高速までナチュラルに進むバランス型のホイールです。

これまでのCLX64に比べたらフリーホイールの音はうるさくなりましたが、かねてからの懸念事項だった横風にはめっぽう強くなりました。baruさんによれば現在の走行距離は5,000km強とのこと。近々フリーホイールのグリスアップ(できるのか?)やベアリング交換をしたいと思います。

さらに…!

ヴェンジのパワメ付きカーボンクランクから…

パワメ付きの新型デュラに換装。ベクトル表示がみられるアレです。豚に真珠、猫に小判な感じがさらに増していますが、それもまた自転車の楽しみ方のひとつということで。

(栗山)