休日に子供と公園で遊んでいたら、盛岡に行っている栗山から「この自転車、知ってます?」というメッセージ。添付されていた写真には、青と黄色のロードバイクが。盛岡の自転車屋で見かけたものだそう。

知ってるもなにも、乗ってましたこれ。スペシャライズドのM4ロード。

確か2001年モデル。フルアルミでダウンチューブとシートチューブは翼断面。シートポストは27.2mmでしたが、翼断面のカバーが付属していて、シートポストの出代に合わせてカットするんじゃなかったでしたっけ。空力を意識した、エアロロードの走りと言えるモデルかもしれません。

フォークはタイムの名品、ミレニアム。1インチだったと記憶しています。この頃、フォークは専業メーカーのものを使うことが多かったですね。7700系デュラエースにキシリウムで組まれた完成車で、当時65万円。
このカラーは当時の強豪チーム、フェスティナのもの。ホセバ・ベロキとかクリストフ・モローなんかが乗ってましたね。このM4は平坦ステージで、山岳ではスローピングの軽量バイク、SL-E5が使われてました。

ちなみにこのとき、トレックは5900、キャノンデールはCAAD6、コルナゴはC40、ピナレロは初代プリンス、ビアンキはメガプロXL、デローザは初代メラク、ルックはKG281というフェーズ。まだフォンドリエストとかコッピ、カレラ、ジタンなんかも元気でしたね。

僕は2005年頃にM4ロードのフレームを新品で手に入れて、7700系デュラエースで組んで乗ってました。フォークの優秀さもあって、かなりよく走った記憶があります。結構重いフルアルミフレームでしたが、薄い翼断面チューブの副次効果か、意外とガチガチではなくペダリングしやすかったような。

古いハードディスクを掘り返したら写真がありました。

このときはコンポが10速のレコードになってますね。なのにホイールはシマノWH-7700カーボンのチューブラー。シートポストはセルコフのチタン。ヘッドにはクリスキングを入れて、ステムはニットーのチタン。キャリパーはなぜかスラムのフォース。アッセンブルがめちゃくちゃだ。
このバイクは購入後数年で手放してしまいましたが、今見てもなかなかかっこいいですね。ホリゾンタルの凛々しさといったらありません。

スペシャライズド、今ではワールドツアーに不可欠なメーカーになりましたが、このM4ロードとSL-E5で欧州プロロード界に参入し、ツール・ド・フランスを走り始めたのは2000年。
当時は「MTB屋がツールで何するつもり?」なんて思ったものです。

ちなみに、初代ターマックが発売されたのは確か2003年。フレームの上半分がカーボン、下半分がアルミのハイブリッドフレームでした。
メッセンジャー仲間が発売直後に新車で買ったけど、ソッコーで盗まれてたなぁ。懐かしいなぁ。
僕らの会社で最速だった彼は、それで機材に金をかけるのが嫌になって、安いパナモリを買って配送してたっけ。そんな彼も今は家業を継いで社長になってるとの風の噂。まだ自転車乗ってるのかなぁ。
おーいヘンミよ、元気でやってっか?

(安井)