4台目の585で箱根まで
ちょっと時間ができたので、箱根に走りに行ってきました。元湯河原まで南下して、椿ラインで大観山まで。バイクはルック・585です。
585を買うのはこれで4本目(アホですね)。
585というカーボンフレームは2004年~2010年までラインナップされていましたが、年式によって乗り味が大きく変わるモデルでした。
585初体験となったのはインプレで乗った2008年モデルの585オプティマム。そのアツくて未完成でバンカラで、でも坂で小爆発を繰り返すような過激な走りにあっさりやられてしまいます。
試乗記の文末に「僕は今、すこし昔のカンパニョーロを組みつけたこの上なく美しいイタリア製のクロモリバイクを、585のために手放そうかと本気で考えている」と書いたんですが、数か月後にそれを実行してしまいます。
そうして手に入れたのが、2007年モデルの585ウルトラ。パリッとした硬さと、戻りの速い585特有の剛性感に四苦八苦しながらも、たくさんのヒルクライムレースで走らせました。数年後に他のバイクを入手するために売却してしまいますが、3年ほど前に再び2010年モデルの585(ウルトラではなくノーマル)を手に入れます。
しかしこれはなぜか全く走らないフレームでした。アルチメイト入れてもコリマのMCC入れてもダメ。どうにもならず、すぐ手放してしまいます。その1年後、あれは何かの間違いだったのではないか?とか思ってもう一度2010の585(全く同じカラーですが別の個体)を買ってみますが、結果は同じ。これもすぐドナドナ。
現在所有しているのは、昨年懲りずに入手した2007年モデル。これが今の僕にはアタリでした。非ウルトラなので剛性はさほど高くなく、どちらかと言えばバネ感が強くしなやかなタイプです。でも、ジオメトリ起因の挙動は585らしくクイック。
剛性感はしなやか。
振る舞いは過敏。
このちぐはぐな感じが、かえってなんとも言えないバランス感を醸しだしているんです。
しなやかなのにシャープ。
マイルドなのにピリッとしてる。
クリーミーなシチューに胡椒をたくさんかけた感じ、とでも言いましょうか。
その「マイルド」と「ピリッ」を両立させるべく、初代R-SYSを入れて椿ラインのロングクライムを楽しみました。
しかし急に暑くなりましたね。僕は基本的には暑くても寒くても関係なく走りに行くタイプなんですが(4年間のメッセンジャー生活で温度感覚がおかしくなってしまったんでしょう)、歳をとるにつれて暑さが翌日に響くようになってきました。
しかもコロナ&長梅雨で走れない日々が続いた直後なので、体が暑さに慣れてない。そんな状況の中、「やっと走りに行ける!」と無理すると簡単にオーバーヒートしてしまいます。皆さん、お気を付けて。今回の箱根みたいに、曇りで標高が高ければ楽なんですが。
そうそう、今、話題のターマックSL7に乗り込んでます。サドルとクランクを自分のものに付け替えて走ってみたら、若干ですが第一印象から変わってきました。今月下旬にはインプレをお届けできると思います。
(安井行生)
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