11月23日(水・祝)、東京のお台場エリアで開催された「GRAND CYCLE TOKYO」に行ってきました。

「GRAND CYCLE TOKYO」は、東京都が主催するスポーツの新祭典として、「レインボーライド」と名付けられたサイクリングイベントや、約30種ものスポーツを体験することができる「マルチスポーツ」などが開催されるというもの。下に会場マップを貼り付けておきますが、イベントのすべてを把握するのは困難なレベルの規模感。ここからも東京都の力の入れようが伝わってきます。

さて、サイクリストとして一番気になるのは、今回のメインイベントともいうべき「レインボーライド」でしょう。なんていったって、首都高速上にあるあの「レインボーブリッジ」を自転車で走ることができるのですから。

レインボーブリッジで思い出したのが、ウン十年前に公開された『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』という映画です。当時なんとなくいい雰囲気だった女性と渋谷の映画館にこの映画を見に行ったんですが、「事件は会議室で起こっているんじゃない。現場で起こっているんだ!」「レインボーブリッジ、閉鎖できません!」という数々の台詞が印象的でしたよね。結局その女性とお付き合いするには至らなかったんですが。はい、どーでもいいですね。

さて、ラルートチームはレインボーライドを3人態勢で取材することに。実走が栗山、レインボーブリッジ上の撮影が高山、スタート/フィニッシュが安井という塩梅。……がしかし。天気予報は数日前から雨予報。前日夜には90%にまで降水確率があがっていました。

「あー、これは中止になるやつだね」
「そうですね。そうすると朝早く行く必要もなくなるのでのんびりですね」

なんてのんきな会話を交わしていたのですが……前日20:00に「実施します!」とオフィシャル声明が。これにはSNS含め各方面がざわついていました。

「え、やるの? 明日雨だよね?」
「もしかしたら現地に行ったら中止になるかも」
「とにかく現地に行ってみるしかないか」

というわけでレインボーライドの受付時間の6:40に間に合わせるべく、4:30起きが決定となったのです。

編集部で自転車を積み込んで小雨降る中、首都高へ。用賀ICの電光掲示板に表示される「サイクルイベント開催のため交通規制あり」の文字がキラリ…!

正直まったくテンションがあがっていなかったんですが、これを見て「よし、今日は楽しもう!」と気持ちを切り替えられたのも事実。これまで数百回と用賀ICは使用していますが、電光掲示板に自転車関連の文字が表示されるなんて、一度もなかったですからね。

というわけで現地についてサクッと受付を終了。雨の日のライドはディスクブレーキでしょうということでヴェンジで参加しました。ホイールは横風の影響を受けにくい44mmハイトのHUNTをアッセンブル。タイヤはiRCのフォーミュラ・プロTLRの25C。

今回走行するのは「レインボーロング」という最長コース。といっても20kmちょっとですが。それ以外に「レインボーミドル」「レインボーショート」「海の森エンジョイ」というカテゴリーもあり。

スペシャの下松 仁さんを発見。下松さんがライドのお供に選んだのは新型ディヴァージュです。

ゲストライダーとしてプロ選手やインフルエンサーの方々も走っていました。写真左から渡部春雅選手、樫木祥子選手、金子広美選手、石田 唯選手というツヨカワ女子4名。

スタート前には小池百合子都知事の姿も。「今回が記念すべき1回目。残念ながら雨での開催でしたが、これをベースにしながら東京の魅力のひとつに加えられるようにしていきたいです」とのこと。

スタートを待つ参加者のみなさん。

雨は降りやまぬまま、いよいよスタート。とはいえレースではなくあくまでファンライドなので安全第一でゆるゆると走行します。ちなみに僕は多少濡れるのを覚悟であえてレインウェアを装着しないことに。横にいた参加者の方と雑談しながら進むこと数km……

ついにレインボーブリッジに…!

走行中の撮影はNG(専用マウントでカメラやスマホを固定すればO.K)だったため、イベント中の走行写真はレインボーブリッジ上で待機していた高山が撮影してくれたこの写真1枚のみ。

こちらも高山撮影。僕がレインボーブリッジを“自転車で走る”という体験をしていたとき、彼はレインボーブリッジを“歩く”という貴重な体験をしていたことになります(笑)。

半透明のカッパを着ているのはスタッフのみなさん。約2mごとに配置されていることから、安全にめちゃくちゃ配慮しているのがわかります。

この日の風速は4m。イベントを実施するか否かのボーダーラインは風速7mだったとのこと。

こんなカットが撮れるのもこの日だけ。

壮観です。

レインボーブリッジ上に3時間も待機していた高山は、手持ち無沙汰だったのかこんな落書きを発見…。ちかさんたちの友情が今も続いているのを願いたいところですが、ここに落書きする時点でアウトです…。

レインボーブリッジの上を走っているときは、ポツポツと降る雨と寝不足のぼんやりとした頭も手伝って「これは夢なのか?」という不思議な感覚がずっと付きまとっていました。東京で暮らしだして20年以上、それこそモーターサイクルやクルマでは数えきれないほど走ってきたこのレインボーブリッジを、自転車で走っているわけですから。周りには僕以外にも数えきれないほどのサイクリスト。後日正式に発表があったんですが、その数なんと約2,000人だったそう。

無事フィニッシュ。

ゴール後、撮影スポットも用意されていたんですが、長蛇の列のため断念。ラルートチームはその後、軽くブースをまわって会場を後にしたのでした。

当日のルートはこんな感じです。

それなりの時間、小雨の中を走ったので予想通り全身ずぶ濡れになったのですが、イベントとしては非常に意義のあるものだったと感じます。日本は言わずと知れた自動車大国。にもかかわらず、日本の首都である東京都が「自転車」をお題目にここまで予算をかけたイベントを開催したことがかつてあったでしょうか。

東京マラソンは、いまや日本を代表するマラソンイベントにまで成長しました。嵐に見舞われた第一回のフジロック(実はプライベートで見に行っていたのですがこれまたずぶぬれに…)も、いまや日本を代表するロックフェスになりました。
さらに海外に目を向けると、ニューヨークでは「BIKE NEW YORK」が、さらにロンドンでは「RIDE LONDON」という大規模な都市型ファンライドイベントが開催されているように、この「GRAND CYCLE TOKYO」も東京を代表する自転車イベントとなる可能性だってあるのです。

今年はあいにくの天候での開催でしたが、今日のこの日が日本のサイクリングシーンにとって大きな一歩になりますように。

(栗山)

(photo 東京都)

レインボーライドの公式写真が公開されました。ゼッケンからも検索ができるので参加された方は是非チェックしてみてください。

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