グラベルキングSS

このときに購入した、パナレーサーのグラベルキングですが、ようやく時間が取れたので通勤快速号に付け替えました。

このタイヤはスタンダードなグラベルキング→グラベルキングSS→グラベルキングSKの順にオフロード走破性が高くなるわけですが、僕がセレクトしたのはグラベルキングSSの28C。通勤と街乗りが基本で、たまに近所の河川敷を走れればいいかな、という使用用途を考慮したセレクトです。
サイドスキンタイプの方が好みなんですが、たまたまお店に在庫がなかったのでブラックを選びました。

さて、このタイヤを装着したのはサーリーのスティームローラー。はい、シングルスピード車です。これまでは家に転がっていた23Cのタイヤを適当に履かせてたんですが、そもそもこのスティームローラーは速さや軽さではなく、ゆるく遊べる自転車にした方がいいのではないかと前々から思っていたんです。このバイクでロングライドにいく予定もないですしね。

てなわけで早速交換。当然ながら余裕のタイヤクリアランスです。

チェーンステーはつぶし加工がしてあるのでこちらも余裕。

メーカーサイトによればタイヤクリアランスは38mm。サーリーの設計思想である「fatties fit fine」(太いタイヤサイコー)はこのスティームローラーにも。

写真では伝わりにくいですが、見た目の印象もガラリと変わります。
タイヤといえば横幅ばかり注目されますが、実はタイヤハイトも結構違うんですね。簡易計測ですが5mmぐらいの差あり。

こちらの写真は交換途中の状態。フロントはグラベルキングSS、リアはそれまでついていたオンロードの23Cタイヤです。フロントの方がタイヤハイトがあることがおわかりでしょうか。

 

さて、せっかくなのでタイヤハイトについてちょっと考えてみることにします。クルマやモーターサイクルのタイヤサイズは通常こんな感じで表記されますね。

145/70R12

それぞれの数字の意味は以下の通りで、口語だとイチヨンゴー・ナナマル・12インチなんて言ったりします。

145(タイヤ幅・mm)/70(扁平率・%)/R(ラジアル構造)/12(リム径・インチ)

145mmのタイヤ幅で扁平率が70%…ということは145mmの70%(約101mm)がタイヤハイトということ。基本的に扁平率が下がればタイヤハイトも低くなる。そんな感じです。

タイヤハイトが高いより低いほうが剛性は高いが、乗り心地は悪くなる。タイヤハイトが低いと剛性は低くなるものの、エアボリュームが増えるので乗り心地はよくなる。

これらはあくまでクルマのタイヤ選びで一般的に言われている傾向ですが、タイヤハイトはクルマやモーターサイクルのカスタムシーンでは無視できない数値。タイヤハイトが変わればメーターの速度表示も変わります。

と、タイヤ交換をしながらそんなことをぼんやりと考えていたわけですが、自転車って他の乗り物に比べてタイヤハイトが話のネタになったりすることがほとんどないような気がするんですよね。

この話にオチはありませんが(笑)、タイヤメーカーさんと話す機会があったらこのあたりの考え方についても聞いてみたいと思います。意外とどうってこともない話な気もしますが。

最後はチェーン清掃&給油でフィニッシュ。

まだ乗ってませんが、タイヤ交換という”アジヘン”で乗り味ががらりと変わるはず。近々、通勤グラベルライドをしてこようと思います。

(栗山)