雨の日の色
土曜は雨の中、ヨコハマサイクルスタイル&ワールドトライアスロンシリーズ横浜大会観戦&息子とコスモワールドデート。もちろん移動は電車。月曜も一日雨で、通勤ライドは無理っぽい。
間に挟まれた日曜は、曇り時々雨という予報で、雨雲の合間を縫えばなんとか行けそう、と判断して、ジャージにお着替え。
走り始めて1時間ほどはなんとかもってくれていたものの、峠の麓でスマホを確認すると、「あと20分ほどで雨が降り始めます」とのお告げが。しかしここまで来て引き返すのはもったいないし、と登坂路に突入。
案の定、上りの途中で雲が分厚くなり、水滴が重力に負け、ほどなくして本降りに。予報を信じればよかった……。頂上でちょっと雨宿りをしてみるものの、やむ気配はなく、ヒルに血を吸われたりもしはじめたので、諦めて雨の中を走ることに。
思えば雨中のライドは久しぶり。メッセンジャーの時分は嫌というほど雨の中を走りましたが、視界が悪くなり、滑りやすくなり、体は冷え、夜になると路面にライトが反射してさらに見えにくくなり、荷物は濡れ、機材は傷み……といいことがありません。冬の雨はマジで地獄でした。しかし、ペダリングに合わせてサイクルキャップのツバを左右に行き来する水滴を視界の上に捉えながらペダルを踏んでいると、なぜかちょっとヒロイックな気分に浸れるものです。
それに、雨の日には雨のときしか見られない色彩があります。
今回の雨ライド、頂上では濡れた森が驚くほど濃い緑を見せてくれました。下りの途中では、峠道に靄がかかって幻想的な乳白色に包まれました。
結局、帰りはずっと雨雲の中で、インナーまでずぶ濡れになってしまいました。洗車と洗濯が大変だったし、強度はさほど上げられなかったけれど、雨中のライドならではの対照的な色彩の景色を見ることができ、走り終えてみれば心が満たされていた一日でした。
(安井)
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