La route読者である高杉佳克さんという方からご連絡をいただきました。

メイクアップアーティストのためのポーチやブラシ、各種バッグ、カメラアクセサリなどを手掛けるARTISAN&ARTISTというブランドにて、カメラ・メンズ関係アイテムのデザイナーをされているという高杉さん。「個人的に数年間温めてきたアイテムがようやく形になった」とのことで、編集部まで持ってきていただきました(もちろん自走で)。

イージーディフェンダーという商品名のそれは、単体で見ても何に使うものなのかよくわかりません。一言で言うと「本格的な一眼タイプのカメラを持って快適に走ることができるようにするもの」だそうです。

スマホのカメラ機能がここまで進化しても“絵”にこだわる自転車乗りは多く、ミラーレスや一眼レフを背負って走る人は少なくありません。

背負う際に使うカメラストラップは数々のメーカーから発売されてますが(ARTISAN&ARTISTにもイージースライダーというストラップがあります)、このイージーディフェンダーはファインダーや液晶があるカメラの背面をカバーするというもの。ボディやレンズまでカバーしようとするとカメラケースになってしまいますが、「カバーするのは背面の一部のみ」という割り切りによって、保護機能と軽さと使い勝手と汎用性を四者両立させたそうです。

現在、マクアケにてクラウドファンディングを実施中なので、商品の詳細や開発ストーリーはそちらをご覧いただくとして、一つお借りして使ってみました。

エアポンプのハンドルにぶら下がっているのがイージーディフェンダー。一枚の分厚い布にゴム紐が付いただけのシンプルな製品。自転車に乗っているときにカメラを背負うとファインダーなどの凹凸が背中に当たって不快ですが、イージーディフェンダーはその凹凸から体を守りつつ、同時に背中の汗からカメラを守る、という機能を持たせたもの。
装着はボルトを三脚穴に固定して、ゴム紐をレンズに引っ掛けるだけ。
カメラ背面を覆ってくれるので、背負ったときに体にカメラが直接当たらなくなります。つまりカメラと人間の緩衝材ですね。
ゴム紐の長さはクリップで調整可能なので、レンズの長さには影響されません。ただし、レンズの光軸と三脚穴が同軸にないカメラには装着不可です。撮影するときはクリップからゴム紐を外すだけ。
カメラ背面を下にして地面に置いても液晶などに傷が付きにくくなります。
一レフのペンタ部が前方に出っ張っているものは、その出っ張りにゴム紐を引っ掛けることができます。
開発者の高杉佳克さん。雨の中、自走で来ていただきました。「ARTISAN&ARTISTブランドからのリリースとなりますので、サイクリストとしての熱量は前面に出していませんが、私個人の裏テーマとしては完全に自転車×カメラです(笑)」とのこと。愛車はフロントシングルのスラムで組んだルック・KG271。カーボンチューブをアルミラグで繋いでいる時代の名車です。フレームとパーツの新旧のコントラストがシブい。

個人的には、本格的なライドには重いカメラは持っていきませんが、近所でちょっとした撮影をするときは10年くらい前に買ったEOS 7Dを背負ってます。このイージーディフェンダー、言ってみれば機能は“カメラと体の間に布一枚を挟むだけ”ですが、あるのとないのとではかなり違います。肌当たりがソフトになるので激しい動きをしても快適。背中と接する部分はメッシュ生地なので、適度な摩擦が生まれてズレにくくなるのもメリットですね。

価格は5,280円。最初は「布一枚にしては……」と思いましたが、トップ部の合成皮革や、各部の縫製、有名メーカー製のクリップパーツ、メーカーロゴなど、細部までしっかりとした作りで質感は上質です。なお、マクアケで応援購入すれば15%安く入手できます(2023年2月14日まで)。サイクリスト兼カメラマンの皆さま、チェックしてみては。

(安井)