千野さんが塗ったCORNER
4月末に開催した田辺さんの写真展MUDDY RAINBOWの会場(といってもうちの編集部でもあるんですが)をフラフラしていたら、「安井さん安井さん、この人、自転車のペイントやってるんですよ」と田辺さんが千野元資さんという方を紹介してくれました。
元々はCOOK PAINT WORKSで働かれていたそう。
ん? COOK?
もしかして……と、2016年に僕が塗ってもらったコーナーの写真を見せたら、「あ、これ僕が塗ったヤツっす」とのこと。おぉ!
コーナーをオーダーするときに、一番頭を悩ませたのが色です。
ナカガワを頼んだときは一切悩みませんでした。
だってあの“ナカガワ・ピンク”が欲しくて中川さんに頼んだほどですから。
でもコーナーは違います。
色とグラフィックは全くの自由。なんでもあり。
自分で考えてみようかと思いましたが、早々に諦めました。
僕は自転車に関してはほんのちょっとだけ詳しいですが、色やグラフィックに関してはドが付く素人です。
プロに任せたほうがいい。
で、COOK PAINT WORKSさんに2点だけお伝えして、完全にお任せしました。
オークリーのINFINITE HERO COLLECTIONをイメージしたカラーにしてほしいこと。
そして、トップチューブに僕がつけた車名である「44HTRR」(44mmヘッドチューブ・ロードレーサーの意)を入れること。
待つこと半年ほど。出来上がってきました。そのときのCOOK PAINT WORKSさんのブログがこちら。
まさにイメージ通り。
一見、マットブラック一色に見えますが、ダウンチューブが胴抜きでクリアブラックになっており、CORNERのロゴと胴抜きの両端のライン、チェーンステー&シートステーの内側のみパールネイビー。
よく見ないと分からないけど、よく見るとめちゃめちゃ凝ってる。そんな塗装になりました。
正直出来上がってくるまでは不安でしたが、仕上がりには大満足。
チェーンを落として傷をつけてしまったときには、ショックで路肩に15分ほど座り込んだものです。
自分のフレームのデザインを考えて塗ってくれたご本人にお会いするということは、やっぱりちょっと特別です。そういえば、初めて買ったロードバイク、パナソニックのFCT06を設計した金森修一さんに取材でお会いしたときも、タイムのフレーム開発を手掛けているグザヴィエ・ルサブシャールさんにお会いしたときも、同じような感動を覚えました。
千野さん、現在は独立され、DROPS DESIGN WORKSという工房を開かれているとのこと。
またなにかお願いしたいなぁ。
(安井)
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