785にヴァントゥーを付けた感触がかなりよかったので、他にも今までやったことない組み合わせで走ってみたくなり、スカピンにコリマのMCCを付けて通勤してみました。

いやーこれは難しい組み合わせですね。ピンポイントの性能は非常に高い。パワーをかけてガンガン加速する瞬間とか、テンポ早めのダンシングでシャキシャキ上るときには、非常にいい。しかし、それ以外はダメ。剛性感が刺々しくなって中負荷域でペダリングしにくくなり、スカピンの気持ちよさを引き出せません。やっぱこのスカピンにはISM4D時代のR-SYSがベストかも。

さて。2月11日って祝日だって皆さん知ってました? 建国記念の日だそうで。
安井は前日まで知らずに、編集部行って仕事する気満々でした。前日の夜、栗山に「明日、どっかで打ち合わせできます?」と聞いたら、「明日は休みです~」と言われ、初めて気付きました。
じゃあ走りに行こっかな~とウキウキしていたら、どうやら妻が外出するらしく、日中子供の面倒を見なければいけないことに。

愚息は「午前中はおうちでのんびりしたい」などと幼児らしからぬことを言うので、奴のために録画しておいた映画を流しつつ、僕はチェーンの掃除をすることに。息子と会話するために、リビングにメンテナンススタンド出して。リビングでメンテをすることは妻に禁じられているのですが、鬼(妻)の居ぬ間に(チェーンの)洗濯、ということで。

La route読者の皆さんには釈迦に説法かもしれませんが、駆動抵抗を減らすにはとにもかくにもチェーンの掃除です。ベアリングチューンもいいですが、それよりチェーン。そもそもチェーンは一コマ一コマが一個のベアリング(滑り軸受)ですからね。
しかし引っ越ししてからなんだかんだバタバタして、チェーン洗浄を一度もできてませんでした。いいチャンスなので、稼働率の高いバイクのチェーンをまとめて一気に洗ってしまうことに。

まずチェーンの伸びをチェックし、チェーンクリーナーをかけて、ローラーを指でぐるぐる回して中の汚れを撹拌してやります。こうしないとチェーン内部の汚れが出てきません。これをやるだけで、ローラーの回転がびっくりするほど軽くなります。

その後、泡状のクリーナーをかけて、チェーン内部に残っているクリーナーの洗浄成分を洗い流します。こうしないとオイルを注しても潤滑成分が効果を発揮できません。
十分に乾かした後(水置換性があるオイルを使う場合は乾かす必要なし)、一コマずつ丁寧に注油したら、再びローラーを回して内部まで浸透させて終了。余分なオイルを拭き取るのは、オイルの溶剤が揮発する数時間後でOK。その間に、スプロケとチェーンリングもピカピカにしておきます。

タイム、BMC、スカピン、マーリン、ルック。
今回は5台まとめてチェーンを掃除しました。
まとめてやると、準備と片付けが一度で済みますし、流れ作業になるので、1台に比べて手間は5倍ではなく3倍くらいになります。お手々はカサカサになりましたが、おかげでチェーンの動きはスルスルに。

表面に上質なオイルを乗せてテラテラと光っているチェーンを眺めて悦に入っていたら、映画を見終えた息子が「ママが自転車はお部屋に入れちゃダメだって言ってたよ」と。真面目か。お菓子あげるから黙っておいてくださいね。

(安井)