覚悟と変化
シマノは、自転車界に大きな影響を持つ、業界最大のメーカーです。その看板商品であるデュラエースに対し、否定的なニュアンスを含めたホンネを書くというのは、いくら広告などの利害関係がないとはいえ、覚悟がいることです。
でも、読者の皆さんの顔を思い浮かべて、今日公開の技術編と3日公開の試乗編に分けて、しっかりと書くべきことを書きました。正直、ちょっとドキドキですが。
「安井くん、新型デュラ、買う?」
豪雨で試乗ができなかった試乗会で、ライターの大先輩にそう聞かれました。
もし金銭的に余裕があっても、これはまだ買わないと思います。その理由は試乗編で書いてます。ほぼ同じ構造になるらしい新型アルテでも十分なんじゃね? とも思ったりもしますし。
プレゼンを聞いている最中、同席していたプロデューサーの栗山が小声で「デュラのロゴ、変わってません?」と一言。
そうっすか? 同じじゃないっすか? と流してみたものの、後でシマノの人に聞いたらしっかり変わってました。
オタクはこれだからいけません。モノの細部ばっか見て他の事が目に入ってない。
というわけで、ここでデュラエースのロゴの変化について一席。
まず、デュラエースというコンポーネントのデザインは、形状、色、ロゴ、全てをシマノ社内の一人のデザイナーが担当しているそうです。ロゴまで社内で、しかも一人とは驚きですが、コンセプトや方向性のブレをなくし、コンポーネント全体に一貫したデザイン性を持たせるため、だそう。
新型デュラエースの製品デザインのテーマは「正確性」で、贅肉や余分な要素を取り除いた造形を目指したとのこと。具体的には、流線的な要素を排除し、直線基調で構成されたフォルムになった。それが新型デュラエースのデザインの特徴です。
そんな造形との親和性を高めるため、ロゴも製品同様に直線基調に。
上がR9100系に使われていた旧ロゴ、下がR9200系の新ロゴ。(画像提供/シマノ)
旧ロゴと比較すると、角のRが小さくなり、シャープな印象になってます。全体の斜度や、AやEの形も変わってますね。言われないと気付かないレベルの差ですが、確かに新型デュラの造形には、この新ロゴのほうが合っているような気がします。神は細部に宿る、といったところでしょうか。
新型デュラのロゴにまつわるトリビアでした。
(安井)
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