このLa routeに寄せられるメッセージの中で、「自転車道のような記事が読みたい」という趣旨のものが多いことには驚きました。サイクルスポーツ誌の2014年11月号から5年間に渡って不定期で掲載されていた連載「自転車道」は、エンジニアやメーカーや専門家への取材を通して、一つのテーマを深く掘り下げるというマニアックな企画。自転車乗りの「知りたい」に応えるため、自分の知的欲求を満たすため、La routeのアドバイザーでもある吉本さんと一緒に精力を注いだ連載でした。

それを一冊にまとめた総集編が発売されます。

vol.1には、以下のテーマを収録しています。

自転車の物理を知る
フレーム形状の謎に迫る
ジオメトリーの謎に迫る 其の一
ジオメトリーの謎に迫る 其の二
美しい自転車とは
カーボンの真実に迫る 其の一
カーボンの真実に迫る 其の二
自転車色相学 其の一
自転車色相学 其の二
ベアリングの真実に迫る 其の一
ベアリングの真実に迫る 其の二
ベアリングの真実に迫る 其の三

ムック化にあたって、吉本さんと安井の対談や、各テーマの編集後記などの書下ろし原稿も追加しました。

残念ながら、諸事情により連載は終了してしまったのですが、今後はこのLa routeで自転車道的な記事を作りたいと思っています。現状はまだメーカー取材が難しい状況ですが、コロナが収束したら、海外メーカーを含め色んなところに行く予定です。

「La routeでも“自転車道”を!」と言ってくださった皆様、もう少々お待ちください。

(安井行生)