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対談時間は3時間以上。文字起こしをしたらトータル1万5000文字。思い切ってそれを全部載せちゃいました。もちろん発言の順番などは多少調整してますし、補足的に内容を足したりもしてますが、ほぼノーカット。これ、従来のメディアでは到底不可能な文章量です。例えば雑誌だと、ページデザインにもよりますが、1万5000文字って十数ページになってしまいます。対談を延々十数ページ続けるなんて普通なら考えられない。

それに、こういう対談に限らずですが、ライターは職業病的に原稿を「キレイにまとめようとしちゃう」ものなんです。起承転結を考えて、話を無理矢理にでも美しく着陸させようとしちゃう。例えば「彼らはこれからも、きっと素晴らしいフレームを作ってくれることだろう」とかなんとか。
でも今回はそうしませんでした。よくある「ビルダー礼賛」「モノづくり礼賛」になんかしたくなかったし、意見がぶつかってるところもマイルドに丸めたりなんかしませんでした。よく読んでいただけると分かると思いますが、実は各人の哲学が衝突して静かな火花を散らしてます。でも、その生々しい会話のそのままを掲載しました。テーマが唐突に変わったり終わったりもしてるし、分かりにくいところもあると思います。

なぜかというと、僕はこの記事を通して「何かを伝えよう」となんてしなかったから。面白い4人のビルダーに集まってもらったらこんな会話になった、その事実がそのまま残ればいい。そう思ったんです。

いかがでしたでしょうか。

(安井行生)