実家のある岡山に帰省すると、必ずどこかにサイクリングに行くのが定番になっています。昨年夏はしまなみ海道に加え、岡山~鳥取間を走破。今年の正月の帰省は家族で小豆島に旅行にいくことになったので、往路のみ自転車で小豆島を走ることにしました。

本当は1日かけてマメイチ(小豆島一周のことをそう呼ぶそうです)をしたかったんですが、僕だけ好き勝手に自転車で走らせてもらっている立場なのでワガママは言いません。自転車はヴェンジか、ディヴァージュか、はたまたリムブレーキのフェルト・F4にするか迷ったんですが、今回は飛行機での帰省だったためフェルトにしました。

今回の走行ルートは、実家のある岡山市内から自走してフェリー乗り場のある新岡山港まで。あとは適当に小豆島内を走って宿まで向かいます。ルートをしっかり決めるのもいいけど、こういうアバウトなライドもいいもんです。

実家から走ること数十分、サクッと新岡山港に到着。そういえば新岡山港はかつてナンパスポットだったんですが、今はどうなんでしょうね。

フェリー乗り場前にはサイクルスタンドあり。ちなみにサイクリストは僕以外一人もいませんでした。

新岡山港から小豆島の土庄港までの運賃は、自転車込みで1,590円。ちなみに土庄港は「どしょうこう」ではなく「とのしょうこう」と読みます。

フェリー内部は以前乗ったときよりもモダンになっており、なんとエンジンの排熱を利用した足湯がありました。

1時間ちょっとで土庄港に到着。「キラリ光る小豆島」。こういうローカルな看板を見るとつい写真に収めたくなります。

樹齢1,600年以上と言われる宝生院の神木にお参り。年末にFestive500を走ったのであくまでサクッとサイクリングのつもりだったんですが…

せっかくだからとつい遠回りして山道へ…。

「え?」と思ったのも後の祭り。雨が降り出してきました。ええい、ままよ…とそのまま走り続け…

結局、大分県の耶馬渓やばけい、群馬県の妙義山みょうぎさんとともに日本三大渓谷のひとつと言われる寒霞渓かんかけいまできてしまいました。

後で知ったんですが、寒霞渓に行くには東西南北4つのルートがあり西側からが一番険しいんだそう。途中から10%代後半の勾配が続いてかなりしんどかったので納得です…。

寒霞渓にもちゃんとサイクルスタンドが。寒さに加えて雨が降っていたので僕以外の観光客は誰もいませんでした(笑)。その後、雨の中ダウンヒルをして宿泊先のホテルまで向かいました。

あとで走行ログを見返すと、サクッとのつもりが獲得標高は1,000m超え。雨天走行はカラダは冷えるし、バイクも汚れるのでまったく好きじゃないんですが(そもそも雨天ライドが好きな人はいないでしょうけど)、なぜかこの日はいつもより調子が良くさして気になりませんでした。

それにしてもリムブレーキ車の上りのヒラヒラ感はやっぱり最高です。人車一体感とでもいうべきか、脚+体力のない僕はリムブレーキ車の方が相性がいいのでは、と思えるほど乗っていて気持ちよかった。雨の下りは、ディスクブレーキ+チューブレスタイヤのバイクに比べると頼りないのは否めませんが、それを補っても余りある魅力がリムブレーキ車にはありますね。

今回改めて感じたんですが、船は飛行機や新幹線とはまた違った旅情があっていいですね。過去最長の船旅は、大阪から中国の天津まで3日間かけて行ったこと。当時は今みたいにスマホすらなかったのに楽しかった記憶があります。

2022年にはヴェンジとともに小笠原諸島にも行きましたが、今年は自転車×船旅をもっとしたいところです。

(栗山)