つい先日、電動アシスト車のタイヤを交換したという話をしたばかりですが、今回も引き続きタイヤネタ。自転車……ではなくクルマのタイヤについてです。先日車検を通したばかりなんですが、そこで「そろそろタイヤ交換のタイミングですね」と言われていたんです。

0217という数字が見えるかと思いますが、これは「2017年の第2週」に製造しましたよという意味。もう6年も前なんですね。自転車タイヤもこういうわかりやすい数字を入れてほしいものです。

屋根下に保管しているので、タイヤそのものにオゾンクラックなどはありませんでしたが、スリップサインまで約3mmのところまで摩耗していました。まだ使えるといえば使えるんですが、消耗品をケチッても何もいいことはないので交換することに。

ちなみにタイヤが摩耗するとどうなるか。詳しくはブリヂストンのこちらのサイトが分かりやすいですが、駆動力、制動力の低下、制動距離の増大、さらにハイドロプレーニングが起こりやすくなるなど事故する可能性がかなり高くなります。リンク先のグラフでは溝が2mmを切ったあたりから制動距離が大きく伸びると示されていますね。

色々と手段はありますが、今回はネットで購入してみることにしました。選択基準はちゃんとしたメーカーであることと値段が手ごろなことの2点のみ。今回はヨコハマタイヤのブルーアース Es ES-32をセレクト。サイズは145/70-12です。

お値段は消費税・送料込みで14,313円なり。1本ではなく4本でこの価格です。計算すると1本あたり3,578円なので、パナレーサーのトレーニング用タイヤ「エリート プラス」とほぼ価格ですね。

使っている素材の量はどう考えてもクルマのタイヤの方が多く、荷物や複数人をのせて100km/h以上で走るわけですが、普段ロードバイクでハイエンドタイヤを中心に使っていると「やすっ」と思わずにはいられません。

さすがにクルマのタイヤ交換をできる機械も技術ももちあわせていないので、横浜市都筑区にあるオートバイタイヤ専門店「グリフ」に持ち込みました。代表の岡村真次さんは、世田谷にあるオートバイタイヤ専門店「スピードスター」の立ち上げから店長を務めており、5年前に独立。僕も長い間お世話になっています。

四輪用タイヤは持ち込みのみ受け付けているとのことだったので、コロナ禍でだいぶご無沙汰しているし、横浜とはいえクルマで30分ほどの距離だったのでいい機会だと思いお願いしました。

というわけで作業スタート。

もうお気づきかと思いますが、クルマはローバーミニです。サイクリスト目線でいうと、足周りはあのアレックス・モールトン博士が設計したことでおなじみですね。

写真真ん中に写っているゴムの塊がラバーコーンで、その右にあるダンパーとともにサスペンションの役割を果たしています。ミニはよく「ゴーカートフィーリング」などと言われますが、それもこの足周りがあってこそ。博士が亡くなったあとではありますが、あのお城の工房に取材させてもらったことは今でも良き思い出です。

あっという間に交換作業が終わりました。タイヤが安いぶん古いタイヤのかなと思っていましたが2023年製で一安心。

新品タイヤ。スピュー(通称ヒゲ)があちこちから出てます。

さて、代表の岡村さん。

コロナ禍もあったので会うのはかれこれ5年以上振りだったんですが…なんといつのまにかサイクリストになっていました。現在のメインバイクはアンカーのRP9で前後ホイールはデュラのC36、クランクもパワメ付きのものに換装され、カリカリのレースマシンに仕上がっています。

お互いモトも乗り続けているんですが、最近はもっぱら自転車が中心。今年の富士ヒルに出場したほか、次のお休みは渋峠(!)にいかれるそうです。結局、クルマやモトの話はほとんどせず、最近の自転車のトレンドについてなどなど、1時間ぐらい話しこんでしまいました(笑)。

やはり一番盛り上がったのが、自転車のタイヤにまつわる話。モトやクルマを趣味にしているとチューブレスタイヤはもはや当たり前の存在なんですが、ロードバイクにおけるチューブレスは、皆さんもご存知の通り運用面が不安視されています。

ビードが上がらない問題、空気が抜ける問題、相性問題、パンクしたときはどうするんだ問題、エトセトラエトセトラ。TPUチューブがお手頃価格で手に入るようになってクリンチャー回帰の動きもあり、TLR推進派との間で論争(おおげさ)になっていたり。

ちなみに岡村さんはチューブレス未経験。「タイヤの中に液体をいれることに抵抗があるから」がその理由。モーターサイクルも、あらかじめタイヤやチューブのなかにいれるパンク防止剤なるものが売られているんですが、タイヤ交換時にリムにこびりつくなどして「大変だった思い出しかない」からだそう。

とはいえ、僕はTLRのあの乗り心地の良さが忘れられない派なので、「せっかくのチューブレス対応ホイールですしぜひ使ってみてください」とおすすめしておきました。自転車ではないものの年間ものすごい数のタイヤ交換をされている岡村さんがどんな印象を抱くのか楽しみです。

なんだかんだで2時間強滞在してしまいましたが(お忙しいところすいません…)、最後に支払いを済ませ(ちなみに交換工賃は1万1,440円。タイヤ4本の費用いれても3万円でお釣りがきました)、近々サイクリングに行きましょうという話をしてお店を後にしました。モトやクルマのタイヤ交換をする機会があったらぜひどうぞ。自転車の話の方がきっと盛り上がると思います(笑)。

(栗山)

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