無事、是名人
今日はライトのお話。
わたくし栗山は、たいした距離ではないものの自宅から事務所までほぼ毎日自転車通勤しています。日が暮れる前に帰れる日はあんまりないし、夜間の無灯火走行は自殺行為でしかないので、当然のごとく前後ライトをつけているわけです。
で、もうちょい被視認性が高まるアイテムが欲しいなぁと思っていたときに目にとまったのがこちらでした。ご近所の友人サイクリストK本さんのロードバイクのハンドルバーエンドについていたものです。
「へえ、こんなのあるんですね」
「キャットアイのオーブっていう商品ですよ」
「なんかよさげですね」
「あ、うちに一個余ってるから使います?」
みたいなやりとりの末に、「隣のNARUTO COFFEEでコーヒー一杯ごちそうしますね」という契約のもとオーブをゲット(笑)。
ロードバイクに付けようと思いましたが、ロードで夜間走行することはほとんどないので、毎日のアシとしても活躍しているサーリーのスティームローラーに装着することに。
バーエンドキャップを抜いてパコッとオーブをはめれば交換完了。時間にしてわずか5秒です。もうひとつ買い足して両方付けたほうがいいのかなと思いましたが、ひとまずクルマが追い抜いていく右側だけにしました。装着後は当然ながら被視認性は大幅アップ。どれだけこちらが安全運転をしていたところで、存在に気付かれずに後ろから突っ込まれた元も子もないですからね。
そうそう。先日、ブルべをやっているAさん(女性)と話す機会があったんですが、「私は絶対に争わないんです」とおっしゃっていたのを思い出しました。
皆さんもご存知の通り、路上には様々な危険が潜んでおり、ブルベのような夜間走行有りのロングライドだと、クルマはもちろんトラックなどの大型車に追い抜かれる機会が増えます。安全のためにはまずは気づいてもらうことが最優先なわけですが、Aさんの対応方法がこちらです。
「あ、私の存在に気付いてないかもなって思ったら、『おーい』って手を大げさにふるんです。もし私がほんのわずかでもストレスを感じさせるような走行をしてしまったのなら、『ごめんね』のジェスチャーをこれまた大げさにするようにしてます。向こうはお仕事。こっちは遊び。そもそもクルマと喧嘩して勝てるわけがないし、怪我したりトラブルになってもなにひとついいことなんてないので。あはは」
Aさんの言葉の端々から感じる大人の余裕…!
危ない目にあうとついつい「クッソー!」「あいつめー!」「道交法ガーー!」となりがちですが(僕のこと)、争ったところで結局は後味の悪さがのこってしまいますよね。だったら初めから勝負しない。そもそも勝負ってなんだって話ですが(笑)。
ライトの話から脱線してしまいましたが、「無事是、名人」だなぁと。
(栗山)
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