旅と、冒険と、ツーリング。僕の中では似ているようで非なるものです。 

「旅」は知らない街へ一人旅…といったような自分探しの要素が伴うし、「冒険」はキャノンボールや世界一周など自分の限界を超えて挑む挑戦的要素があり、いっぽうで「ツーリング」は食べ物や温泉など悦楽的要素が強いイメージです。共通して言えるのはどれも、日常から離れる行為であるということ。
ま、これも人によって違いますし、その折衷案というパターンもあるのでそもそも正解なんてないんです
けどね。へなちょこサイクリストの僕にとっては50km以上はだいたい冒険ですし(笑)。

なぜ突然こんな話をするのかというと、La route立ち上げからずーーーっとブランクのままだった「ツーリング記事」をそろそろやりますよ、という前触れです(笑)。ガイド的なツーリング記事はあちこちにあるので、La routeでは乗り手の呼吸や吐息、ギアチェンジの音までもが聞こえてくるようなエモさとリアリティあふれるツーリング記事を展開したいと考えています。 

クルマは帯同しませんし、カメラマンも同行しません。自転車やウェアはもちろん私物だし、なんなら写真も全部スマホ予定でいます。行くのは編集長の安井とLa routeではおなじみの小俣雄風太さんの二人だけ。僕が信頼する書き手であり、自転車の粋も甘いも知り尽くしたサイクリストの二人が同じ場所を走って何を感じるのか。今からとても楽しみです。

 (栗山) 

(追記)
だいぶ前ですがハワイのオアフ島に、SURLYのシングルスピードを輪行しました。トップの写真は「この~きなんのき~きになるき~」でおなじみのあの場所。ホノルル郊外のモアナルア・ガーデンというところにあの木(正式名称/モンキーポッド)があるんです。これは冒険や旅というよりツーリング…ですかね。世界を気軽に旅できる日は、いつになったらやってくるんでしょうかねー。