latest post


touring

new

touring

new

ケンタロウとおマミの「すくもグラベルまんぷくライド」参加レポ
東京から一番遠い?
ローカルイベントのリアル

宿毛という文字を見てすぐに「すくも」と読めた人は、地元の方かもしくは中四国エリアにお住まいの方ではないだろうか。去る10月14日、“東京からもっとも遠い”とも言われる高知県宿毛市で「すくもグラベルまんぷくライド」なるグラベルライドイベントが開催された。ニセコグラベルが圧倒的な知名度を誇るなか、マイナーな印象が否めない「すくもグラベルまんぷくライド」とは果たしてどんなイベントなのか。そもそも宿毛は高知のどこなのか。人気ポッドキャスト「Replicant.fm」のホストでありサイクリングカルト「乗る練習」のメンバーでもあるケンタロウさんとおマミさんが現地に赴き、イベントの模様と初めての高知ライドの様子をリポートする。

2023.11.27

interview

GIANT ESCAPE R3開発者インタビュー(後編)
再び“羽”が生える日

いつになっても未来は予測不可能だ。世界がこんな状況になるなんて4年前は誰も想像していなかったし、自転車業界がここまで混沌とするなんて誰も予測していなかった。スポーツバイク入門機として絶大な人気を誇るジャイアント・エスケープも運命に翻弄された。パンデミックの影響によって売り上げが激減。ジャイアントという大メーカーにとっても、日本のスポーツバイク界にとっても、由々しき事態だ。それを打破すべく発表された5代目エスケープは、コストダウンを至上命令に、これまで積み重ねてきた「エスケープらしさ」を捨てて思い切った変貌を遂げる。開発者インタビュー後編に登場するのは、前編でもお話を伺った斎藤朋寛さんと、企画課の勝本 丈さん。5代目エスケープの開発の裏側に迫る。

2023.11.20

interview

GIANT ESCAPE R3開発者インタビュー(前編)
閉ざされた扉

定番クロスバイクとして絶大な人気を誇るジャイアント・エスケープ。日本国内専用モデルながらエスケープシリーズの累計販売台数は驚異の84万台。来年で20周年を迎えるベストセラーモデルであり、スポーツバイク未経験者を「こちら側」へと誘う水先案内人としても重要な役割を果たしてきた。しかし、パンデミックの影響によって大幅な値上げを余儀なくされ、昨年は売り上げが激減してしまう。そんな中、今年の9月に史上最大の変化を迫られた5代目エスケープが登場した。ジャイアントの大黒柱として、そしてスポーツバイクの世界への扉として、エスケープはどうあるべきなのか――。開発者インタビューの前編では、ジャイアント・ジャパンの斎藤朋寛さんにエスケープの歴史と功績をお聞きしながら、この重要モデルの背景に迫る。

2023.11.20


column

メカニック小畑の言いたい放題(Vol.9)
シマノのクランク剥離問題を斬る

なるしまフレンドのメカニック小畑 郁が、安井行生とともに自転車業界のあれこれを本音で語る連載「メカニック小畑の言いたい放題」。Vol.9はシマノのクランク剥離問題について。先代・先々代のデュラエースとアルテグラの接着構造クランクが剥離を起こす、という事象は世界中でそれなりの数が報告され、インパクト大な写真も相まってウェブを中心に大きな話題となっている。今秋、遂にシマノがリコールを発表。なぜ10年以上も前の製品が今頃リコールなのか? 剥離の原因は? シマノの対応は適切だったのか? 根本的な問題はどこにあるのか? 今回もメカニック小畑が本音をぶちまける。

2023.11.13


impression

S-WORKS MONDO 2BLISS READY
タイヤが走らせてくれた1,000km

La routeの制作メンバーが気になるor自腹で買ったアイテムをプチレビューする「LR Pick up」。第24回はスペシャライズドのエンデュランスタイヤ、Sワークス モンドを取り上げる。評価を下すのは普段軽量クリンチャータイヤを愛用する高山。箱から取り出したときのもっさりした質感と重量感に、つい本人の口を突いた感想は「ママチャリのタイヤみたい」。しかしモンドはただの肉厚鈍重タイヤではなかった。通勤、峠、街中、湖畔のサイクリングロード、小雨、大雨といったさまざまなシチュエーションの中、モンドと走った1,000kmをレビューする。

2023.11.08


column

続・メッセンジャー狂時代
この先も、あの合言葉を

2023年9月20日から25日にかけて、横浜でCMWCことCycle Messenger World Championships(サイクルメッセンジャー世界大会)が開催された。日本でのCMWCは2009年の東京大会に続いて2度目となる。第1回が行われた当時は国内のメッセンジャーブームがひとつの到達点を迎えた時期であり、その熱気とビハインド・ザ・シーンは、La routeの連載「メッセンジャー狂時代」でも詳述した。今回はその連載の続編として、BAMBIこと南 秀治が現地に赴き再び筆をとる。あのメッセンジャー狂時代から約15年。メッセンジャーたちが代替わりし、彼らを取り巻く状況も大きく変化したなかで行われたCMWC横浜で彼が見て、感じたものとは。

2023.11.06

days


12/1(金)~12/3(日)、小俣雄風太さんの個展開催!

来る12月1日(金)~12月3日(日)、ツール・ド・フランスやパリ~ブレスト~パリの現地取材レポートや別府史之さんインタビューなど、La routeに数々の名原稿を寄稿してくれたジャーナリスト小俣雄風太さんの個展「親愛なる路上の囚人たち Chers forçats de la route」を開催する運びとなりました。

2023.11.21

Du peloton européen(Vol.27)

「EFエデュケーション・NIPPO ディベロップメントチーム」に所属する門田祐輔選手の日々をお届けする「Du peloton européen」(ヨーロッパのプロトンから)。先日開催された「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」で2023年のレースが終わった門田選手ですが、今年は予想以上に厳しいシーズンだった様子。本人の筆で2023年を振り返ります。

2023.11.17

おかえり、ジャパンカップ

今年も行ってきました、ジャパンカップ。 昨年は宇都宮市街で行われるクリテリウムのみの観戦でしたが、今年はロードレース観戦に加え、大会終了後にはとあるパーティーにもお邪魔させていただくことになるなど、いやが上にもテンションが上がっていました。

2023.11.15

チェーンルブ界の新たなサービス

先日のDAYSでもチラッとお伝えしましたが、「世界最速のレース用ルブ」を謳うマックオフのルディキュラスAFのための洗浄・注油サービス「ウルトラソニックシステム」がついに本格始動するとのこと。それに先駆けてメディア向けのデモンストレーションが開催されたのでLa routeも参加してきました。

2023.11.10

制作体制変更のお知らせ

いつもLa routeをご覧いただき誠にありがとうございます。このたびLa routeでは、立ち上げから現在に至るまで編集長を務めていた安井行生が「より書くことに集中したい」との想いから編集長を退任し、メインテスター・メインライターに就任することになりました。

2023.11.09

メニーズ展示会で出会ったもの

水蒸気の粒が上昇気流で支えられなくなるほど大きくなり、雲から水滴になってぱらぱらと落ちてき始めた朝9時。少し迷って、傘を持たずに家を出ました。ちょっとくらいなら濡れても気にしない質だし、たいてい電車の中に傘忘れるし。

2023.11.01

スバルラインへ

灼熱だった夏もようやく終わり、自転車に乗るのに最高に気持ちいい季節がやってきました。ボヤボヤしているとあっという間に冬になってしまいそうなので、行ってきました富士スバルライン。

2023.10.25

ロードバイクの醍醐味

「今月末、休みがとれそうなんです。一緒に走りませんか?」 激坂さんからそんなメッセージが届きました。 「“激坂さん”の日本縦断ブルベ参戦記」(Vol.1、Vol.2、Vol.3、Vol.4)を寄稿してくださった、あの激坂さんです。

2023.10.20

展示会ラッシュ

このシーズンになると毎週のようにどこかで行われている展示会。La route立ち上げ当初はお声がかかることがほぼありませんでしたが、3年も続けていると好き放題書いているにも関わらず、あちこちから案内をいただけるようになりました。ありがたや。

2023.10.17

砂浜の上を自転車で

石川県にある「千里浜なぎさドライブウェイ」をご存知でしょうか。実はここ、海岸線の砂浜でありながらクルマやモーターサイクルはもちろん、自転車での走行が許可された全国的(世界的?)に見ても稀有な場所(詳細はこちらを)。自転車にもモーターサイクルにも乗る僕は以前から「いつかここを走ってみたいなぁ」と思っていたんです。砂浜の上を愛車で走れる機会なんて、シクロクロッサーじゃない限りそうそうないですからね。

2023.10.13

オルベアの挑戦

1840に創業した銃器メーカーを始祖とするオルベア。自転車の生産を開始したのは1931年とのことなので、自転車メーカーとしては90年以上の歴史を持つ老舗です。なぜ銃器メーカーが自転車を作り始めたのかというと、銃身とフレームのチューブの生産には共通点が多かったからですね。

2023.10.13

チューボリートの正念場

9月も末になろうというのに、30度を超える暑さ。汗をかきかき電車で向かったのは、マルイの展示会です。DTスイス、トピーク、フィニッシュラインなどを取り扱うほか、!CYCLES(イーエムサイクルズと読みます)やアデプトなどのオリジナルブランドも展開する大手の代理店です。そこで気になったものをいくつか紹介します。

2023.10.12

レザインが照らすもの

アソスやエンヴィ、ジロ、アブス、ローターなどを扱うダイアテックの展示会の模様を以前こちらのDAYSでお届けしましたが、およそ2週間後、同じ会場(芝公園のダイアテックシュールーム)で、同社が扱うサイクルアクセサリーブランド「レザイン」の展示会が行われました。

2023.10.10

もの作りの背景を知るということ

スコットが初代フォイルでロードバイク界にカムテールを持ち込んでから2年が経った2013年、今度はスペシャライズドがロード用ヘルメットにエアロの概念を取り入れた初代イヴェードを発表します。 それまでエアロ系ヘルメットといえばTT用の長細い特殊なものを指していましたが、フォイルの登場によって世の流れは「ロードバイクの速度域でも空力って効くっぽいぞ」となりつつあり、その流れがヘルメットにまで波及したのです。イヴェードは通常のロードレース用ながらツルッとした形が特徴でした。

2023.10.05

10年振りのシマナミ

8月中旬、実家のある岡山に帰省した流れでしまなみ海道に行ってきました。サイクリストにとってのしまなみ海道は、言わずと知れた広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ約70kmのサイクリングロードです。後で知ったんですが海峡を横断できる自転車道としては日本初なのだとか。今回は両親や家族も一緒の家族旅行なので、岡山から尾道までは家族みんなでクルマ移動をしたあと、僕だけ自転車に乗ってしまなみ海道を走るという流れです。

2023.09.28

ポジティブなバイブス

ここ1~2年精力的な動きを見せている印象のホダカ。先日公開したインタビューも各方面からたくさんの反響をいただきました。そんなホダカのスポーツバイク展示会が、埼玉県越谷市の本社で行われるということで、行ってきました。コロナ禍でも年1回のペースを崩さずにリアル展示会を開催してきたそうですが、La routeがじっくりお邪魔するのは今回が初めてです。

2023.09.22

正常進化のディファイと攻めのエスケープ

キャニオンのエンデュレース、スペシャのルーベに続き、ジャイアントのディファイもモデルチェンジです。大物エンデュランスロードの世代交代が続きますね。 新型ディファイの実物を見ることができたのは、横浜で行われたジャイアントの展示会。2,000㎡もある大さん橋ホールの全面にずらりとニューモデルが並ぶ様はまさに壮観。

2023.09.15

先見の明

実は、ターマックSL8のプレスローンチで発表されたモデルがもう一台ありました。新型ルーベです。なんとスペシャはレーシングバイク(ターマック)とエンデュランスロード(ルーベ)をほぼ同じタイミングでモデルチェンジさせたんです。 ちなみにルーベは来年で20周年。2004年に発表された初代ルーベは、スペシャライズドが作った最初のカーボンフレームでした。20年でここまで色んなことが変わるとは……激しい時の流れを感じます。

2023.09.13

recommend post


technology

YONEX CARBONEX SLD 開発譚(前編)
数値化できない性能を求めて

2022年の末、日本のスポーツ用品メーカーであるヨネックスが、新型のカーボンフレーム「カーボネックスSLD」を発表した。コンセプトは次世代の軽量ディスクロード。540gというフレーム重量にも度肝を抜かれたが、走りも驚くべきものだった。箱根の登坂をXSサイズのカーボネックスSLDと共にした安井は、「完成の域に達したリムブレーキ車に近い性能と乗り味」と評した。なぜカーボネックスSLDはここまで軽くなり、こんな走りをするのか。ヨネックスの新潟工場に赴き、カーボネックスSLDが生まれた背景に迫る。前編では、技術開発第一部の古山少太さん、川上清高さん、綾野陽仁さんの3名に開発秘話を聞いた。

2023.06.12

technology

ピーター・デンク氏インタビュー
鬼才が語る、フレーム設計の新事実

ディスクロードにしてフレーム重量600gを下回るという、にわかには信じがたい軽さを誇るエートス。そしてグラベルロードながら軽量ロードバイクフレーム並みの重量を実現したクラックス。それらを開発したのは、スコットのアディクトやキャノンデールのスーパーシックエボなど数々の名車を手掛けてきた、自転車界の鬼才と呼ばれるエンジニア、ピーター・デンク。La routeは、エートスが発表された1年以上も前から「デンクに話を聞きたい」と言い続け、ついに氏へのインタビューが実現した。エートスはなぜここまで軽くなったのか。なぜ従来のセオリーとは異なる形状になったのか。デンク氏から得られた回答のほぼ全てを、ここにお伝えする。

2022.02.21

column

La route高山のCX世界選手権観戦記
熱狂の渦の、ど真ん中へ

マチュー・ファンデルプールとワウト・ファンアールトの一騎打ちとなった「2023 UCIシクロクロス世界選手権」。あの凄まじいデッドヒートの現場に、La routeスタッフ高山がいた。毎年世界選手権を撮影しているフォトグラファー、田辺信彦さんからの同行のお誘いを受け、パスポートもない、語学力もない、シクロクロスも1年半前まで知らなかったという“ないない”尽くしの不惑ライターが過ごしたオランダ、ベルギーでの1週間。ただひたすらに見た、聞いた、感じた、世界選手権期間中のリアルなレポートをお届けする。

2023.02.27

column

メカニック小畑の言いたい放題(Vol.7)
高価格化と整備性と納期問題を考える

スポーツバイクの高価格化が叫ばれる昨今。一昔前は100万円を超えるモデルが珍しかったが、今や105完成車でもその価格に達する時代だ。さらに、「納期未定・売るものがない」問題、「ケーブル内蔵による整備性・ポジション自由度低下」問題が折り重なり、ロードバイク界は混乱の最中にある。なるしまフレンドのメカニック小畑 郁が、編集長の安井行生とともに自転車業界のあれこれを本音で語る連載「メカニック小畑の言いたい放題」のVol.7は、そんな現代ロードバイク問題の渦中にいる小畑さんに、現状と解決策を聞く。

2023.03.27

interview

ビルダー4名が語る、
金属フレームのこれから(前編)

年齢も性格もビジネスの形態も使う素材も考え方も違う。しかし日本のオーダーフレーム界を背負って立つという点では同じ。そんな4人のフレームビルダーが、各々のフレームを持ってLa routeの編集部に集まってくれた。金属フレームの可能性について、オーダーフレームの意味について、業界の未来について、モノづくりについて、忌憚なく語り合うために。その会話の全記録。

2020.04.24

interview

変わりゆくプロトン、変わらない別府史之

別府史之、38歳。職業、ロードレーサー。日本人初となるツール・ド・フランス完走者のひとりであり、高校卒業後から現在に至るまで、数えきれないほどの功績を日本ロードレース界にもたらしてきた人物だ。今回のインタビューは、フランスに拠を構えている別府が帰国するという話を聞きつけ急遽実施。インタビュアーは、別府史之を古くから知る小俣雄風太が務める。

2021.06.21

technology

La route自転車研究所 其の二
コンポメーカー各社の設計思想(前編)

自転車にまつわる様々な物事を深掘りする連載「La route自転車研究所」。第二回のテーマは「コンポメーカーの設計思想」。グロータックの木村将行さんと杉山健司さんに協力していただき、カンパニョーロ、シマノ、スラムという3社の機械式シフトレバーの設計を徹底分析。なぜカンパだけ多段シフトが可能なのか。シマノが目指す理想の変速機とは。スラムはなぜここまで軽くできたのか――。性能や使い心地、スペックの違いの理由を探る。

2021.03.22

impression

GIANT PROPEL ADVANCED PRO 0試乗記
巨人の挑戦とその結末

トレック・マドン、サーヴェロ・S5、スコット・フォイル、ビアンキのオルトレRC……主要メーカーがエアロロードを刷新した2022年、本命と目されているのがジャイアントの新型プロペルである。今作で3代目となる世界最大のスポーツバイクメーカーのエアロロードは、いかなる出来なのか。ポジションの関係でトップモデルのアドバンスドSLには試乗できなかったが、弟分であるアドバンスドプロに乗り、安井行生がジャイアントの開発姿勢を考えた。La route初のジャイアント試乗記ということで、大いに期待していたのだが……。

2022.12.05

impression

La routeに
新型アルテがやってきた
(前編)

R9200系デュラエースと同時に発表されたR8100系アルテグラ。デュラの衝撃に隠れてしまった感もあったが、セミワイヤレス化、12速化、ローターの音鳴り解消など、デュラエース同様の進化を遂げた。シマノから新型アルテグラ一式をお借りしたLa routeは、なるしまフレンドの小畑 郁メカニックに組付けをお願いし、小畑×安井の対談で整備性、使用感、性能、その存在意義まで、多角的に新型アルテグラを検分する。デュラ同様に大幅な値上げをしたアルテグラに、その価値はあるのか。

2022.01.10

touring

“激坂さん”の日本縦断ブルべ参戦記(Vol.2)
暴風雨とハイビスカスと友人の激励

日本最南端の佐多岬から、最北端の宗谷岬まで。総距離2,700km、獲得標高約23,000mを一気に走り切る日本縦断ブルべ。それに人生をかけて挑戦した一人の男がいた。とあるイベントでパールイズミの激坂ジャージを着ていたがために“激坂さん”と呼ばれることになった、一人息子と妻と自転車と山を愛するその男は、なぜこのウルトラブルべを走ろうと思ったのか。国内最速でも、ギネス挑戦でもない、普通の自転車乗りによる日本縦断ブルべ参戦記。数々のトラブルに見舞われながら、なんとか準備を終えた激坂さん。vol.2では、出走前日から兵庫までの記録を綴る。トラブルの神様はまだ激坂さんに憑いているようで……。

2022.08.02

interview

ANCHOR RP9開発憚
背景にある愛情と狂気

コロナの影響でなかなか実現しなかったアンカー・RP9開発者インタビューが、やっと叶った。日本のメーカーだから、近くて簡単に取材できるから、なんていう消極的な理由ではない。RP9を見て、乗って、考えた結果、これはなにがなんでも開発者に話を聞かねば、と強く思ったのだ。あの走りは意図されたものなのか。もしそうなら、どうやって実現したのか。ブリヂストンサイクル上尾工場内のカーボンラボにて、RP9の秘密に触れた。

2021.11.22

interview

北米3大自転車ブランド座談会(前編)
ニッポンのグラベルロードの未来

日本のサイクリングシーンで「グラベル」という言葉を耳にしない日はなくなった。しかし、バイクの種類も増え、各メディアでその楽しみ方が紹介されるようになってなお、掴みどころのない幅広さを感じるのも事実である。そこで今回は、グラベルカルチャー発祥の北米を代表する3大自転車ブランド、キャノンデール、スペシャライズド、トレックのマーケッターに集まって頂き、グラベルの世界的な動向や日本市場の今を語ってもらった。ファシリテーションは、La routeでもおなじみの小俣雄風太が務める。世にも珍しい同業他社による、あけすけなグラベルトークを前編・後編に分けてお届けする。

2022.05.30

impression

ANCHOR・RP9試乗記
そこに“なにか”はあるか

やっと出てきた。アンカー初のエアロロード、そしてアンカー初のハイエンドディスクロードでもあるRP9。さらに、デュラエース完成車約120万円、フレーム価格約50万円という高価格帯への参入。アンカーにとって初めて尽くしの意欲作でもある。ライバルメーカーに対する遅れを取り戻せるか。競合ひしめくハイエンド市場で存在感を示せるか。オリンピックの興奮冷めやらぬ2021年9月の東京で、安井がRP9に乗り、真面目に考えた。

2021.09.27

impression

La routeに
新型アルテがやってきた
(前編)

R9200系デュラエースと同時に発表されたR8100系アルテグラ。デュラの衝撃に隠れてしまった感もあったが、セミワイヤレス化、12速化、ローターの音鳴り解消など、デュラエース同様の進化を遂げた。シマノから新型アルテグラ一式をお借りしたLa routeは、なるしまフレンドの小畑 郁メカニックに組付けをお願いし、小畑×安井の対談で整備性、使用感、性能、その存在意義まで、多角的に新型アルテグラを検分する。デュラ同様に大幅な値上げをしたアルテグラに、その価値はあるのか。

2022.01.10

impression

異端か、正統か
(SPECIALIZED AETHOS 評論/前編)

スペシャライズドは、2020年7月に新型ターマックを発表、同時に販売もスタートさせた。そのわずか3カ月後、ディスクロードにしてフレーム重量600gを下回る超軽量バイク、エートスがデビュー。この時代に空力は完全無視、ダウンチューブにロゴはなく、レースでも使われることはない。スペシャライズドは今、何を考えているのか。なにもかもが異例づくしのエートスを、編集長の安井が考察する。

2020.10.26

column

アラヤ・マディフォックス物語(vol.01)
銀輪が生んだ和製マウンテンバイク

1982年にデビューした日本初の量産マウンテンバイク、アラヤ・マディフォックス。それはいかにして生まれ、どのように進化したのか。それはなぜ歴史的な一台となり、そしてなぜ(一度は)姿を消したのか。40年近くアラヤに在籍し、マディフォックスの誕生から現在までを知り尽くした男、内藤常美によるマディフォックス物語。日本のマウンテンバイク黎明期の知られざるストーリーを連載でお届けする。Vol.1は、初代マディフォックスの開発~発売までのエピソード。

2021.05.31

interview

自転車メディアは死んだのか(前編)

『サイクルスポーツ』と『バイシクルクラブ』という、日本を代表する自転車雑誌2誌の編集長経験がある岩田淳雄さん(現バイシクルクラブ編集長)と、La routeメンバー3人による座談会。雑誌とは、メディアの役割とは、ジャーナリズムとは――。違った立ち位置にいる4名が、それぞれの視点で自転車メディアについて語る。

2020.06.29

interview

夢の続きを

2021年1月23日。女子プロロードレーサー、萩原麻由子のSNS上で突如として発表された引退の二文字。ジャパンカップで9連覇中の沖 美穂を阻んでの優勝、カタール・ドーハで開催されたアジア自転車競技選手権大会での日本人女子初優勝、ジロ・ローザでの日本人女子初のステージ優勝――。これまで数々の栄冠を手にしてきた萩原は、何を思い、引退を決意したのか。栄光と挫折。挑戦と苦悩。萩原麻由子の素顔に迫る。

2021.02.22

interview

冷静と情熱の間に――。
高岡亮寛の自転車人生(前編)

U23世界選手権出場者、外資系金融機関のエリートサラリーマン、「Roppongi Express」のリーダーでありツール・ド・おきなわの覇者、そしてついには東京の目黒通り沿いに「RX BIKE」のオーナーに――。傍から見れば謎に包まれた人生を送る高岡亮寛さんは、一体何を目指し、どこへ向かっていくのだろうか。青年時代から親交のあるLa routeアドバイザーの吉本 司が、彼の自転車人生に迫る。

2020.05.30

technology

La route自転車研究所 其の一
最重要部品、ボルトを理解する(前編)

コンポーネントやハンドルやシートポストなどのパーツをフレームに固定しているのは、全て小さなボルトである。自転車はボルトによって組み立てられているのだ。しかしある日、はたと気付く。自転車に欠かせないボルトについて、僕らはなにも知らない。素材は? 強度は? 締め付けトルクは? 作り方は? チタンボルトに交換する意味は? 自転車用チタンボルトでも有名な興津螺旋でその全てを聞いてきた。自転車を自転車たらしめる縁の下の力持ち、ボルトに焦点を当てる。

2020.12.07

column

追憶のサイクルウエア

快適性、軽さ、デザイン性――。ロードバイクの進化に呼応するように、サイクルウエアもまた時代とともに発展を遂げている。本企画では10代から自転車にのめり込み、自身もサイクルウエアに散財し続けたLa routeのアドバイザーである吉本 司が、自身の経験と照らし合わせながらそんな“サイクルウエアの進化”について振り返る。

2020.05.22

technology

重量半減という衝撃。
新世代チューブの真価を問う
(前編)

チューボリートとレボループ。熱可塑性ポリウレタンを素材とした、最近話題の超軽量インナーチューブである。“新世代チューブ”などと呼ばれているそれらは、クリンチャー復権を後押しする夢の新製品なのか、それともよくある時代のあだ花なのか。パナレーサーのRエア、ソーヨーのラテックスと比較しながら、新世代チューブの実力を見極める。前編では、技術者2人に話を聞きつつ、ポリウレタンチューブのメリットとデメリットを探る。

2020.07.13

column

不愛想・・・な自転車たち(Vol.01)

「スペック」や「速さ」が重視されるスポーツ自転車において、「ゆるさ」という何の数値化もできない性能で瞬く間に世を席巻した、1998年創業の自転車メーカー「SURLY」。2006年から幾度となく彼らの本拠地ミネソタに足を運んだ自転車ライター山本修二が、今までほとんど語られることのなかったSURLYのすべてをお伝えする。連載第一回目は、SURLYとの出会いと彼らがもつ魅力について。

2020.07.06

technology

プレスフィットの光と影

プレスフィット系BBについて話をしていたら、いつの間にかテーマがフレームメーカーの設計思想に変わっていた。木村さんが「最近のプレスフィット仕様のフレームは全然ダメ」だという理由は?「自転車業界の闇は深い」と嘆くその理由とは?「BBでフレームの剛性感は変わるのか」の続編。

2020.04.24

interview

のむラボ訪問記
通過点、あるいは最終目的地

機材好き界隈ではこれほど有名なのに、メディアでの露出が一切ないショップがある。手組みホイールで有名な大阪の「のむラボ」だ。ブログでの毒舌が独り歩きしている感もあるが、店主の野村泰文さんとはどういう人なのか。そして、彼が作るホイールはぶっちゃけどうなのか。安井がのむラボを訪ね、話を聞き、のむラボホイールをオーダーし、乗ってみた。(おそらく)自転車メディア初の、のむラボ訪問記&のむラボホイール試乗記。

2021.11.01

impression

TREK MADONE SLR7試乗記
なぜトレックは異形の自転車を作ったか

ピナレロのドグマも、BMCの各車も、「ウチのバイクはシルエットだけでウチのだと分かる」と、フレーム形状の個性を言い募る。2023年、彼らを赤面させるほどの独自性を備えたニューモデルが出た。しかも、そんなことを一番しそうになかった真面目なメーカーから。新型マドンである。初代マドンの登場から20年。7代目となった新作は、どんな走りをし、どんな存在になっているのか。人生の節目節目でトレックのロードバイクから衝撃を受け、自転車観が変わるほどの影響を受けているという安井行生が、新型マドンに乗って考える。

2023.03.06