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メカニック小畑の言いたい放題(Vol.7)
高価格化と整備性と納期問題を考える

スポーツバイクの高価格化が叫ばれる昨今。一昔前は100万円を超えるモデルが珍しかったが、今や105完成車でもその価格に達する時代だ。さらに、「納期未定・売るものがない」問題、「ケーブル内蔵による整備性・ポジション自由度低下」問題が折り重なり、ロードバイク界は混乱の最中にある。なるしまフレンドのメカニック小畑 郁が、編集長の安井行生とともに自転車業界のあれこれを本音で語る連載「メカニック小畑の言いたい放題」のVol.7は、そんな現代ロードバイク問題の渦中にいる小畑さんに、現状と解決策を聞く。

2023.03.27

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日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2023参戦記
ロードバイクよ、どこへ行く(後編)

「今年を代表する1台」を選出する日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー。8名の選考委員によって選ばれた10ベストバイクを同条件で乗り比べる最終選考会を経て、遂に2023年度の受賞車が決定した。La routeでは昨年同様、このアワードイベントに参加した自転車ジャーナリストの吉本 司とLa route編集長の安井行生の対談で、ノミネートされた10台の印象と2023年のロードバイク界について語る。後編は、吉本も安井も点を投じなかった下位5台について。点を投じなかったからこそ、言いたいことがたくさんあった。

2023.03.20

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日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2023参戦記
ロードバイクよ、どこへ行く(前編)

「今年を代表する1台」を選出する日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー。8名の選考委員によって選ばれた10ベストバイクを同条件で乗り比べる最終選考会を経て、遂に2023年度の受賞車が決定した。La routeでは昨年同様、このアワードイベントに参加した自転車ジャーナリストの吉本 司とLa route編集長の安井行生の対談で、ノミネートされた10台の印象と2023年のロードバイク界について語る。前編は、選考の難しさと、上位5台について。なぜ吉本と安井は、あのバイクに3点を投じたのか。

2023.03.20


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La route自転車研究所 其の六
ピッチ系カーボンの可能性

スチールフレームがカウンターカルチャーとして成立するほど、自転車界においてカーボンは主流になった。自転車のフレームやパーツに使われるカーボンといえば、東レという印象が強い。その東レが製造している炭素繊維は全てPAN系という種である。しかし、十数年前から“ピッチ系”という炭素繊維がハイエンドモデルを中心に使われるようになった。La route自転車研究所の第6回は、ピッチ系炭素繊維の専業メーカーである日本グラファイトファイバーの技術者へインタビューを行い、ピッチ系の利点と欠点、PAN系との違い、今後の自転車へ与える影響などを聞いた。

2023.03.13


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TREK MADONE SLR7試乗記
なぜトレックは異形の自転車を作ったか

ピナレロのドグマも、BMCの各車も、「ウチのバイクはシルエットだけでウチのだと分かる」と、フレーム形状の個性を言い募る。2023年、彼らを赤面させるほどの独自性を備えたニューモデルが出た。しかも、そんなことを一番しそうになかった真面目なメーカーから。新型マドンである。初代マドンの登場から20年。7代目となった新作は、どんな走りをし、どんな存在になっているのか。人生の節目節目でトレックのロードバイクから衝撃を受け、自転車観が変わるほどの影響を受けているという安井行生が、新型マドンに乗って考える。

2023.03.06


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La route高山のCX世界選手権観戦記
熱狂の渦の、ど真ん中へ

マチュー・ファンデルプールとワウト・ファンアールトの一騎打ちとなった「2023 UCIシクロクロス世界選手権」。あの凄まじいデッドヒートの現場に、La routeスタッフ高山がいた。毎年世界選手権を撮影しているフォトグラファー、田辺信彦さんからの同行のお誘いを受け、パスポートもない、語学力もない、シクロクロスも1年半前まで知らなかったという“ないない”尽くしの不惑ライターが過ごしたオランダ、ベルギーでの1週間。ただひたすらに見た、聞いた、感じた、世界選手権期間中のリアルなレポートをお届けする。

2023.02.27

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ダイレクトマウント式ディレーラーハンガー

ずいぶん前に購入していたのですが、ようやくヴェンジに取り付けました。ダイレクトマウント式のディレーラーハンガーです。 この部品はスペシャライズドの純正パーツとして販売されており、お値段2,750円。フリマサイトやヤフオクで「品薄」をうたって高値で販売していたりしますが(高いものだと5,000円…)、スペシャライズドを扱っているお店だと普通に買えます。転売ヤーに騙されないようご注意くださいね。

2023.03.29

歓迎! 異業種から自転車業界へ

完全に春の陽気となってきた3月8日。編集部から電車に揺られて訪れたのは、チネリ(のピストバイクやトラックバイク)、ヴィットリア、ミケなどを扱っている岩井商会の展示会「イワイサイクルフェアー」です。

2023.03.22

Du peloton européen(Vol.19)

「EFエデュケーション・NIPPO ディベロップメントチーム」に所属する門田祐輔選手の日々をお届けする「Du peloton européen」(ヨーロッパのプロトンから)。 今回お届けするのはギリシャ遠征時のレース以外のお話。織田 聖選手とはLa routeで行ったトークライブ以来の再会なのだとか。

2023.03.18

BOTY2023、受賞車決定!

BOTY(バイシクル・オブ・ザ・イヤー)2023の結果が発表されました。

2023.03.17

凸凹モーニングライド

この記事でもお伝えしていますが、栗山が自転車で台湾一周をしました。無事に帰国したようですが、インスタグラムのストーリーやツイッターを見ていると、まぁ楽しそうなこと。

2023.03.16

もっと自由に欲張りに

ニュージランドに拠点を構えるバイクブランド「チャプター2」の新型グラベルバイク「KAHA」の試乗会が、小田原の「Cycling GYPSY café」で開催されるということで参加してきました。 Cycling GYPSY caféはチャプター2ジャパン代表の“マイキーさん”ことマイケル・ライスさんとパートナーのグレン・ジプシーさんが経営するお店。ジプシーさんが腕によりをかける料理がどれも絶品だと聞いていて、いつか行ってみたかったスポットでもあります。いずれにせよ、僕にとっては初となるチャプター2のバイクの試乗を楽しみに朝イチで小田原に向かいました。

2023.03.14

嘆息のハンドルポジション

長く自転車に乗っていると、自分のポジションというものが固まってきます。僕もここ数年はほとんどポジションを変えてません。しかし最近、ステムが1cmも伸びました。自分の中では近年稀にみる大変化。

2023.03.10

写真で振り返ったCX世界選手権

マチュー・ファンデルプールとワウト・ファンアールトの激戦からちょうど1カ月が経った3月4日。 フォトグラファーの田辺信彦さんが撮影した写真とトークとともに、今年のシクロクロス世界選手権を振り返るイベントがRapha TOKYOで行われました。

2023.03.09

RPJの展示会に行ってきた

今年も電車に揺られること1時間。行ってまいりました、ライトウェイプロダクツジャパンの展示会へ。ライトウェイプロダクツジャパンといえばフェルトの輸入元として知られていますが、ここ数年のフェルトはトライアスロンバイクのIA2.0が登場したぐらいで、ロードカテゴリーにおいてはモデルチェンジすら行われていない状況。今年こそは何か新しいのがお目見えするのでは…と期待していったものの残念ながら今年もナシでした。

2023.03.07

また、丸の内で会いましょう

2月18日、「パナレーサー三上さんといくオネカングラベルライド」を参加者のみなさんと楽しんだLa routeチームは、その足で夕刻の丸の内に向かいました。 お目当ては、JCLが東京都の後援を受けて開催した「GRAND CYCLE TOKYO 丸の内クリテリウム presented by フィナンシェ」。

2023.03.03

エボがついに次世代に進化

新世代万能ロードの一翼、キャノンデール、スーパーシックスエボのニューモデルがついに発表されました。まずは速報ということで各ラインナップをご紹介します。トップモデルは最高品質を目指す新ライン「LAB71」の製品第一弾でもあるスーパーシックスエボLAB71です。

2023.03.01

初春のLa routeグラベルライド

アメリカでグラベルという遊びが話題になり始めたのが2012年頃。まだパナレーサーのグラベルキングは世に存在していませんでした。 それから11年が過ぎた現在の日本。遊べる場所が少ないと言われつつも、グラベルロードという乗り物がある程度定着し、グラベルキングは定番商品としてパナレーサーの主力商品にまでなり……と、グラベル遊びはものすごい勢いで浸透しています。

2023.03.01

“コスファ・・”という概念

週末、午前中に時間が空いたので、パーツを一新したレモンで近所のグラベルを走ってきました。いやぁ楽しい。2時間ほどのライドでしたが、心の充足感が非常に高い。やっぱり僕は数字(スピードや距離や獲得標高や順位など)ではなく、「楽しさ」を求めて自転車に乗っているんだなぁと再認識。

2023.02.27

台湾一周に向けて

すでにこちらの「今年何する?」にも書いたのでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、環島(台湾一周)することになりました。もちろん自転車で。年始のDAYSで「久しぶりに海外輪行をして、知らない場所を自転車でうろちょろしたいなぁなんて思ってます」なんてことを書いたわけですが、こんなにも早くも実現するとは。想いを言葉にするの、大事ですね。

2023.02.25

幻になりかけた究極

マヴィックのアルチメイトといえば、ライトウェイトと並ぶ”スペシャルなホイール”でした。年によって、ライトウェイトのほうがよく走るときもあれば、アルチメイトが優位に立つときもありましたが、いずれにせよそれらは「ロードホイール界の王者」として機材好きをドキドキさせたものでした。

2023.02.24

Du peloton européen(Vol.18)

「EFエデュケーション・NIPPO ディベロップメントチーム」に所属する門田祐輔選手の日々をお届けする「Du peloton européen」(ヨーロッパのプロトンから)。 アフリカで開催された「La Tropicale Amissa Bongo」終了後、フランスの自宅に戻った門田選手。2月は次のレースに向けてちゃくちゃくとトレーニングを積んでいるようです。

2023.02.23

ピナレロ、挑戦の2023年

まず派手で豪華な旗艦車両を発表し、その1年後にそのイメージを纏ったセカンド~サードモデルをビューさせる。それが近年のピナレロのラインナップ構築法でした。 しかし2021年にデビューしたドグマFの弟分の登場は遅れ、現在もドグマF12直系のプリンスFX、プリンス、そしてエンデュランス系のパリという展開でした。

2023.02.23

ママ見て! 手放しできたよ!

先日、SNSのタイムラインで「え?」というニュースが流れました。

2023.02.21

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GIANT PROPEL ADVANCED PRO 0試乗記
巨人の挑戦とその結末

トレック・マドン、サーヴェロ・S5、スコット・フォイル、ビアンキのオルトレRC……主要メーカーがエアロロードを刷新した2022年、本命と目されているのがジャイアントの新型プロペルである。今作で3代目となる世界最大のスポーツバイクメーカーのエアロロードは、いかなる出来なのか。ポジションの関係でトップモデルのアドバンスドSLには試乗できなかったが、弟分であるアドバンスドプロに乗り、安井行生がジャイアントの開発姿勢を考えた。La route初のジャイアント試乗記ということで、大いに期待していたのだが……。

2022.12.05

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“激坂さん”の日本縦断ブルべ参戦記(Vol.2)
暴風雨とハイビスカスと友人の激励

日本最南端の佐多岬から、最北端の宗谷岬まで。総距離2,700km、獲得標高約23,000mを一気に走り切る日本縦断ブルべ。それに人生をかけて挑戦した一人の男がいた。とあるイベントでパールイズミの激坂ジャージを着ていたがために“激坂さん”と呼ばれることになった、一人息子と妻と自転車と山を愛するその男は、なぜこのウルトラブルべを走ろうと思ったのか。国内最速でも、ギネス挑戦でもない、普通の自転車乗りによる日本縦断ブルべ参戦記。数々のトラブルに見舞われながら、なんとか準備を終えた激坂さん。vol.2では、出走前日から兵庫までの記録を綴る。トラブルの神様はまだ激坂さんに憑いているようで……。

2022.08.02

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La routeに
新型アルテがやってきた
(前編)

R9200系デュラエースと同時に発表されたR8100系アルテグラ。デュラの衝撃に隠れてしまった感もあったが、セミワイヤレス化、12速化、ローターの音鳴り解消など、デュラエース同様の進化を遂げた。シマノから新型アルテグラ一式をお借りしたLa routeは、なるしまフレンドの小畑 郁メカニックに組付けをお願いし、小畑×安井の対談で整備性、使用感、性能、その存在意義まで、多角的に新型アルテグラを検分する。デュラ同様に大幅な値上げをしたアルテグラに、その価値はあるのか。

2022.01.10

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変わりゆくプロトン、変わらない別府史之

別府史之、38歳。職業、ロードレーサー。日本人初となるツール・ド・フランス完走者のひとりであり、高校卒業後から現在に至るまで、数えきれないほどの功績を日本ロードレース界にもたらしてきた人物だ。今回のインタビューは、フランスに拠を構えている別府が帰国するという話を聞きつけ急遽実施。インタビュアーは、別府史之を古くから知る小俣雄風太が務める。

2021.06.21

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ピーター・デンク氏インタビュー
鬼才が語る、フレーム設計の新事実

ディスクロードにしてフレーム重量600gを下回るという、にわかには信じがたい軽さを誇るエートス。そしてグラベルロードながら軽量ロードバイクフレーム並みの重量を実現したクラックス。それらを開発したのは、スコットのアディクトやキャノンデールのスーパーシックエボなど数々の名車を手掛けてきた、自転車界の鬼才と呼ばれるエンジニア、ピーター・デンク。La routeは、エートスが発表された1年以上も前から「デンクに話を聞きたい」と言い続け、ついに氏へのインタビューが実現した。エートスはなぜここまで軽くなったのか。なぜ従来のセオリーとは異なる形状になったのか。デンク氏から得られた回答のほぼ全てを、ここにお伝えする。

2022.02.21

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ビルダー4名が語る、
金属フレームのこれから(前編)

年齢も性格もビジネスの形態も使う素材も考え方も違う。しかし日本のオーダーフレーム界を背負って立つという点では同じ。そんな4人のフレームビルダーが、各々のフレームを持ってLa routeの編集部に集まってくれた。金属フレームの可能性について、オーダーフレームの意味について、業界の未来について、モノづくりについて、忌憚なく語り合うために。その会話の全記録。

2020.04.24

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ANCHOR RP9開発憚
背景にある愛情と狂気

コロナの影響でなかなか実現しなかったアンカー・RP9開発者インタビューが、やっと叶った。日本のメーカーだから、近くて簡単に取材できるから、なんていう消極的な理由ではない。RP9を見て、乗って、考えた結果、これはなにがなんでも開発者に話を聞かねば、と強く思ったのだ。あの走りは意図されたものなのか。もしそうなら、どうやって実現したのか。ブリヂストンサイクル上尾工場内のカーボンラボにて、RP9の秘密に触れた。

2021.11.22

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北米3大自転車ブランド座談会(前編)
ニッポンのグラベルロードの未来

日本のサイクリングシーンで「グラベル」という言葉を耳にしない日はなくなった。しかし、バイクの種類も増え、各メディアでその楽しみ方が紹介されるようになってなお、掴みどころのない幅広さを感じるのも事実である。そこで今回は、グラベルカルチャー発祥の北米を代表する3大自転車ブランド、キャノンデール、スペシャライズド、トレックのマーケッターに集まって頂き、グラベルの世界的な動向や日本市場の今を語ってもらった。ファシリテーションは、La routeでもおなじみの小俣雄風太が務める。世にも珍しい同業他社による、あけすけなグラベルトークを前編・後編に分けてお届けする。

2022.05.30

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ANCHOR・RP9試乗記
そこに“なにか”はあるか

やっと出てきた。アンカー初のエアロロード、そしてアンカー初のハイエンドディスクロードでもあるRP9。さらに、デュラエース完成車約120万円、フレーム価格約50万円という高価格帯への参入。アンカーにとって初めて尽くしの意欲作でもある。ライバルメーカーに対する遅れを取り戻せるか。競合ひしめくハイエンド市場で存在感を示せるか。オリンピックの興奮冷めやらぬ2021年9月の東京で、安井がRP9に乗り、真面目に考えた。

2021.09.27

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La routeに
新型アルテがやってきた
(前編)

R9200系デュラエースと同時に発表されたR8100系アルテグラ。デュラの衝撃に隠れてしまった感もあったが、セミワイヤレス化、12速化、ローターの音鳴り解消など、デュラエース同様の進化を遂げた。シマノから新型アルテグラ一式をお借りしたLa routeは、なるしまフレンドの小畑 郁メカニックに組付けをお願いし、小畑×安井の対談で整備性、使用感、性能、その存在意義まで、多角的に新型アルテグラを検分する。デュラ同様に大幅な値上げをしたアルテグラに、その価値はあるのか。

2022.01.10

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La route自転車研究所 其の二
コンポメーカー各社の設計思想(前編)

自転車にまつわる様々な物事を深掘りする連載「La route自転車研究所」。第二回のテーマは「コンポメーカーの設計思想」。グロータックの木村将行さんと杉山健司さんに協力していただき、カンパニョーロ、シマノ、スラムという3社の機械式シフトレバーの設計を徹底分析。なぜカンパだけ多段シフトが可能なのか。シマノが目指す理想の変速機とは。スラムはなぜここまで軽くできたのか――。性能や使い心地、スペックの違いの理由を探る。

2021.03.22

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異端か、正統か
(SPECIALIZED AETHOS 評論/前編)

スペシャライズドは、2020年7月に新型ターマックを発表、同時に販売もスタートさせた。そのわずか3カ月後、ディスクロードにしてフレーム重量600gを下回る超軽量バイク、エートスがデビュー。この時代に空力は完全無視、ダウンチューブにロゴはなく、レースでも使われることはない。スペシャライズドは今、何を考えているのか。なにもかもが異例づくしのエートスを、編集長の安井が考察する。

2020.10.26

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アラヤ・マディフォックス物語(vol.01)
銀輪が生んだ和製マウンテンバイク

1982年にデビューした日本初の量産マウンテンバイク、アラヤ・マディフォックス。それはいかにして生まれ、どのように進化したのか。それはなぜ歴史的な一台となり、そしてなぜ(一度は)姿を消したのか。40年近くアラヤに在籍し、マディフォックスの誕生から現在までを知り尽くした男、内藤常美によるマディフォックス物語。日本のマウンテンバイク黎明期の知られざるストーリーを連載でお届けする。Vol.1は、初代マディフォックスの開発~発売までのエピソード。

2021.05.31

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自転車メディアは死んだのか(前編)

『サイクルスポーツ』と『バイシクルクラブ』という、日本を代表する自転車雑誌2誌の編集長経験がある岩田淳雄さん(現バイシクルクラブ編集長)と、La routeメンバー3人による座談会。雑誌とは、メディアの役割とは、ジャーナリズムとは――。違った立ち位置にいる4名が、それぞれの視点で自転車メディアについて語る。

2020.06.29

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夢の続きを

2021年1月23日。女子プロロードレーサー、萩原麻由子のSNS上で突如として発表された引退の二文字。ジャパンカップで9連覇中の沖 美穂を阻んでの優勝、カタール・ドーハで開催されたアジア自転車競技選手権大会での日本人女子初優勝、ジロ・ローザでの日本人女子初のステージ優勝――。これまで数々の栄冠を手にしてきた萩原は、何を思い、引退を決意したのか。栄光と挫折。挑戦と苦悩。萩原麻由子の素顔に迫る。

2021.02.22

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冷静と情熱の間に――。
高岡亮寛の自転車人生(前編)

U23世界選手権出場者、外資系金融機関のエリートサラリーマン、「Roppong Express」のリーダーでありツール・ド・おきなわの覇者、そしてついには東京の目黒通り沿いに「RX BIKE」のオーナーに――。傍から見れば謎に包まれた人生を送る高岡亮寛さんは、一体何を目指し、どこへ向かっていくのだろうか。青年時代から親交のあるLa routeアドバイザーの吉本 司が、彼の自転車人生に迫る。

2020.05.30

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La route自転車研究所 其の一
最重要部品、ボルトを理解する(前編)

コンポーネントやハンドルやシートポストなどのパーツをフレームに固定しているのは、全て小さなボルトである。自転車はボルトによって組み立てられているのだ。しかしある日、はたと気付く。自転車に欠かせないボルトについて、僕らはなにも知らない。素材は? 強度は? 締め付けトルクは? 作り方は? チタンボルトに交換する意味は? 自転車用チタンボルトでも有名な興津螺旋でその全てを聞いてきた。自転車を自転車たらしめる縁の下の力持ち、ボルトに焦点を当てる。

2020.12.07

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追憶のサイクルウエア

快適性、軽さ、デザイン性――。ロードバイクの進化に呼応するように、サイクルウエアもまた時代とともに発展を遂げている。本企画では10代から自転車にのめり込み、自身もサイクルウエアに散財し続けたLa routeのアドバイザーである吉本 司が、自身の経験と照らし合わせながらそんな“サイクルウエアの進化”について振り返る。

2020.05.22

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重量半減という衝撃。
新世代チューブの真価を問う
(前編)

チューボリートとレボループ。熱可塑性ポリウレタンを素材とした、最近話題の超軽量インナーチューブである。“新世代チューブ”などと呼ばれているそれらは、クリンチャー復権を後押しする夢の新製品なのか、それともよくある時代のあだ花なのか。パナレーサーのRエア、ソーヨーのラテックスと比較しながら、新世代チューブの実力を見極める。前編では、技術者2人に話を聞きつつ、ポリウレタンチューブのメリットとデメリットを探る。

2020.07.13

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不愛想・・・な自転車たち(Vol.01)

「スペック」や「速さ」が重視されるスポーツ自転車において、「ゆるさ」という何の数値化もできない性能で瞬く間に世を席巻した、1998年創業の自転車メーカー「SURLY」。2006年から幾度となく彼らの本拠地ミネソタに足を運んだ自転車ライター山本修二が、今までほとんど語られることのなかったSURLYのすべてをお伝えする。連載第一回目は、SURLYとの出会いと彼らがもつ魅力について。

2020.07.06

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プレスフィットの光と影

プレスフィット系BBについて話をしていたら、いつの間にかテーマがフレームメーカーの設計思想に変わっていた。木村さんが「最近のプレスフィット仕様のフレームは全然ダメ」だという理由は?「自転車業界の闇は深い」と嘆くその理由とは?「BBでフレームの剛性感は変わるのか」の続編。

2020.04.24

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のむラボ訪問記
通過点、あるいは最終目的地

機材好き界隈ではこれほど有名なのに、メディアでの露出が一切ないショップがある。手組みホイールで有名な大阪の「のむラボ」だ。ブログでの毒舌が独り歩きしている感もあるが、店主の野村泰文さんとはどういう人なのか。そして、彼が作るホイールはぶっちゃけどうなのか。安井がのむラボを訪ね、話を聞き、のむラボホイールをオーダーし、乗ってみた。(おそらく)自転車メディア初の、のむラボ訪問記&のむラボホイール試乗記。

2021.11.01