なぜ次がペダルなのか

あの素晴らしくマニアックなイコールプーリー
カンパニョーロのエルゴレバーのブラケットの根本に入っている小さな部品を取り外し、それに交換すると、カンパのレバーでシマノのドライブトレインが動かせるようになる。よくこんなことを思いついたものだ。

一連のGTローラー
後々、「バイクを左右に揺らすことで一体感を高める」というアイディアを真似たローラー台はいくつも出てきたが、ロールセンターを工夫して揺れるフィーリングを実車と近づけたものはこれだけだった。

素晴らしきかな、イコールキャリパー
ディスクロードの欠点を五月雨式に解決でき、軽快感を与える唯一無二のパーツ。筆者はこれからディスクロードを2台も生やしてしまった。全く困ったものだ。

ついに発売されたイコールレバー
このレバー一つであらゆるディレーラーをあらゆるスプロケで変速させられる、無限の可能性を秘めたシフト/ブレーキレバー。これからもバイクが生えてきそうでちょっと怖い。

グロータックが作るものは、どれも市場にはなかったユニークなものだ。
じゃあ次の製品は?

「ペダルです。イコールペダル」。

ペダル。……ペダル? 一体なぜ?

ビンディングペダルなら市場にある。シマノ、ルック、タイム、スピードプレイ。ロード用ビンディングペダルに関しては、ここここを読んでいただきたいが、どれもなるほどと思わせる作りではある。

なぜペダルだったのか
それはどのように開発されたのか。

EQUAL多調整型ロードペダルの価格は3万3,000円で、本体に付属するスペーサーだけで足りない場合は別売りのスペーサーセットもある。こちらは3,740円。

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