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小俣雄風太のTDF現地取材レポート|Le Tour Ensemble 2023
世界最大の自転車レース「ツール・ド・フランス」。2023年も選手、機材メーカー、メディア、観客、そしてオーガナイザーまでをも飲み込みながらプロトンは突き進み、そして数々の物語を生み出した。La routeでは昨年好評だった、ジャーナリスト小俣雄風太のツール現地取材日記「Le Tour Ensemble」を1か月に渡ってお届けする。中継には写らない現地の空気感を、世界最高峰のレース取材の裏側を、そして小俣雄風太が見て、聞いて、感じたツール・ド・フランスをぜひご覧いただきたい。
2023.08.02
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A Day in Peter Sagan
世界選手権3連覇をはじめ、グランツールで数々の偉業を果たした自転車界のスーパースター、ペテル・サガン。オーストラリアでの世界選手権の直後、そんなサガンが突如として来日。これにあわせてアジア各国のリテーラーやインフルエンサー、そして一般サイクリストを招いた「OWN YOUR ROAD」が開催された。3日間に渡って行われた一大イベントの模様を、岩崎竜太、田辺信彦の2名のフォトグラファーが切り取った珠玉の写真の数々でお届けする。
2022.11.16
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辻 啓のSakaiからSekaiへ(Vol.01)| 人生を変えた、トスカーナの一本杉
自転車のまちとして知られる大阪府堺市で生まれ育ち、今やサイクルフォトグラファーとして世界を舞台に活躍する辻 啓。これまでも「ジロ・ディタリア」をはじめとする世界的なレースに幾度となく帯同し、写真を通じてロードレースの魅力を発表してきたが、そんな彼にとって、写真とは、自転車とは、ロードレースとは何なのか。辻 啓自身が本音で綴るフォト&エッセイ第1回は、“初期衝動だらけ”の青年時代を振り返る。
2021.05.17
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辻 啓のSakaiからSekaiへ(Vol.02)| ロードレースを撮って、食べていくために
自転車の町として知られる大阪府堺市で生まれ育ち、今やサイクルフォトグラファーとして世界を舞台に活躍する辻 啓。これまでも写真を通じてロードレースの魅力を発表してきた彼にとって、写真とは、自転車とは、ロードレースとは何なのか。辻 啓自身が本音で綴るフォト&エッセイ第2回は、フリーランスのフォトグラファーという謎に満ちた仕事について。
2021.06.28
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辻 啓のSakaiからSekaiへ(Vol.03)| ツールの裏側で繰り広げられる、もうひとつのレース
自転車の町として知られる大阪府堺市で生まれ育ち、サイクルフォトグラファーとして世界を舞台に活躍する辻 啓。これまでも写真を通じてロードレースの魅力を発表してきた彼にとって、写真とは、自転車とは、ロードレースとは何なのか。辻 啓自身が本音で綴るフォト&エッセイ第3回は、ツール・ド・フランスの現地から、写真撮影の裏側を詳細な解説とともにお届けする。
2021.07.12
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辻 啓のSakaiからSekaiへ(Vol.04)| サイクルフォトグラファーであり続けるために
自転車の町として知られる大阪府堺市で生まれ育ち、サイクルフォトグラファーとして世界を舞台に活躍する辻 啓。これまでも写真を通じてロードレースの魅力を発表してきた彼にとって、写真とは、自転車とは、ロードレースとは何なのか。辻 啓自身が本音で綴るフォト&エッセイ第4回は、ツール・ド・フランスから帰国直後、オリンピックの興奮まっただなかの隔離期間中の自宅から、フォトグラファーの仕事のリアルをお届けする。「ロードレースを撮影しているフォトグラファーは淘汰される運命にあると思っている」と辻が語るその真意とは。
2021.08.09
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辻 啓のSakaiからSekaiへ(Vol.05)|アデレードで見たプロトン
大阪府堺市出身のサイクルフォトグラファー、辻 啓の連載企画「Sakai からSekaiへ」が1年半ぶりにカムバック。第5回のテーマは、オーストラリアで行われた南半球最大のステージレース「ツアー・ダウンアンダー」。レースや撮影の裏側を、現地の空気感とともにお届け。サイクルフォトグラファーを目指す方から、ロードレースファンに至るまで、必見の内容です!
2023.02.06
interview
変わりゆくプロトン、変わらない別府史之
別府史之、38歳。職業、ロードレーサー。日本人初となるツール・ド・フランス完走者のひとりであり、高校卒業後から現在に至るまで、数えきれないほどの功績を日本ロードレース界にもたらしてきた人物だ。今回のインタビューは、フランスに拠を構えている別府が帰国するという話を聞きつけ急遽実施。インタビュアーは、別府史之を古くから知る小俣雄風太が務める。
2021.06.21
interview
東京五輪に懸けた夢(前編)
「あまりの辛さ痛み苦しさに何度も自転車を降りてしまおうかと、よぎったけど。辞めずにゴールを目指しました。オリンピックだから」。オリンピック直後、自身のSNSでそうつぶやいた、自転車男子個人ロードレース日本代表の増田成幸選手。DNFぎりぎりの84位という順位でゴールした彼にとってオリンピックとは一体何だったのか。ライターの齋藤春子が、増田成幸選手の核心に迫るインタビュー記事前編。
2021.09.13
interview
東京五輪に懸けた夢(後編)
国内プロリーグの分裂、若手育成の現状、そして、ロードレーサーの孤独について――。自転車男子個人ロードレース日本代表、増田成幸選手のインタビュー企画後編では、宇都宮ブリッツェンのリーダーであり、ひとりのプロロードレーサーとして走り続ける増田成幸のリアルな声をお届けする。
2021.09.15
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Le Tour ensemble(Vol.01)|14年ぶりの再会
ツール・ド・フランスの熱い夏がはじまった。選手、機材メーカー、スポンサー、オーガーナイザー、メディア、観客——。今年もそうしたすべてを飲み込み、プロトンは進んでいく。「Le Tour ensemble」では、14年ぶりに現地に赴いたジャーナリストの小俣雄風太による、ツール・ド・フランスのリアルな現地レポートを複数回にわけてお届けする。記念すべき第1回は、ツール取材を思い立ったきっかけ、そして7月4日から石畳ステージとなった7月6日までの模様を現地からレポートする。
2022.07.07
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Le Tour ensemble(Vol.02)|安全と幸せの尺度
ツール・ド・フランスの熱い夏がはじまった。選手、機材メーカー、スポンサー、オーガーナイザー、メディア、観客——。今年もそうしたすべてを飲み込み、プロトンは進んでいく。「Le Tour ensemble」では、14年ぶりに現地に赴いたジャーナリストの小俣雄風太による、ツール・ド・フランスのリアルな現地レポートを複数回にわけてお届けする。第2回は7月7日から休息日となった7月11日まで。日本で起こったあの事件や交通事情に至るまで、彼の地から日本に思いを馳せた。
2022.07.15
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Le Tour ensemble(Vol.03)|沿道にある人生と文化
選手、機材メーカー、スポンサー、オーガーナイザー、メディア、観客——。2022年のツール・ド・フランスもそうしたすべてを飲み込み、プロトンは進んでいく。「Le Tour ensemble」では、14年ぶりに現地に赴いたジャーナリストの小俣雄風太による、ツール・ド・フランスのリアルな現地レポートを複数回にわけてお届けする。第3回は7月12日から休息日となった7月22日まで。レースが急展開を迎える中、体調不良になりながらも、写真のことや、ジャーナリストとしての在り方など、現地で見て、感じた様々な想いを綴る。
2022.07.24
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Le Tour ensemble(Vol.04)|男子と女子のコントラスト
選手、機材メーカー、スポンサー、オーガーナイザー、観客、そしてメディア——。2022年のツール・ド・フランスもそうしたすべてを飲み込み、プロトンは進んでいく。「Le Tour ensemble」では、14年ぶりに現地に赴いたジャーナリストの小俣雄風太による、ツール・ド・フランスのリアルな現地レポートを複数回にわけてお届けする。第4回は7月23日から、7月27日まで。男子レースの最終ステージが終わるとともに、盟友であるサイクルフォトグラファー辻 啓が帰国。約30年ぶりの開催となるツール・ド・フランス・ファムを追いかける。
2022.07.31
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Le Tour ensemble(最終回)|フランス社会に紡がれる記憶
選手、機材メーカー、スポンサー、オーガーナイザー、観客、そしてメディア——。2022年のツール・ド・フランスもそうしたすべてを飲み込みプロトンは進んでいく。そして、14年ぶりに現地に赴いたジャーナリストの小俣雄風太による、ツール・ド・フランスのリアルな現地レポート「Le Tour ensemble」もいよいよ最終回。7月28日からツール・ド・フランス・ファムの最終ステージとなる7月31日まで。4週間という膨大な時間をツールとともに過ごした小俣雄風太は、何を想い、何を感じたのか。
2022.08.08
interview
留目夕陽選手インタビュー|自らの可能性を問う2年間
EFエデュケーション・NIPPOディベロップメントチームでの1年半の活動を経て、来季からEFエデュケーション・イージーポストへの昇格が決まった留目夕陽選手。ここ2年、ワールドチームで走る日本人は新城幸也選手のみという状況だっただけに、ロードレースファンが留目選手にかける期待はいやが上にも高まるばかりだ。La routeでは昇格発表直後のそんな留目選手にインタビューを敢行。彼の口から出てきたのは「グランツールに出たい」「ステージ優勝したい」といった威勢のいい発言ではなく、むしろ今をしっかりと見つめる冷静沈着な言葉の数々だった。果たして世界への切符を手にした、21歳のリアルとは――。
2023.12.11
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メッセンジャー狂時代(Vol.01)
2000年代、東京。ロードバイクを中心とするスポーツ自転車がブームになりつつあるなかで、もうひとつの自転車カルチャーが注目を浴びつつあった。自転車で荷物を運搬するメッセンジャーである。”自転車便”といういち職業でありながら世界的なムーブメントにもなった当時のリアルを、自身もメッセンジャーとして都内を駆け巡った経歴を持つBambiこと南 秀治が綴る。
2020.11.02
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UCI世界選手権大会 男子エリート ロードレース観戦記|グラスゴーで見た、世界最高峰の戦い
あらゆる自転車競技の世界選手権を同時期かつ同会場で行う、UCI肝いりの「メガ」世界選手権。今後は4年に一度のスパンで開催されるとのことだが、その記念すべき第一回大会がスコットランドのグラスゴーで行われた。ジャーナリストの小俣雄風太がツール・ド・フランスの熱狂も冷めやらぬまま、その足でスコットランドへ飛び、ロードのエリート男子を観戦。そこで見たのは、ツールとは一味も二味も違う選手たちの戦いだった。
2023.09.04
interview
中野喜文×永井孝樹のスペシャル対談|ヨーロッパで仕事をするということ
ロードレースの世界にあって、本場ヨーロッパに挑んできたのは選手だけではない。1998年にイタリアへ渡り、ヨーロッパのトップチームで活躍したマッサーの中野喜文とメカニックの永井孝樹がその人である。彼らの挑戦から四半世紀が経とうとする今、二人の活動を通じてヨーロッパのチームスタッフを夢見る者も増えてきた。今回の企画ではそんな彼らの対談を通じて、異邦人としていかにヨーロッパのチームに溶け込み、プロフェッショナルとして振る舞い、そして後進へとその想いを繋いでいこうとしているかを感じていただければ幸いだ。ファシリテーターは、今年のツール・ド・フランスに帯同したLa routeでもおなじみの小俣雄風太が務める。
2022.07.25
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ワーホリサイクリスト中内のTDF観戦記(Vol.1)|夢のツール観戦。熱狂のビルバオへ
ワーキングホリデー制度を活用し、愛車とともにイギリス・ロンドンで生活している中内 陸。この夏、彼はイギリスを離れてスペインへと飛んだ。目的はそう、バスク地方からのスタートとなったツール・ド・フランス2023の観戦である。今回の「ワーホリサイクリスト中内のロンドン自転車日記」は、彼が現地で見て、感じた、人生初のツール・ド・フランス観戦記を3夜連続でお届け。第1回は大盛り上がりだったチームプレゼンテーションと、観戦ポイント探しを兼ねたビルバオ散策の模様から。中内が偶然遭遇したツールの意外な舞台裏とは?
2023.09.18
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ワーホリサイクリスト中内のTDF観戦記(Vol.2)|眼前に広がる、美しき混沌
ワーキングホリデー制度を活用し、愛車とともにイギリス・ロンドンで生活している中内 陸。この夏、彼はイギリスを離れてスペインへと飛んだ。目的はそう、ビルバオからのスタートとなったツール・ド・フランス2023の観戦である。今回、通常の「ワーホリサイクリスト中内のロンドン自転車日記」の特別編として、彼が現地で見て、感じた、人生初のツール・ド・フランス観戦記を3夜連続公開の3本立てでお届け。第2回は、いよいよ始まった第1ステージ観戦編。生プロトンとの初邂逅の興奮と、ピケ峠で体験したカオスな熱狂の様子をレポートする。
2023.09.19
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ワーホリサイクリスト中内のTDF観戦記(Vol.3)|15年越しの夢のあと
ワーキングホリデー制度を活用し、愛車とともにイギリス・ロンドンで生活している中内 陸。この夏、彼はイギリスを離れてスペインへと飛んだ。目的はそう、バスク地方からのスタートとなったツール・ド・フランス2023の観戦である。3夜連続でお届けしてきたTDF観戦記の最終回は、第2ステージのフィニッシュ地点であるサンセバスチャンが舞台。大観衆の緊張と興奮が交錯するフィニッシュになだれ込む選手たち。その姿をしかと目に焼き付けてロンドンに戻った中内は、また新たな誓いを立てるのであった。
2023.09.20
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メカニック小畑の言いたい放題(Vol.6) |2022ツールの機材を分析する
自転車界最大の祭典、ツール・ド・フランスが今年も終わった。選手の世代交代、戦法の変化、新世代王者の誕生。レースの内容が大きく変化したと同時に、機材も変革を迎えている――。なるしまフレンドのメカニック小畑 郁が、編集長の安井行生とともに自転車業界のアレコレを本音で語る連載「メカニック小畑の言いたい放題」のVol.6は、そんな2022ツールの機材について。昨年までは山岳で軽量なリムブレーキが使われ、総合優勝者も見慣れたリムブレーキバイクに乗っていた。しかし今年はディスク&エアロがツールを席巻。そんな状況をメカニック小畑はどう見るか。
2022.08.29
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COLNAGO V4Rs試乗記|このコルナゴは本物なのか
ロードレースのために生まれてきた。常にレースと共にある。そう宣言するコルナゴに、悲願だったツール総合優勝、しかも2連覇の栄冠をもたらしたのは万能レーシングバイクのV3-RSだった。その次世代機であるV4Rsの開発は、コルナゴとしても力を入れたはずだ。残念ながら3連覇とはいかなかったが、総合表彰台の両脇を固めるなど、「ツール王者」の勲章を胸にぶら下げたブランドのトップモデルとしては十分すぎるほどの働きを見せた。そんなコルナゴのV4Rsに安井が試乗。かつてV3-RSに抱いていた懸念は払拭されたのか。
2024.01.08