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La route自転車研究所 其の八|最新ロードバイクの空力設計(基礎編)
2011年のスコット・フォイルを始祖とする近代エアロロードは、目を見張るほどのスピードで進化を続けている。しかし、その技術の核である「空気抵抗」について、正しく理解している人は少ないだろう。空気抵抗に対する理解を深めれば、もっと自転車が楽しくなるはずなのに―― そんな想いを胸にLa routeは昨年春にオープンした風洞実験施設「富士エアロパフォーマンスセンター」を訪れ、日本風洞製作所代表のローン・ジョシュアさんに技術インタビューを実施。さらに、マドンSLR、ターマックSL8、オルトレRCという最新鋭ロードバイクの風洞実験も行い、スモーク装置によって空気の流れを可視化、3台の空力設計を丸裸にした。その濃い内容を3回に分けてお届けする。まずは「空気抵抗の基礎」から。
2024.03.04
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La route自転車研究所 其の三│ 薄くて深い「表面処理」の世界(前編)
水中プラズマにより金属表面に微細構造を有するセラミックス結晶性皮膜を形成し……。ダイヤモンドと黒鉛の物性を併せ持つ非晶質の硬質炭素膜を各種基材表面に被せ……。まったく表面処理ほど分かりにくい技術もない。なにせミクロンレベルの世界。目に見える違いは色や質感のみであり、構造を視覚的に理解できないからだ。La route自転車研究所では、そんな自転車乗りにとって身近ながらも遠い存在の「表面処理」を理解するため、独自のめっき技術を有する千代田第一工業に話を聞いた。アルマイトって、金属の表面に六角柱がニョキニョキ生えてくるんですよ。知ってました?
2021.04.26
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PANARACER AGILEST FAST|勝機はあるか、突破口はあるか
La routeの制作メンバーが気になる or 自腹で買ったアイテムをプチレビューする「LR Pick up」。第19回は、パナレーサーのアジリストシリーズに追加された新作、アジリスト ファストを俎上に載せる。2021年に発売したアジリストをベースに、各素材を見直し、電子線照射という手法を用い、パナレーサー史上最も低い転がり抵抗を実現したというクリンチャータイヤである。安井がノーマルのアジリストと同条件比較をしながら、この注目作を試した。
2023.08.02
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パールイズミ・スピードプリントシリーズ評論|空気抵抗軽減ウエアは、体感できるのか
自転車のエアロ化には懐疑的だった。しかしCFDと風洞実験を駆使した昨今のエアロ系機材は明らかに速く、その空力性能は認めざるを得ない。ではウエアはどうだろう。バイク2割、人間8割と言われる自転車の空気抵抗。その8割を減らしたほうが手っ取り早いが、体の形は変えられない。ならば― と考えたのかどうかは知らないが、パールイズミが生地に凹凸を刻んだ空気抵抗軽減ウエアを発売した。その効果は体感できるのか。ジャージ、ビブパンツ、ソックスのフルセットを購入して試した。
2021.05.24
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equipt sardine購入記│怒りと、志と、イワシ
青い自転車用携帯工具がSNSのタイムラインに頻繁に流れてくる。サーディンという名のその携帯工具は、従来のそれとは全く違う形をしていた。作ったのは、日本でマニアックな自転車関連部品の輸入を行う代理店の中の人らしい。ならばと1つ買ってみた。ついでに作った本人に話を聞いてみた。その使い勝手は。7,400円という価格なりの価値はあるのか。安井の携帯工具嫌いは治るのか。
2023.02.08
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La route自転車研究所 其の七│ペダルの設計意図を読み解く(前編)
自転車にまつわる様々な物事を深掘りする連載「La route自転車研究所」。第7回のテーマはビンディングペダル。第2回の「コンポメーカーの設計思想」に続き、グロータックの木村将行さんに協力していただき、シマノ、ルック、タイム、スピードプレイという4社のビンディングペダルを徹底分析。前編では、各社のフローティングや剛性感・安定感などの違いに迫る。ペダルが本当に有するべき機能とは何か?
2023.04.10
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SPECIALIZED S-WORKS TARMAC SL8試乗記|モーガンヒルからの伝言
優秀な動力伝達性に加えて空力性能も身に付け、あの名車の誉れ高いヴェンジを廃版にしてしまうほどの万能バイクになったターマックSL7。それがまだ一級の性能を維持しているにもかかわらず、2023年、スペシャライズドはターマックをSL8へと代替わりさせた。レーシングバイクとして高い完成度を誇っていたSL7を、どう進化させたのか。群馬県の嬬恋で行われたプレスローンチに参加した安井が、Sワークスに乗り、プレゼンを聞き、現代ロード界の最重要モデルであるターマックについて考え、評価を下す。SL8に埋め込まれた開発陣からのメッセージとは?
2023.08.14
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BIANCHI ORTRE RC/PRO/COMP 試乗記|伝統芸から、空力戦争の最前線へ
2010年に登場した初代から4代目のXR4まで、コンセプトも設計も大きく変えぬまま、市場での評価も実戦での結果も手にしてきたビアンキのオルトレ。しかし5代目となる新型は、姿をがらりと変えてきた。La routeは3月末に行われたそんなオルトレの発表試乗会に参加。トップグレードの「オルトレRC」とセカンドグレードの「オルトレ プロ」に自転車ジャーナリストの吉本 司が、シリーズ末弟である「オルトレ コンプ」に編集長の安井行生が乗り、世界最古の自転車メーカーであるビアンキの生き方と行き方を考えた。
2023.05.08
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TREK MADONE SLR7試乗記|なぜトレックは異形の自転車を作ったか
ピナレロのドグマも、BMCの各車も、「ウチのバイクはシルエットだけでウチのだと分かる」と、フレーム形状の個性を言い募る。2023年、彼らを赤面させるほどの独自性を備えたニューモデルが出た。しかも、そんなことを一番しそうになかった真面目なメーカーから。新型マドンである。初代マドンの登場から20年。7代目となった新作は、どんな走りをし、どんな存在になっているのか。人生の節目節目でトレックのロードバイクから衝撃を受け、自転車観が変わるほどの影響を受けているという安井行生が、新型マドンに乗って考える。
2023.03.06
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La route自転車研究所 其の六│ピッチ系カーボンの可能性
スチールフレームがカウンターカルチャーとして成立するほど、自転車界においてカーボンは主流になった。自転車のフレームやパーツに使われるカーボンといえば、東レという印象が強い。その東レが製造している炭素繊維は全てPAN系という種である。しかし、十数年前から“ピッチ系”という炭素繊維がハイエンドモデルを中心に使われるようになった。La route自転車研究所の第6回は、ピッチ系炭素繊維の専業メーカーである日本グラファイトファイバーの技術者へインタビューを行い、ピッチ系の利点と欠点、PAN系との違い、今後の自転車へ与える影響などを聞いた。
2023.03.13
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ピーター・デンク氏インタビュー| 鬼才が語る、フレーム設計の新事実
ディスクロードにしてフレーム重量600gを下回るという、にわかには信じがたい軽さを誇るエートス。そしてグラベルロードながら軽量ロードバイクフレーム並みの重量を実現したクラックス。それらを開発したのは、スコットのアディクトやキャノンデールのスーパーシックエボなど数々の名車を手掛けてきた、自転車界の鬼才と呼ばれるエンジニア、ピーター・デンク。La routeは、エートスが発表された1年以上も前から「デンクに話を聞きたい」と言い続け、ついに氏へのインタビューが実現した。エートスはなぜここまで軽くなったのか。なぜ従来のセオリーとは異なる形状になったのか。デンク氏から得られた回答のほぼ全てを、ここにお伝えする。
2022.02.21
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ドリアーノ・デローザ氏インタビュー|イタリアンロードの逡巡
2015年に誕生したイタリアのビクシズ。名工として知られるウーゴ・デローザの次男、ドリアーノ・デローザ氏が立ち上げた、ハンドメイドフレームブランドである。プリマ、パトス、エポペア……チタンとスチールを使ったそのラインナップは、「正統派イタリアンロード」の王道を行くものだった。しかし2022年、アメリカンバイクカルチャーの後を追うようにグラベルロード、フロンダを発表する。なぜあのビクシズがグラベルロードを? 違和感を覚えたLa routeは、ドリアーノ氏本人にインタビューを申し込んだ。ビクシズにとってフロンダは、新たな挑戦か、時代への迎合か。
2022.10.24
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ピナレロ・ドグマF試乗記|100万円の価値
ロードバイクに求められているものが変わり、ロードバイク作りに必要なものが変わった。業界の勢力図が描き変えられ、かつての名門が驚くほどの凋落を見せている。そんななかで、ピナレロの勢いは陰らない。グランツールでの連戦連勝。東京五輪での独走勝利。そんな彼らの最新モデルがドグマFである。しかし価格を見て誰もが唸った。それは適正価格か、ぼったくりか。編集長の安井が注目の一台を斬る。
2021.09.20
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CHALLENGE SANREMO|高級レストランの賄い料理
La routeの制作メンバーが気になるor自腹で買ったアイテムをプチレビューする「LR Pick up」。第16回は、コットンケーシングの手作りタイヤで有名なイタリアのチャレンジから発売されたクリンチャータイヤ「サンレモ」。タイヤにまで高価格化の波が押し寄せている今、3,630円のサンレモの実力は如何なるものか。今まで低価格帯のタイヤとは距離を置いてきたという編集長の安井が試す。
2023.04.12
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ANCHOR・RP9試乗記| そこに“なにか”はあるか
やっと出てきた。アンカー初のエアロロード、そしてアンカー初のハイエンドディスクロードでもあるRP9。さらに、デュラエース完成車約120万円、フレーム価格約50万円という高価格帯への参入。アンカーにとって初めて尽くしの意欲作でもある。ライバルメーカーに対する遅れを取り戻せるか。競合ひしめくハイエンド市場で存在感を示せるか。オリンピックの興奮冷めやらぬ2021年9月の東京で、安井がRP9に乗り、真面目に考えた。
2021.09.27
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ANCHOR RP9開発憚|背景にある愛情と狂気
コロナの影響でなかなか実現しなかったアンカー・RP9開発者インタビューが、やっと叶った。日本のメーカーだから、近くて簡単に取材できるから、なんていう消極的な理由ではない。RP9を見て、乗って、考えた結果、これはなにがなんでも開発者に話を聞かねば、と強く思ったのだ。あの走りは意図されたものなのか。もしそうなら、どうやって実現したのか。ブリヂストンサイクル上尾工場内のカーボンラボにて、RP9の秘密に触れた。
2021.11.22
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ジャパンブランド「ホダカ」を知る(前編)|自らの足で、立つと決めた日
普段生活していて、この会社の自転車を見ない日はないといっていい。ホダカ株式会社。「マルキン」ブランドの軽快車をはじめ、「コーダーブルーム」や「ネスト」といったスポーツバイクブランドを擁しているドメスティックブランドで、海外メーカーが隆盛なスポーツバイク業界では貴重な存在である。しかし私たち含めスポーツ自転車愛好家の多くは、その実態をほとんど知らない。今回はそんなホダカが一体どんな会社なのかを探るべく、インタビューを敢行。La routeチームは高揚感と緊張を胸に、越谷市にあるホダカ本社に向かい、代表取締役の堀田宗男さんと企画開発部部長の雀部庄司さんのお二人にお話を伺った。
2023.05.22
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ANCHOR RL8D試乗記│“売れる自転車”と“いい自転車”
エアロロードが必修科目になり、ディスクロード一色になった現在のロードバイク界。しかしアンカーはエアロロードを持っていない。ディスクロードも1車種しかラインナップしていない。おい大丈夫なのかアンカー。推進力最大化とか言ってる場合か。そう思っていた人も多いだろうが、ここでやっとRL8のディスクブレーキ版RL8Dが追加された。開発陣へのインタビューを交えながら、RL8Dという自転車の価値と、アンカーというメーカーのこれからを考えた。
2021.04.19
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ANCHOR RP9開発憚|背景にある愛情と狂気
コロナの影響でなかなか実現しなかったアンカー・RP9開発者インタビューが、やっと叶った。日本のメーカーだから、近くて簡単に取材できるから、なんていう消極的な理由ではない。RP9を見て、乗って、考えた結果、これはなにがなんでも開発者に話を聞かねば、と強く思ったのだ。あの走りは意図されたものなのか。もしそうなら、どうやって実現したのか。ブリヂストンサイクル上尾工場内のカーボンラボにて、RP9の秘密に触れた。
2021.11.22
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CATEYE VOLT800 NEO開発ストーリー(前編)|自転車用ライトに求められるもの
Twitterでトレンド入りするほど話題となったキャットアイの新型ライト、VOLT800 NEO。名作と言われた前作VOLT800の価格はそのままに、「日本のユーザーが求めている性能」をきっちりと織り込んで進化させた“NEO”は、いかにして企画され、開発されたのか。キャットアイへのインタビューを通して、VOLT800 NEO開発の背景を紐解く。書き手は自転車用ライトに関して膨大な知見を有する「東京⇔大阪キャノンボール研究」の管理人、baru(ばる)さんだ。前編ではキャットアイの技術者に「自転車用ライトの基本」を聞く。
2023.04.03
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CANNONDALE SYNAPSE試乗記|キャノンデールはシナプスを捨てたのか
キャノンデールのエンデュランスロード「シナプス」がモデルチェンジを遂げて5代目となった。その姿を見た安井の第一声は「これは果たしてシナプスなのか?」であった。平凡になったフレームワーク、ハイモッドバージョンの消滅、バイクパッキングに対応した台座の数々、そして安全装備「スマートセンス」を一番の売りとしてアピール―—。かつてはツール・ド・フランスにも投入されたこともあるあの「シナプス」は一体どこへいってしまったのだろうか。編集長の安井行生が、キャノンデール・ジャパンへのインタビューも踏まえ新型シナプスの本質に迫る。
2022.03.14
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CERVELO SOLOIST試乗記|人々のための自転車へ
S5を発表したばかりのサーヴェロが、返す刀で伝統のネーミングを復活させた。かつて強豪選手が乗りレース界で暴れまくった名車であり、現代のエアロロードの始祖とも言えるソロイストである。ただし、当時のソロイストの精神をより濃く受け継ぐのはS5だ。空力を追求し、グランツールで華々しい勝利を挙げるS5こそ、ソロイストの皇位継承者に相応しい。では、新型ソロイストとは一体なんなのか。名ばかりの復活なのか、それとも――。安井行生がS5、R5、カレドニアと比較試乗し、新型ソロイストの存在意義を考える。
2022.12.26
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COLNAGO V3を通してミドルグレードの在り方を考える|これでいいのか、これがいいのか
名門コルナゴのエースを張るVシリーズがV4Rsに代替わりしたばかりだが、前作V3-RSと同形となるミドルグレード、V3は2022年にケーブル内装化というマイナーチェンジを受け、まだまだ現役である。安井行生と栗山晃靖が機材や自転車界隈のあれこれについて語り合う「La route Talk」の第3回は、そんなV3を題材に、ロードバイクの高価格化と、現代のミドルグレードの課題について語る。ミドルグレードは果たして、これでいいのか、これがいいのか。
2023.03.27
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S-WorksとProに乗って考える|僕らはどのエートスを買うべきか
量産ディスクロードながらフレーム重量500g台、完成車重量5kg台という軽さを実現し、大きな話題を呼んだスペシャライズド・エートス。La routeでも3回に渡ってエートスの記事を公開した。しかしLa routeはハイエンドバイク専門メディアではない。近年稀に見るエポックメーカー、エートスならミドルグレードの試乗もすべきだろう。エートスの購入を本気で検討しているLa routeのテクニカルディレクター、藤田宗親を加え、リアルな買い手目線のエートスグレード間比較試乗記をお届けする。
2021.07.19
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SPECIALIZED DIVERGE STR試乗記|痛快な淘汰の物語
スペシャライズドのグラベルロード、ディヴァージュに“STR”のサフィックスを付けたニューモデルが追加された。トップチューブ後端から何かが伸びて、シートチューブに繋がっている。またスペシャがなにか新しいことを考え付いたらしい。STR =Suspend the Rider。「ライダーを振動から切り離す」だけなら、古の技術であるフルサスでいいはずだ。スペシャライズドはなぜ、ステム直下とシートポストに衝撃吸収機構を仕込んだのか。新作ディヴァージュSTRをネタに、安井行生が「自転車の速さと快適性」、そして「グラベルロードの在り方」を考える。
2023.05.01
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TREK DOMANE SLRを語り合う |エンデュランスロードのあるべき姿
La routeの安井行生と栗山晃靖が機材や自転車界隈のあれこれについて語り合う「La route Talk」。第1回目は新型のトレック・ドマーネを取り上げる。ピュアロード、エアロロード、エンデュランスロード、グラベルロード、オールロード。ロードバイクのカテゴリーが多様化し続ける一方で、それぞれの棲み分けはどんどん曖昧模糊になっている。その中でもとりわけ存在感が薄くなりつつあるのが、グラベルロード人気の煽りを食っている様相のエンデュランスロードだ。今回、第4世代となった新型ドマーネで安井と栗山が約70kmのライドを敢行し、その印象とエンデュランスロードの存在意義をあらためて語ることにした。街中、グラベル、峠を走った先に見えた、エンデュランスロードの行く末とは。
2022.12.19
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YONEX CARBONEX SLD 開発譚(前編)| 数値化できない性能を求めて
2022年の末、日本のスポーツ用品メーカーであるヨネックスが、新型のカーボンフレーム「カーボネックスSLD」を発表した。コンセプトは次世代の軽量ディスクロード。540gというフレーム重量にも度肝を抜かれたが、走りも驚くべきものだった。箱根の登坂をXSサイズのカーボネックスSLDと共にした安井は、「完成の域に達したリムブレーキ車に近い性能と乗り味」と評した。なぜカーボネックスSLDはここまで軽くなり、こんな走りをするのか。ヨネックスの新潟工場に赴き、カーボネックスSLDが生まれた背景に迫る。前編では、技術開発第一部の古山少太さん、川上清高さん、綾野陽仁さんの3名に開発秘話を聞いた。
2023.06.12