technology
ピーター・デンク氏インタビュー| 鬼才が語る、フレーム設計の新事実
ディスクロードにしてフレーム重量600gを下回るという、にわかには信じがたい軽さを誇るエートス。そしてグラベルロードながら軽量ロードバイクフレーム並みの重量を実現したクラックス。それらを開発したのは、スコットのアディクトやキャノンデールのスーパーシックエボなど数々の名車を手掛けてきた、自転車界の鬼才と呼ばれるエンジニア、ピーター・デンク。La routeは、エートスが発表された1年以上も前から「デンクに話を聞きたい」と言い続け、ついに氏へのインタビューが実現した。エートスはなぜここまで軽くなったのか。なぜ従来のセオリーとは異なる形状になったのか。デンク氏から得られた回答のほぼ全てを、ここにお伝えする。
2022.02.21
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新型ターマックが背負う期待と重責。300kmの果てに見えたものとはー(前編)
意図的なチラ見せで世のロード乗りをザワつかせていた新型ターマックが、ついにヴェールを脱いだ。SL6と同等の軽さと現行ヴェンジに迫る空力性能を手にしたらしく、「ヴェンジなんかもう必要ない」と鼻息荒い。ターマックSL7は、激化している新世代万能ロード戦争を終わらせる一台なのか。編集長の安井がじっくり乗り込んで判定を下す。
2020.08.24
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新型ターマックが背負う期待と重責。300kmの果てに見えたものとはー(後編)
意図的なチラ見せで世のロード乗りをザワつかせていた新型ターマックが、ついにヴェールを脱いだ。SL6と同等の軽さと現行ヴェンジに迫る空力性能を手にしたらしく、「現行ヴェンジなんかもう必要ない」と鼻息荒い。ターマックSL7は、激化している新世代万能ロード戦争を終わらせる一台なのか。後編では、ターマックと300kmを共にした安井の試乗記をお届けする。
2020.08.31
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新型ターマックが背負う期待と重責。300kmの果てに見えたものとはー(番外編)
安井が試乗したサイズ49のターマックSL7のほかに、実はもう一台、52のSL7もお借りしていた。コーチやアスリートなど多方面で活躍する小笠原崇裕氏に乗っていただき、感想をお聞きするためだ。その意図は、小柄で軽量な安井の評価に加え、体重もパワーもテクニックもある小笠原氏の感想を加えることで、SL7をより多角的に理解していただくことにある。新型ターマック評論の番外編として、小笠原&安井の対談をお送りする。
2020.09.02
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新型ターマックの2グレードを比較試乗 S-Worksの意味とExpertの価値
高価格化が進むロードバイク。100万円オーバーが当たり前のハイエンドモデル達の競演もエンターテインメントとしては面白いが、現実離れした話になってしまうのも事実。今回は現実を見ることにする。トップモデルのS-ワークスターマックSL7と比較しながら、ターマックSL7エキスパートに試乗した。新型ターマックのサードグレード、その実力やいかに。
2021.04.05
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異端か、正統か(SPECIALIZED AETHOS 評論/前編)
スペシャライズドは、2020年7月に新型ターマックを発表、同時に販売もスタートさせた。そのわずか3カ月後、ディスクロードにしてフレーム重量600gを下回る超軽量バイク、エートスがデビュー。この時代に空力は完全無視、ダウンチューブにロゴはなく、レースでも使われることはない。スペシャライズドは今、何を考えているのか。なにもかもが異例づくしのエートスを、編集長の安井が考察する。
2020.10.26
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異端か、正統か(SPECIALIZED AETHOS 評論/後編)
スペシャライズドは、2020年7月に新型ターマックを発表、同時に販売もスタートさせた。そのわずか3カ月後、ディスクロードにしてフレーム重量600gを下回る超軽量バイク、エートスがデビュー。この時代に空力は完全無視、ダウンチューブにロゴはなく、レースでも使われることはない。スペシャライズドは今、何を考えているのか。後編では、編集長の安井がエートスで200kmを走った印象を記す。
2020.10.28
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異端か、正統か(SPECIALIZED AETHOS 評論/番外編)
設計や性能だけでなく、コンセプトや立ち姿も含めて、もう一歩スペシャライズドのエートスというバイクの存在意義に踏み込みたい。エートス評論企画番外編では、編集長の安井とマーケティングやブランディング方面にも一家言あるアドバイザーの吉本の対談をお届けする。
2020.10.30
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日本・バイシクルオブ・ザ・イヤー2021参戦記 2020年を代表する1台を決める!
「今年を代表する1台」を選出する業界最大のアワードイベント、日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2021。その選考会に編集長の安井が参加した。ヒルトン成田で行われたプレゼンテーションとフレンドリーパーク下総での試乗会の様子をレポートし、各バイクの点数配分とその理由を詳述する。なぜ安井はあのバイクに3点を入れ、あのバイクを0点としたのか。
2020.12.25
interview
A Day in Peter Sagan
世界選手権3連覇をはじめ、グランツールで数々の偉業を果たした自転車界のスーパースター、ペテル・サガン。オーストラリアでの世界選手権の直後、そんなサガンが突如として来日。これにあわせてアジア各国のリテーラーやインフルエンサー、そして一般サイクリストを招いた「OWN YOUR ROAD」が開催された。3日間に渡って行われた一大イベントの模様を、岩崎竜太、田辺信彦の2名のフォトグラファーが切り取った珠玉の写真の数々でお届けする。
2022.11.16
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S-WorksとProに乗って考える|僕らはどのエートスを買うべきか
量産ディスクロードながらフレーム重量500g台、完成車重量5kg台という軽さを実現し、大きな話題を呼んだスペシャライズド・エートス。La routeでも3回に渡ってエートスの記事を公開した。しかしLa routeはハイエンドバイク専門メディアではない。近年稀に見るエポックメーカー、エートスならミドルグレードの試乗もすべきだろう。エートスの購入を本気で検討しているLa routeのテクニカルディレクター、藤田宗親を加え、リアルな買い手目線のエートスグレード間比較試乗記をお届けする。
2021.07.19
column
プロデューサー栗山の自転車購入記│関西から来た、漆黒のサラブレッド
サイクリストにとって「自転車を買う」のは特別な行為だ。どのブランドのどのモデルか、はたまたどんなカラーなのか――。洋服選びと同じように、自転車選びにはその人のセンスや人格が現れるといっても過言ではないだろう。La routeでもおなじみの辻 啓氏や小俣雄風太氏のカレドニアも含め、ここのところ自転車業界人のバイク購入報告が相次いであったが、La routeプロデューサーの栗山も新しい自転車を手に入れたらしい。非競技志向かつのんびりライド中心の彼が選んだバイクは、まさかのあの漆黒のマシンだった。
2022.05.25
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ロヴァールCLXⅡを語り尽くす|拡散した嘘、隠された良心
2022年5月下旬。ROVALの「アルピニストCLX」と「ラピーデCLX」がそれぞれモデルチェンジをうけ「アルピニストCLXⅡ」、「ラピーデCLXⅡ」として発表された。「チューブレスレディへの対応」が一番のトピックではあるが、重量は増加し見た目は前作から変更なし。グラフィックには「Ⅱ」の文字すらないので、知らない人から見たらモデルチェンジしたことすら気付かないだろう。今回La routeで取り上げるのは、そんなロヴァールのホイール2種である。CLXⅡに加え、旧型のCLXもお借りしてLa routeの安井行生と栗山晃靖がとっかえひっかえ試乗。記事内ではインプレッションに加え、一部で話題になったサガンのホイール破損事件や海外メディアのあの記事についても話し合った。
2022.09.05
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BIANCHI ORTRE RC/PRO/COMP 試乗記|伝統芸から、空力戦争の最前線へ
2010年に登場した初代から4代目のXR4まで、コンセプトも設計も大きく変えぬまま、市場での評価も実戦での結果も手にしてきたビアンキのオルトレ。しかし5代目となる新型は、姿をがらりと変えてきた。La routeは3月末に行われたそんなオルトレの発表試乗会に参加。トップグレードの「オルトレRC」とセカンドグレードの「オルトレ プロ」に自転車ジャーナリストの吉本 司が、シリーズ末弟である「オルトレ コンプ」に編集長の安井行生が乗り、世界最古の自転車メーカーであるビアンキの生き方と行き方を考えた。
2023.05.08
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CERVELO S5試乗記|品行方正なロックスター
2022年のツール・ド・フランスでマイヨジョーヌ、マイヨアポワ、マイヨヴェールを全て獲得し、これ以上ないほどのデビューウィンを飾ったサーヴェロの新型エアロロード、S5。しかし、ツールを走っているのが新型だと気付いた人は少なかったかもしれない。無二の専用フォークと二股ステムを含め、旧型とほとんど形状が変わっていなかったからである。サーヴェロはなぜ形を変えなかったのか。そして、どこを変えたのか。前作のS5にはさほどいい印象がなかったという安井行生が、新型に冷静な評価を下す。
2022.09.26
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CANNONDALE SUPERSIX EVO LAB71/Hi-MOD試乗記|4度目の進化の真価
キャノンデール初のフルカーボンロードフレーム、スーパーシックスの登場から16年。その進化形であり世界最軽量バイクとして一世を風靡した初代スーパーシックス エボから12年。スーパーシックスに施される“進化”は、はや4度目となった。エアロロードであるシステムシックスの存在感が薄くなり、エンデュランスロードのシナプスを“競争しない自転車”にしてしまった今のキャノンデールにとって、4代目のスーパーシックス エボは全方位をカバーする万能車でなければならない。同時に、今年から立ち上がったキャノンデールの高級ラインであるLAB71のイメージリーダーとしての任も課す。そんな難しいテーマを開発陣はどう料理したのか。LAB71とハイモッドの試乗を通して、これからのキャノンデールを考えた。
2023.06.05
interview
北米3大自転車ブランド座談会(前編)|ニッポンのグラベルロードの未来
日本のサイクリングシーンで「グラベル」という言葉を耳にしない日はなくなった。しかし、バイクの種類も増え、各メディアでその楽しみ方が紹介されるようになってなお、掴みどころのない幅広さを感じるのも事実である。そこで今回は、グラベルカルチャー発祥の北米を代表する3大自転車ブランド、キャノンデール、スペシャライズド、トレックのマーケッターに集まって頂き、グラベルの世界的な動向や日本市場の今を語ってもらった。ファシリテーションは、La routeでもおなじみの小俣雄風太が務める。世にも珍しい同業他社による、あけすけなグラベルトークを前編・後編に分けてお届けする。
2022.05.30
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TREK MADONE SLR7試乗記|なぜトレックは異形の自転車を作ったか
ピナレロのドグマも、BMCの各車も、「ウチのバイクはシルエットだけでウチのだと分かる」と、フレーム形状の個性を言い募る。2023年、彼らを赤面させるほどの独自性を備えたニューモデルが出た。しかも、そんなことを一番しそうになかった真面目なメーカーから。新型マドンである。初代マドンの登場から20年。7代目となった新作は、どんな走りをし、どんな存在になっているのか。人生の節目節目でトレックのロードバイクから衝撃を受け、自転車観が変わるほどの影響を受けているという安井行生が、新型マドンに乗って考える。
2023.03.06
interview
北米3大自転車ブランド座談会(後編)|ニッポンのグラベルロードの未来
日本のサイクリングシーンで「グラベル」という言葉を耳にしない日はなくなった。しかし、バイクの種類も増え、各メディアでその楽しみ方が紹介されるようになってなお、掴みどころのない幅広さを感じるのも事実である。そこで今回は、グラベルカルチャー発祥の北米を代表する3大自転車ブランド、キャノンデール、スペシャライズド、トレックのマーケッターに集まって頂き、グラベルの世界的な動向や日本市場の今を語ってもらった。ファシリテーションは、La routeでもおなじみの小俣雄風太が務める。世にも珍しい同業他社による、あけすけなグラベルトークを前編・後編に分けてお届けする。
2022.05.31
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SPECIALIZED DIVERGE STR試乗記|痛快な淘汰の物語
スペシャライズドのグラベルロード、ディヴァージュに“STR”のサフィックスを付けたニューモデルが追加された。トップチューブ後端から何かが伸びて、シートチューブに繋がっている。またスペシャがなにか新しいことを考え付いたらしい。STR =Suspend the Rider。「ライダーを振動から切り離す」だけなら、古の技術であるフルサスでいいはずだ。スペシャライズドはなぜ、ステム直下とシートポストに衝撃吸収機構を仕込んだのか。新作ディヴァージュSTRをネタに、安井行生が「自転車の速さと快適性」、そして「グラベルロードの在り方」を考える。
2023.05.01
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スペシャライズド・グラベルロード3種試乗会参加レポート| 飛ぶか、這うか
グラベルロードというカテゴリーが盛り上がり始めて数年。各社から個性的なバイクが次々と登場し、市場は戦場の様相を呈している。そんな流れのなか、スペシャライズドの「メディア向けグラベルバイク試乗会」が開催され、同社の「クラックス」「ディヴァージュ」「クレオ」というまったく性格の異なる3台を同条件で比較させていただく機会を得た。ロードバイクを主戦場とする安井行生は、その3台に乗って何を思い、何を感じるのか。3台と3つのホイールをとっかえひっかえした、グラベル尽くしの試乗会レポートをお届けする。
2022.02.07