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La route高山のシクロクロス東京密着レポート|現実と苦悩の狭間にあるもの
2月11日・12日の2日間にわたって開催された「Champion System × 弱虫ペダル シクロクロス東京」。東京はお台場というキャッチーな場所を舞台に、海外の有力選手が参戦したり、地上波番組でも特集されるなど、国内屈指の華やかなシクロクロスイベントとして定着していたものの、2018年をもって開催中止。しかし今年、そんなシクロクロス東京がついに復活した。そこでLa routeですっかりシクロクロス担当となっている高山が、本イベントの期間中、オーガナイザーとして奔走したチャンピオンシステムジャパン代表の棈木亮二さんに密着。5年ぶりに復活したシクロクロス東京の週末を、棈木さんの声と合わせて振り返っていく。
2023.04.24
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SPECIALIZED DIVERGE STR試乗記|痛快な淘汰の物語
スペシャライズドのグラベルロード、ディヴァージュに“STR”のサフィックスを付けたニューモデルが追加された。トップチューブ後端から何かが伸びて、シートチューブに繋がっている。またスペシャがなにか新しいことを考え付いたらしい。STR =Suspend the Rider。「ライダーを振動から切り離す」だけなら、古の技術であるフルサスでいいはずだ。スペシャライズドはなぜ、ステム直下とシートポストに衝撃吸収機構を仕込んだのか。新作ディヴァージュSTRをネタに、安井行生が「自転車の速さと快適性」、そして「グラベルロードの在り方」を考える。
2023.05.01
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GIANT TCX|シクロクロスバイクの王道に舌を巻く
La routeの制作メンバー&関係者が気になる or 自腹で買ったアイテムをレビューする「LR Pick up」。第9回目は自身もシクロクロスの「C1」で走るジャーナリストの小俣雄風太が、昨シーズンからメインバイクに選んだGIANTのTCXをピックアップ。シクロクロスレースからロードタイヤを履かせたライドまで幅広いフィールドでテストした。
2022.04.27
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La route高山のCX世界選手権観戦記| 熱狂の渦の、ど真ん中へ
マチュー・ファンデルプールとワウト・ファンアールトの一騎打ちとなった「2023 UCIシクロクロス世界選手権」。あの凄まじいデッドヒートの現場に、La routeスタッフ高山がいた。毎年世界選手権を撮影しているフォトグラファー、田辺信彦さんからの同行のお誘いを受け、パスポートもない、語学力もない、シクロクロスも1年半前まで知らなかったという“ないない”尽くしの不惑ライターが過ごしたオランダ、ベルギーでの1週間。ただひたすらに見た、聞いた、感じた、世界選手権期間中のリアルなレポートをお届けする。
2023.02.27
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パナレーサー・グラベルキング開発譚│北米を席捲したメイド・イン・ジャパン
国内外でトップシェアを誇るグラベル用タイヤ、パナレーサーのグラベルキング。アメリカ主導のムーブメントにおいて、なぜ日本メーカーのタイヤが覇権を握ったのか。それまでマーケットが存在しなかった「グラベル」というカテゴリの商品を、いかにして作り、いかにして定番化させたのか。前半は、海外事業課の岡田雅人さんにグラベルキング誕生のきっかけを聞く。後半では、技術部技術・開発グループの久利隆治さんと佐藤優人さん、マーケティンググループの三上勇輝さんにグラベルキングの開発ストーリーを尋ねる。近年稀にみる、王の誕生の物語。
2022.08.22
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Panaracer GravelKing SK|王様なのに女性的
La routeの制作メンバーが気になるor自腹で買ったアイテムをレビュー、100点満点で評価を下す連載「LR Pick up」。第6回はパナレーサーのグラベルキング。グラベルロード用タイヤとして超が付くほどの定番となっている理由とは? ラインナップ中、最もオフロード向けのSKを自腹で購入した安井が試す。
2022.03.16
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CHALLENGE SANREMO|高級レストランの賄い料理
La routeの制作メンバーが気になるor自腹で買ったアイテムをプチレビューする「LR Pick up」。第16回は、コットンケーシングの手作りタイヤで有名なイタリアのチャレンジから発売されたクリンチャータイヤ「サンレモ」。タイヤにまで高価格化の波が押し寄せている今、3,630円のサンレモの実力は如何なるものか。今まで低価格帯のタイヤとは距離を置いてきたという編集長の安井が試す。
2023.04.12
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スペシャライズド・グラベルロード3種試乗会参加レポート| 飛ぶか、這うか
グラベルロードというカテゴリーが盛り上がり始めて数年。各社から個性的なバイクが次々と登場し、市場は戦場の様相を呈している。そんな流れのなか、スペシャライズドの「メディア向けグラベルバイク試乗会」が開催され、同社の「クラックス」「ディヴァージュ」「クレオ」というまったく性格の異なる3台を同条件で比較させていただく機会を得た。ロードバイクを主戦場とする安井行生は、その3台に乗って何を思い、何を感じるのか。3台と3つのホイールをとっかえひっかえした、グラベル尽くしの試乗会レポートをお届けする。
2022.02.07
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アラヤ・マディフォックス物語(Vol.01)| 銀輪が生んだ和製マウンテンバイク
1982年にデビューした日本初の量産マウンテンバイク、アラヤ・マディフォックス。それはいかにして生まれ、どのように進化したのか。それはなぜ歴史的な一台となり、そしてなぜ(一度は)姿を消したのか。40年近くアラヤに在籍し、マディフォックスの誕生から現在までを知り尽くした男、内藤常美によるマディフォックス物語。日本のマウンテンバイク黎明期の知られざるストーリーを連載でお届けする。Vol.1は、初代マディフォックスの開発~発売までのエピソード。
2021.05.31
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アラヤ・マディフォックス物語(Vol.02)| バブル絶頂の日本市場へ
1982年にデビューした日本初の量産マウンテンバイク、アラヤ・マディフォックス。それはいかにして生まれ、どのように進化したのか。それはなぜ歴史的な一台となり、そしてなぜ(一度は)姿を消したのか。40年近くアラヤに在籍し、マディフォックスの誕生から現在までを知り尽くした男、内藤常美によるマディフォックス物語。Vol.2は、マディフォックス成長期のエピソード。スローピングフレームやアルミフレームが追加され、人気はうなぎ上りに―。
2021.07.26
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アラヤ・マディフォックス物語(Vol.03)| 成長、拡大、成熟、そして……
1982年にデビューした日本初の量産マウンテンバイク、アラヤ・マディフォックス。それはいかにして生まれ、どのように進化したのか。それはなぜ歴史的な一台となり、そしてなぜ(一度は)姿を消したのか。40年近くアラヤに在籍し、マディフォックスの誕生から現在までを知り尽くした男、内藤常美によるマディフォックス物語。オーバーサイズ化、漆匠とのコラボレーション、カーボンフレームにマグネシウムフレームにモンゴル製のアルミフレーム……人気と当時の熱狂的なバブル景気を追い風とし、成長と拡大を続けるマディフォックスの最盛期を記したVol.3。
2021.08.23
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アラヤ・マディフォックス物語(Vol.04)| これからもキツネは走り続ける
1982年にデビューした日本初の量産マウンテンバイク、アラヤ・マディフォックス。それはいかにして生まれ、どのように進化したのか。それはなぜ歴史的な一台となり、そしてなぜ(一度は)姿を消したのか。40年近くアラヤに在籍し、マディフォックスの誕生から現在までを知り尽くした男、内藤常美によるマディフォックス物語は、ついに最終回。海外ブランドの上陸、バブル崩壊、機材の先鋭化とスポーツバイクの変化。マディフォックスには逆風が吹き荒れ、ついに……。
2021.11.08
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ハシケンと安井のグラベルロード体験記|僕らを悪路に連れてって
首までどっぷりとロードバイクに浸かっている、スポーツジャーナリストの橋本謙司さんとLa route編集長の安井行生。「ロードバイクが好き」という以外にも共通点の多い二人だが、そのうちのひとつが「ほぼグラベル遊び未経験」ということ。今回の企画では、今までロードバイク一筋だった二人が、グラベルロードに乗って悪路を走ったらどう感じるのか? を検証。グラベル遊びの先生役としてグロータック代表の木村将行さんを迎え、木村さんの庭ともいうべき多摩川のグラベルコースを走りこんだ。
2021.10.18
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北米3大自転車ブランド座談会(前編)|ニッポンのグラベルロードの未来
日本のサイクリングシーンで「グラベル」という言葉を耳にしない日はなくなった。しかし、バイクの種類も増え、各メディアでその楽しみ方が紹介されるようになってなお、掴みどころのない幅広さを感じるのも事実である。そこで今回は、グラベルカルチャー発祥の北米を代表する3大自転車ブランド、キャノンデール、スペシャライズド、トレックのマーケッターに集まって頂き、グラベルの世界的な動向や日本市場の今を語ってもらった。ファシリテーションは、La routeでもおなじみの小俣雄風太が務める。世にも珍しい同業他社による、あけすけなグラベルトークを前編・後編に分けてお届けする。
2022.05.30
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北米3大自転車ブランド座談会(後編)|ニッポンのグラベルロードの未来
日本のサイクリングシーンで「グラベル」という言葉を耳にしない日はなくなった。しかし、バイクの種類も増え、各メディアでその楽しみ方が紹介されるようになってなお、掴みどころのない幅広さを感じるのも事実である。そこで今回は、グラベルカルチャー発祥の北米を代表する3大自転車ブランド、キャノンデール、スペシャライズド、トレックのマーケッターに集まって頂き、グラベルの世界的な動向や日本市場の今を語ってもらった。ファシリテーションは、La routeでもおなじみの小俣雄風太が務める。世にも珍しい同業他社による、あけすけなグラベルトークを前編・後編に分けてお届けする。
2022.05.31
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日本のオフロードを考える(Vol.1) ┃この国で土遊びは根付くのか
グラベルロードが盛り上がりを見せており、マウンテンバイクにも追い風が吹いている。一方、課題なのが“走る場所”問題だ。日本の未舗装路は法的に曖昧かつ複雑なことが多く、過去のマウンテンバイクブームでもクリアにならないまま。このままいけば、グレーゾーンだった場所ですら走れなくなる可能性もゼロではない。そこでLa routeは、自転車界のオフロード回帰が進んでいる今、この問題にあえてメスを入れたい。連載企画「日本のオフロードを考える」第1回は、暗部を含め日本のオフロードシーンを長年見てきた山本修二が自身の経験に基づき、「日本ではなぜオフロードの自転車遊びが根付かないのか」について考えた。
2021.10.25
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日本のオフロードを考える(Vol.2) ┃今そこにある危機(と希望)
前回からスタートした「日本のオフロードを考える」。第2回では、長野県で12年にわたってマウンテンバイクのガイドツアーを主宰しているトレイルカッターのお2人に話を伺う。トレイル整備の大変さ、日本でMTBを楽しむ難しさ、地域の人々の反対、過去のマウンテンバイカーの素行の悪さ……。グラベルロードがブームになって機材の選択肢が増え、ハードの面では追い風が吹いている。しかしソフト面では向かい風に曝されているように思える日本のオフロードシーン。しかし、そこにも希望はあった。前回に続き、聞き手&書き手は日本オフロード界の先駆け、山本修二だ。
2021.11.29
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日本のオフロードを考える(Vol.3) ┃国立公園初のトレイルが生まれた日
課題だらけの日本のオフロードシーンにメスを入れるべく始まった連載「日本のオフロードを考える」。第3回は、日本の国立公園初となるパブリックトレイル、「のりくらコミュニティマウンテンバイクトレイル」(NCMT)を取り上げる。「ヒルクライマーの聖地」として崇められる乗鞍に、突如誕生した本格的なトレイルだ。NCMTの誕生には、どんな裏ドラがあったのか。そして、NCMTは今後の日本のオフロードシーンにどんな影響を与えるのか―。NCMT誕生に尽力した2人のキーマンに話を聞いた。聞き手と書き手は、乗鞍という地に憑りつかれたジャーナリスト、ハシケンこと橋本謙司が務める。
2022.03.30
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日本のオフロードを考える(Vol.4)|NCMTの魅力と課題と可能性
日本のオフロードシーンにメスを入れるべく始まった連載企画「日本のオフロードを考える」。Vol.3では日本の国立公園初となるパブリックトレイル、「のりくらコミュニティマウンテンバイクトレイルズ」(NCMT)の誕生秘話をお伝えしたが、Vol.4では安井行生によるNCMTの実走レポートと、NCMTの誕生に尽力したキーマン、山口 謙氏のインタビューをお届けする。NCMTの本格運用から早数か月。乗鞍高原の自然を活かしたコースを走って、キーマンに話を聞いたからこそ見えてきた、NCMTと日本のMTBシーンの課題とは。
2022.11.21
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門田祐輔×織田 聖が語る24歳の現在地|焦りと苦悩と手応えと
2023年シーズンも、EFエデュケーション・NIPPO ディベロップメントチームの一員として海外レースを転戦することになった門田祐輔選手と織田 聖選手。二人は同い年のチームメイトということもあり普段から息もぴったり。一方でワールドツアーという狭き門へのステップアップを目指すライバル同士でもある。今回そんな彼らの昨シーズンの振り返りと合わせて、各々の現在地を探るべく対談を実施。選手にしか知り得ない戦いの裏側のみならず、海外生活での苦労や契約のこと、さらに海外レースと日本のレースの根本的な違いまで、ざっくばらんに本音で語ってもらった。
2023.01.16