3時間に及んだ打ち合わせ

濃密な1カ月だった。

1月14日にシクロクロスの全日本選手権を観戦。そこでよもや、シクロクロス世界選手権を観に行けるという話になり、2月5日、4万人の大観衆の中でマチューとワウトの戦いを見届けてオランダから帰国。そしてその2日後、僕は大雨の降るお台場海浜公園に傘をさしながら立っていた。

目的は、翌日からはじまる「Champion System × 弱虫ペダル シクロクロス東京(以下、シクロクロス東京)」の取材。といっても、いわゆるレースレポートを届けようという企画ではない。このイベントの仕掛け人でありオーガナイザーである棈木あべき亮二さんに密着し、彼の一挙手一投足とこのイベントに対する熱い想いを追いかけながら、お台場という都内でも屈指の観光・商業地にある人工の浜辺が、シクロクロス一色になる光景とその舞台裏を届けようと考えたのだ。

2018年を最後に、オリンピック開催とコロナ禍という2つの外的要因によって中断を余儀なくされたシクロクロス東京。今年開催となれば実に5年ぶりに、東京の市街地にシクロクロスが帰ってくることになる。さぞや相当な気合が入っているだろうと、1月19日、事前打ち合わせのために棈木さんのもとを訪ねた。

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