column
La route高山のCX世界選手権観戦記| 熱狂の渦の、ど真ん中へ
マチュー・ファンデルプールとワウト・ファンアールトの一騎打ちとなった「2023 UCIシクロクロス世界選手権」。あの凄まじいデッドヒートの現場に、La routeスタッフ高山がいた。毎年世界選手権を撮影しているフォトグラファー、田辺信彦さんからの同行のお誘いを受け、パスポートもない、語学力もない、シクロクロスも1年半前まで知らなかったという“ないない”尽くしの不惑ライターが過ごしたオランダ、ベルギーでの1週間。ただひたすらに見た、聞いた、感じた、世界選手権期間中のリアルなレポートをお届けする。
2023.02.27
interview
野嵜然新(14)中学生|14歳の漸進
連載企画「若者たちの肖像」。今回話を聞くのは、昨年12月のシクロクロス全日本選手権U17を制した野嵜然新君である。この春中学3年生になったばかりの14歳に取材することになったのは、彼のブログ「ゼンシンあるのみ」で見せる、レースへの真摯な姿勢と熱量の高さ。全日本チャンピオンになった日、ブログに「12年間夢見てきた」と記してあるが、物心がついたときにはすでにはじまっていた、彼のレース人生とは一体どんなものなのか。日本一になるまでの道程とこれからのことを話してもらった。
2022.05.16
interview
Tomii Cycles/冨井 直インタビュー|フレームに宿る“美”と“楽”
テキサス州の州都、オースティン。ライブミュージックの街としても知られるこの地に、「Tomii Cycles」というブランドを立ち上げた日本人フレームビルダー冨井 直がいる。現代アーティストを目指して1998年に渡米した彼は、なぜ2011年に自身のフレームブランドを立ち上げることになったのか。自転車との邂逅、彼の地でのKualis cycles西川喜行さんとの出会い、そしてフレームづくりへのこだわり――。かねてから親交のあるフォトグラファー田辺信彦が現地でインタビューを行い、冨井 直の素顔に迫る。
2022.05.09
interview
門田祐輔×織田 聖が語る24歳の現在地|焦りと苦悩と手応えと
2023年シーズンも、EFエデュケーション・NIPPO ディベロップメントチームの一員として海外レースを転戦することになった門田祐輔選手と織田 聖選手。二人は同い年のチームメイトということもあり普段から息もぴったり。一方でワールドツアーという狭き門へのステップアップを目指すライバル同士でもある。今回そんな彼らの昨シーズンの振り返りと合わせて、各々の現在地を探るべく対談を実施。選手にしか知り得ない戦いの裏側のみならず、海外生活での苦労や契約のこと、さらに海外レースと日本のレースの根本的な違いまで、ざっくばらんに本音で語ってもらった。
2023.01.16
interview
中野喜文×永井孝樹のスペシャル対談|ヨーロッパで仕事をするということ
ロードレースの世界にあって、本場ヨーロッパに挑んできたのは選手だけではない。1998年にイタリアへ渡り、ヨーロッパのトップチームで活躍したマッサーの中野喜文とメカニックの永井孝樹がその人である。彼らの挑戦から四半世紀が経とうとする今、二人の活動を通じてヨーロッパのチームスタッフを夢見る者も増えてきた。今回の企画ではそんな彼らの対談を通じて、異邦人としていかにヨーロッパのチームに溶け込み、プロフェッショナルとして振る舞い、そして後進へとその想いを繋いでいこうとしているかを感じていただければ幸いだ。ファシリテーターは、今年のツール・ド・フランスに帯同したLa routeでもおなじみの小俣雄風太が務める。
2022.07.25
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GIANT TCX|シクロクロスバイクの王道に舌を巻く
La routeの制作メンバー&関係者が気になる or 自腹で買ったアイテムをレビューする「LR Pick up」。第9回目は自身もシクロクロスの「C1」で走るジャーナリストの小俣雄風太が、昨シーズンからメインバイクに選んだGIANTのTCXをピックアップ。シクロクロスレースからロードタイヤを履かせたライドまで幅広いフィールドでテストした。
2022.04.27
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La route高山のシクロクロス東京密着レポート|現実と苦悩の狭間にあるもの
2月11日・12日の2日間にわたって開催された「Champion System × 弱虫ペダル シクロクロス東京」。東京はお台場というキャッチーな場所を舞台に、海外の有力選手が参戦したり、地上波番組でも特集されるなど、国内屈指の華やかなシクロクロスイベントとして定着していたものの、2018年をもって開催中止。しかし今年、そんなシクロクロス東京がついに復活した。そこでLa routeですっかりシクロクロス担当となっている高山が、本イベントの期間中、オーガナイザーとして奔走したチャンピオンシステムジャパン代表の棈木亮二さんに密着。5年ぶりに復活したシクロクロス東京の週末を、棈木さんの声と合わせて振り返っていく。
2023.04.24
column
Le Tour ensemble(Vol.03)|沿道にある人生と文化
選手、機材メーカー、スポンサー、オーガーナイザー、メディア、観客——。2022年のツール・ド・フランスもそうしたすべてを飲み込み、プロトンは進んでいく。「Le Tour ensemble」では、14年ぶりに現地に赴いたジャーナリストの小俣雄風太による、ツール・ド・フランスのリアルな現地レポートを複数回にわけてお届けする。第3回は7月12日から休息日となった7月22日まで。レースが急展開を迎える中、体調不良になりながらも、写真のことや、ジャーナリストとしての在り方など、現地で見て、感じた様々な想いを綴る。
2022.07.24
interview
遠藤杏奈(22)大学生|自転車で、もっと遠くへ
昨年末の師走のことだった。「真夜中に杏奈さんの応援にいくんですよ」。ご近所さんであり自転車仲間でもある友人がそう話す。彼が好きなミュージシャンやアイドルのライブか何かかと思ったが、どうも違うらしい。彼女の名前は、遠藤杏奈さん。なんとこの日、エベレスティング10Kに挑戦する現役大学生だそうだ。連載企画「若者たちの肖像」の第2回は、「しまなみ海道まで自転車でいってきました」「名古屋にいくならついでに大阪までいってくればって友達に言われたんです」と、数々の名(迷?)言を放つ彼女に話を聞き、自転車との出会いやここまでのめりこむことになったキッカケを訊ねた。
2022.03.21
interview
門田祐輔(23)プロロードレーサー| 迷いなき夢
彼と出会ったのは、忘年会だった。180cm弱のスラリとした長身とニカッと笑う笑顔が印象的で、聞けば今期からUCIのコンチネンタルチームである「EFエデュケーションNIPPO・デベロップメントチーム」に所属するプロロード選手だという。名前は門田祐輔、年齢は23歳。国内メディアへの露出は少なく日本国内ではほぼ無名ではあるものの、ヨーロッパでレース経験を積み、「ツール・ド・フランス」への出場を目論んでいる。なぜヨーロッパにこだわるのか。その原動力はどこにあるのか。新たにスタートする連載企画「若者たちの肖像」の第1回は、出国直前の門田祐輔選手にインタビューし、彼の生き様をお届けする。
2022.02.28
interview
別府史之の次なる挑戦|つながった一本の線
「フランスで日本の焼酎を造ろうと思います!」。ジャパンカップで開催された引退セレモニーの会場でそう高らかに宣言した、フミこと別府史之。自転車からあまりにもかけ離れたこの発言に、驚いた方も多いのではないだろうか。山ほどある質問と疑問を抱え、La routeは箱根の芦ノ湖でフミへのインタビューを敢行。なぜフミが焼酎を造るのか。現在のフランスでの暮らしは。日本の自転車環境は彼の目にどう映っているのか、彼の視線の先にあるものとは一体――。インタビュアーは前回同様、ジャーナリストの小俣雄風太が務める。
2022.11.23
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辻 啓のSakaiからSekaiへ(Vol.01)| 人生を変えた、トスカーナの一本杉
自転車のまちとして知られる大阪府堺市で生まれ育ち、今やサイクルフォトグラファーとして世界を舞台に活躍する辻 啓。これまでも「ジロ・ディタリア」をはじめとする世界的なレースに幾度となく帯同し、写真を通じてロードレースの魅力を発表してきたが、そんな彼にとって、写真とは、自転車とは、ロードレースとは何なのか。辻 啓自身が本音で綴るフォト&エッセイ第1回は、“初期衝動だらけ”の青年時代を振り返る。
2021.05.17