impression
S-WORKS MONDO 2BLISS READY|タイヤが走らせてくれた1,000km
La routeの制作メンバーが気になるor自腹で買ったアイテムをプチレビューする「LR Pick up」。第24回はスペシャライズドのエンデュランスタイヤ、Sワークス モンドを取り上げる。評価を下すのは普段軽量クリンチャータイヤを愛用する高山。箱から取り出したときのもっさりした質感と重量感に、つい本人の口を突いた感想は「ママチャリのタイヤみたい」。しかしモンドはただの肉厚鈍重タイヤではなかった。通勤、峠、街中、湖畔のサイクリングロード、小雨、大雨といったさまざまなシチュエーションの中、モンドと走った1,000kmをレビューする。
2023.11.08
interview
VITTORIA CORSA PRO試乗記・技術者インタビュー|制約の中でできること
ヴィットリア・コルサ。多くのメーカーが採用するナイロンケーシングではなく、しなやかで快適性に優れるコットンケーシングを使う高級タイヤの代名詞である。トッププロにも愛されてきた歴史あるコルサが今年、史上最大のモデルチェンジを受けた。コットンケーシングながら加硫製法を採用し、タイヤの構造を大きく変化させたのである。20年以上も前からコルサを使い続けている安井行生が、イタリア本社の技術者へのインタビューを交えつつ、新型コルサ プロへ評価を下す。
2023.08.21
technology
パナレーサー・アジリスト開発譚|タイヤに織り込むべきもの
アジリスト全モデルに試乗し、パナレーサー本社でタイヤについて勉強し、工場で製造工程を見たあと、さらにアジリストの開発ストーリーをお聞きしようと思ったのは、タイヤに関する見識に奥行きを与えるためだ。従来のレースシリーズから大きく変化したアジリスト。コンセプトの変更、目標性能の設定、構造の見直し、試験、味付け、煮詰め作業は、どのように行われたのか。アジリストの開発を主導した4人のキーマンに、タイヤ開発の長い道のりを聞く。
2022.07.11
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Panaracer AGILEST 試乗記| 世界との乖離を埋めるため
ここまで話題になったタイヤは近年珍しいかもしれない。パナレーサーの新作、アジリスト。これまでパナレーサーのレースシリーズは、強烈なグリップや独自の味付けがレーサー達に支持されていたものの、その方向性は世界の潮流とやや乖離するものだった。トレンドをがっちり掴んだグラベルキングとは、あまりに対照的。このままではロードタイヤカテゴリで孤立してしまうのでは……。そんな心配すらしていたときにデビューしたアジリストは、どんなタイヤに仕上がっているのか。全ラインナップを一気乗りした安井のレビュー。
2022.04.11
impression
注目5モデルを高岡&安井が比較試乗 |クリンチャータイヤの新たなヒエラルキー
ホイールを含め、ロードバイク用タイヤのトレンドは完全にチューブレスに向いている。しかしこの2022年、パナレーサー、ミシュラン、iRC、ヴィットリアというトップメーカーが相次いで注目の新型クリンチャータイヤを発表した。しかも、チューブレスの悪癖がいまだ改善されないことに業を煮やし、クリンチャーへと回帰するサイクリストも散見されるようになった。そこで、評者に高岡亮寛さんを迎え、安井行生と共に注目の最新クリンチャータイヤに試乗してもらった。最新クリンチャータイヤの現状を知り、最良の1本を決めるために。
2022.10.17
column
メカニック小畑 の言いたい放題(Vol.3) 今、最も優れているタイヤシステムは?
なるしまフレンドのメカニック小畑 郁が、編集長の安井とともに自転車業界のアレコレを本音で語る連載対談企画。定番のクリンチャー、人気のチューブレス/チューブレスレディ、話題のフックレス、そして古のチューブラー。どのホイール/タイヤシステムが優れているのか。フックレスは普及するのか。第3回目は、性能、脱着性、汎用性、ユーザビリティを含め、様々な角度からホイール/タイヤシステムを考える。
2021.03.08
impression
GOODYEAR EAGLE F1 R/EAGLE F1 SUPERSPORT R|新工場&新体制で飛躍なるか
La routeの制作メンバーが気になるor自腹で買ったアイテムをプチレビューする「LR Pick up」。第17回は、世界三大タイヤメーカーとして知られるアメリカのグッドイヤーが発表した新作「イーグルF1 R」と、その軽量版である「イーグルF1スーパースポーツR」。これまでOEM生産が主だったグッドイヤー自転車部門だが、開発製造元であるラバーキネティックスが自社工場を設立して作り上げたという、渾身のニュータイヤ。その実力はいかなるものか。編集長の安井が25Cのチューブレスモデルを試す。
2023.06.19
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PANARACER AGILEST FAST|勝機はあるか、突破口はあるか
La routeの制作メンバーが気になる or 自腹で買ったアイテムをプチレビューする「LR Pick up」。第19回は、パナレーサーのアジリストシリーズに追加された新作、アジリスト ファストを俎上に載せる。2021年に発売したアジリストをベースに、各素材を見直し、電子線照射という手法を用い、パナレーサー史上最も低い転がり抵抗を実現したというクリンチャータイヤである。安井がノーマルのアジリストと同条件比較をしながら、この注目作を試した。
2023.08.02
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CHALLENGE SANREMO|高級レストランの賄い料理
La routeの制作メンバーが気になるor自腹で買ったアイテムをプチレビューする「LR Pick up」。第16回は、コットンケーシングの手作りタイヤで有名なイタリアのチャレンジから発売されたクリンチャータイヤ「サンレモ」。タイヤにまで高価格化の波が押し寄せている今、3,630円のサンレモの実力は如何なるものか。今まで低価格帯のタイヤとは距離を置いてきたという編集長の安井が試す。
2023.04.12
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VITTORIA ROAD TUBELESS TOOL KIT|もう指先が痛いなんて言わないよ絶対
La routeの制作メンバーが気になるアイテムをプチレビューする「LR Pick up」。第20回で取り上げるのはイタリアのタイヤメーカー、ヴィットリアが出した「ロード チューブレス ツール キット」。この工具はタイヤやエアライナーの脱着のほか、リムから外れなくなってしまったタイヤを外すときにも有効だという。チューブレス対応ホイールでタイヤが外れないことが何度かあったという、いじり好き、工具好きのLa routeプロデューサーの栗山が購入してテストした。果たして4,840円という価格以上の価値はあるのか。
2023.09.06
touring
ワーホリサイクリスト中内のロンドン自転車日記(Vol.02)|パンクの神と拾う神
中内 陸、25歳。2022年3月からワーキングホリデー制度を活用し、愛車とともにイギリス・ロンドンで生活している。「ワーホリサイクリスト中内のロンドン自転車日記」では、そんな中内 陸が見て、感じた、イギリスの自転車事情を綴っていく。第2回目は、仕事のついで(?)に行ったウェールズからロンドンまでの270kmロングライドレポート。暗闇と寒さの中、果たして彼は無事にロンドンに辿り着いたのだろうか…?
2023.01.23
touring
ラファ・ジェントルマンズレース京都が遺したもの|10年後の紳士たち
2023年5月、「非公式」を謳いながらブランド名を冠した不思議なライドイベントが、京都で行われた。「ラファ・ジェントルマンズレース京都2023トレース “アンオフィシャル”」というそれは、10年前に同地で行われたイベントを有志たちがオマージュし再構成したものだ。当時はラファの社員として運営に携わり、今回はひとりのライダー(そしてフリーランスライター)としてこのライドを走った小俣雄風太が、この10年でロードサイクリングにもたらされた変化と、今回のイベントの意義について考える。
2023.05.29
technology
La route自転車研究所 其の四│自転車用タイヤのイロハ(前編)
自転車にまつわる様々な物事を深掘りする連載「La route自転車研究所」。第四回のテーマは「タイヤ」だ。加速、旋回、制動、自転車の全ての運動を司るタイヤ。チューブレス化とワイド化が急激に進み、激動の真っただ中にあるタイヤ。「なぜ自転車は曲がるのか」「グリップ“感”とは何か」「転がり抵抗とは」「ロードインフォメーションとは」―― そんな素朴な疑問に今、改めて真正面からぶつかってみる。取材先は、アジリストとグラベルキングで話題沸騰のパナレーサー。兵庫県丹波市にある本社に訪問し、技術部技術開発グループ久利隆治さん、佐藤優人さん、マーケティンググループ高橋 諭さん、三上勇輝さんの4名に4時間にわたってお話を伺った。
2022.06.13
technology
La route自転車研究所 其の四│自転車用タイヤのイロハ(後編)
自転車にまつわる様々な物事を深掘りする連載「La route自転車研究所」。第四回のテーマは「タイヤ」だ。加速、旋回、制動、自転車の全ての運動を司るタイヤ。特にロードバイク用のそれは、チューブレス化とワイド化が急激に進み、激動の真っただ中にある。後編では、アジリストとグラベルキングで話題沸騰のパナレーサーに、「転がり抵抗の発生原因」「よく進むタイヤと進まないタイヤの違い」「タイヤのサイズとリム幅との関係」「ロードバイク用タイヤの構造」などを聞く。
2022.06.14
technology
La route自転車研究所 其の四│自転車用タイヤの作り方
自転車にまつわる様々な物事を深掘りする連載「La route自転車研究所」。タイヤをテーマにした第四回のラストは、最新の自転車用タイヤの製造工程レポート。「タイヤのイロハ」で説明したケーシング、トレッド、ビード、ブレーカーはどのように輪っかになり、どのように一体化されるのか。それを知るために、アジリストとグラベルキングの生産でフル稼働中のパナレーサー本社工場へ足を踏み入れた。
2022.06.27