S-WORKSはどんなブランド?

1974年にアメリカで創業したスペシャライズドは、バイクフレームのみならず、シューズ、ウェア、ヘルメット、タイヤなどを揃える総合サイクリングブランド。Sワークスは、「Innovate or Die(革新を、さもなくば死を)」を行動指針に掲げる同社のハイエンドレース部門として存在し、レース仕様の最上位モデルにその名が冠されている。通称「エスワ」。ダウンチューブに燦然と光る「S-WORKS」の文字は多くの人にとっての憧れだが、個人的には「SPECIALIZED」のロゴの方が好き。ちなみにスペシャ初の商品は、実はバイクではなくタイヤだったりもする。

Sワークス モンドはどんな商品?

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SPECIALIZED S-Works Turbo試乗記|新型ターボに見るスペシャの哲学

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2022.12.12

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2023.08.02

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GOODYEAR EAGLE F1 R/EAGLE F1 SUPERSPORT R|新工場&新体制で飛躍なるか

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2023.06.19

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2023.04.12

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Panaracer AGILEST 試乗記| 世界との乖離を埋めるため

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2022.04.11

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注目5モデルを高岡&安井が比較試乗 |クリンチャータイヤの新たなヒエラルキー

ホイールを含め、ロードバイク用タイヤのトレンドは完全にチューブレスに向いている。しかしこの2022年、パナレーサー、ミシュラン、iRC、ヴィットリアというトップメーカーが相次いで注目の新型クリンチャータイヤを発表した。しかも、チューブレスの悪癖がいまだ改善されないことに業を煮やし、クリンチャーへと回帰するサイクリストも散見されるようになった。そこで、評者に高岡亮寛さんを迎え、安井行生と共に注目の最新クリンチャータイヤに試乗してもらった。最新クリンチャータイヤの現状を知り、最良の1本を決めるために。

2022.10.17

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パナレーサー・アジリスト開発譚|タイヤに織り込むべきもの

アジリスト全モデルに試乗し、パナレーサー本社でタイヤについて勉強し、工場で製造工程を見たあと、さらにアジリストの開発ストーリーをお聞きしようと思ったのは、タイヤに関する見識に奥行きを与えるためだ。従来のレースシリーズから大きく変化したアジリスト。コンセプトの変更、目標性能の設定、構造の見直し、試験、味付け、煮詰め作業は、どのように行われたのか。アジリストの開発を主導した4人のキーマンに、タイヤ開発の長い道のりを聞く。

2022.07.11

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VITTORIA CORSA PRO試乗記・技術者インタビュー|制約の中でできること

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2023.08.21

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メカニック小畑 の言いたい放題(Vol.3) 今、最も優れているタイヤシステムは?

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2021.03.08

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Magene EXAR TPU TUBE|心のマージナルゲイン

La routeの制作メンバーが気になるor自腹で買ったアイテムをレビュー、100点満点で評価を下す連載「LR Pick up」。第23回は、マージーンの「エクサー TPUチューブ」を取り上げる。一般的なブチルチューブに比べ、重さはおよそ半分。そして価格も1,650円と手頃で、クリンチャー派にとっては福音と言っていい商品だ。そこで普段からクリンチャーをメインに愛用しているLa routeスタッフの高山が、インナーチューブをブチル製からエクサー TPUチューブに換装。果たしてロードバイク歴の浅い高山でも分かるほどの違いはあったのか。

2023.10.23

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チューボリートと太幅タイヤのマリアージュ

La routeアドバイザーの吉本と打ち合わせをしていたとき。カフェの窓から街路樹に括り付けられた彼のトップストーンを見ると、リムからオレンジのバルブが覗いていた。「チューボリート使ってるんですか」「乗り味はちょっとパリパリしますが、太いタイヤと組み合わせるといいんですよ……」。そんな雑談から生まれた今記事。なぜチューボリートは太いタイヤとの相性がいいのか。タイヤの専門家の話も交えつつ、吉本がチューボリート×太幅タイヤについて語る。

2020.11.30

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チューボリートとレボループ。熱可塑性ポリウレタンを素材とした、最近話題の超軽量インナーチューブである。“新世代チューブ”などと呼ばれているそれらは、クリンチャー復権を後押しする夢の新製品なのか、それともよくある時代のあだ花なのか。パナレーサーのRエア、ソーヨーのラテックスと比較しながら、新世代チューブの実力を見極める。前編では、技術者2人に話を聞きつつ、ポリウレタンチューブのメリットとデメリットを探る。

2020.07.13

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来て、見て、走った3泊4日の福島滞在記|幻のツールドふくしま

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2023.10.16