equipt sardine購入記│怒りと、志と、イワシ
青い自転車用携帯工具がSNSのタイムラインに頻繁に流れてくる。サーディンという名のその携帯工具は、従来のそれとは全く違う形をしていた。作ったのは、日本でマニアックな自転車関連部品の輸入を行う代理店の中の人らしい。ならばと1つ買ってみた。ついでに作った本人に話を聞いてみた。その使い勝手は。7,400円という価格なりの価値はあるのか。安井の携帯工具嫌いは治るのか。
2023.02.08
VITTORIA ROAD TUBELESS TOOL KIT
もう指先が痛いなんて言わないよ絶対
La routeの制作メンバーが気になるアイテムをプチレビューする「LR Pick up」。第20回で取り上げるのはイタリアのタイヤメーカー、ヴィットリアが出した「ロード チューブレス ツール キット」。この工具はタイヤやエアライナーの脱着のほか、リムから外れなくなってしまったタイヤを外すときにも有効だという。チューブレス対応ホイールでタイヤが外れないことが何度かあったという、いじり好き、工具好きのLa routeプロデューサーの栗山が購入してテストした。果たして4,840円という価格以上の価値はあるのか。
1953年に創業した、コットンケーシングタイヤでおなじみのイタリアのタイヤメーカー。イタリアンブランドではあるが、現在はタイにあるライオンタイヤを子会社化し、製造すべてをここで行っている。さらに今年発表されたコルサ プロは加硫製法を採用したことで(一部マニアの間では)話題になった。
ウェブサイトには「チューブレスタイヤの取り付けと取り外しが簡単かつ迅速!」の言葉が躍る。具体的な内容は下記の通り。
(1)ホイールからエアライナー ロードを取り外すために必要なもの
(2)タイヤをしっかりグリップ。ハンドルはタイヤレバーとして使用できるように設計されています
(3)チューブレスレディタイヤを簡単に取り外すためのツール
エアライナー ロードとはロードバイクのチューブレスタイヤ用インサートのこと。チューブレスタイヤにあらかじめ入れておくことで、パンク時にフォームがチューブの変わりを果たし、一時的ではあるが走行を維持できるというもの。要はクルマのランフラットみたいなものである。
筆者はエアライナー・ロードを使っているわけではないし、今後も使う予定はないので本項では(3)のチューブレスレディタイヤを簡単に取り外すためのツールとして使ってみてどうかをレビューする。ちなみにこのプライヤーは特許を取得しているそうだ。
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青い自転車用携帯工具がSNSのタイムラインに頻繁に流れてくる。サーディンという名のその携帯工具は、従来のそれとは全く違う形をしていた。作ったのは、日本でマニアックな自転車関連部品の輸入を行う代理店の中の人らしい。ならばと1つ買ってみた。ついでに作った本人に話を聞いてみた。その使い勝手は。7,400円という価格なりの価値はあるのか。安井の携帯工具嫌いは治るのか。
2023.02.08
サイクリストなら、環島(ホァンダオ)という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。環島とは徒歩含む何らかの移動手段で台湾を一周することだが、サイクリストにとってのそれは、自転車での台湾一周を意味する。3月上旬。プロデューサーの栗山晃靖が、ふとしたきっかけで環島自転車ツアーに参加することになった。1日100kmを9日間連続で走るライドは彼にとって未知の領域。そもそもなぜ台湾を自転車で一周することになったのだろうか。果たして無事完走することはできるのだろうか。環島自転車ツアーに参加した栗山の9日に渡るレポートをお届けする。
2023.05.15
2023年6月25日、静岡県の日本サイクルスポーツセンターで91回目となる「全日本自転車競技選手権大会ロード・レース」が開催された。1周8kmを20周し、獲得標高は5,000m弱という世界的に見ても厳しいコースで勝利を掴み取ったのは、JCL TEAM UKYOに所属する山本大喜選手だった。ロードレースの実況や今年もツール・ド・フランスの取材を行うジャーナリストの小俣雄風太は、このレースを見て何を思い、感じたのか。本人の筆によるリアルレポートをお届けする。
2023.07.12
La routeの制作メンバーが気になるor自腹で買ったアイテムをプチレビューする「LR Pick up」。第16回は、コットンケーシングの手作りタイヤで有名なイタリアのチャレンジから発売されたクリンチャータイヤ「サンレモ」。タイヤにまで高価格化の波が押し寄せている今、3,630円のサンレモの実力は如何なるものか。今まで低価格帯のタイヤとは距離を置いてきたという編集長の安井が試す。
2023.04.12
La routeの制作メンバーが気になるor自腹で買ったアイテムをレビューする「LR Pick up」。第14回は、ユーザー直売による高いコストパフォーマンスを武器とするキャニオンの新型アルティメット。“エアロ”と“グラベル”が存在感を増す中、キャニオンは軽量万能バイクをどう進化させたのか。
2022.12.14
2022年のツール・ド・フランスでマイヨジョーヌ、マイヨアポワ、マイヨヴェールを全て獲得し、これ以上ないほどのデビューウィンを飾ったサーヴェロの新型エアロロード、S5。しかし、ツールを走っているのが新型だと気付いた人は少なかったかもしれない。無二の専用フォークと二股ステムを含め、旧型とほとんど形状が変わっていなかったからである。サーヴェロはなぜ形を変えなかったのか。そして、どこを変えたのか。前作のS5にはさほどいい印象がなかったという安井行生が、新型に冷静な評価を下す。
2022.09.26
ホイールメーカー各社がロードホイールのディスクブレーキ化に四苦八苦している。特に、スポークパターンに制限があるコンプレッション構造ホイールが難しい。しかし、コリマはトップモデルであるMCCシリーズをディスク化してみせた。それはどんな方法で、どんな作りで、どんな走りになっているのか。コリマ・MCC WS+ DX 47mmチューブラーを題材に、ディスク時代の超高性能一体型ホイールのあり方を考える。
2020.09.28
日本のサイクリングシーンで「グラベル」という言葉を耳にしない日はなくなった。しかし、バイクの種類も増え、各メディアでその楽しみ方が紹介されるようになってなお、掴みどころのない幅広さを感じるのも事実である。そこで今回は、グラベルカルチャー発祥の北米を代表する3大自転車ブランド、キャノンデール、スペシャライズド、トレックのマーケッターに集まって頂き、グラベルの世界的な動向や日本市場の今を語ってもらった。ファシリテーションは、La routeでもおなじみの小俣雄風太が務める。世にも珍しい同業他社による、あけすけなグラベルトークを前編・後編に分けてお届けする。
2022.05.30
La routeの制作メンバーが気になるor自腹で買ったアイテムをレビュー、100点満点で評価を下す連載「LR Pick up」。第6回はパナレーサーのグラベルキング。グラベルロード用タイヤとして超が付くほどの定番となっている理由とは? ラインナップ中、最もオフロード向けのSKを自腹で購入した安井が試す。
2022.03.16
La routeの制作メンバーが気になるor自腹で買ったアイテムをレビュー、100点満点で評価を下す連載「LR Pick up」。第8回は、ユーザー直売による高いコストパフォーマンスを武器とするキャニオンを取り上げる。安いだけでなく、価格以上の走りと端正なルックスで多くの自転車乗りに愛されているキャニオン。モデルチェンジしたばかりのエンデュランスロード、新型エンデュレースCFの完成度は?
2022.04.22
直販という販売方法とドイツ人ならではの質実剛健な作りで、瞬く間に世界のトップブランドへと上り詰めたドイツの自転車ブランド、キャニオン。日本でいちはやくキャニオンを手に入れ、これまで通算5台も自腹で購入するほどキャニオンに魅せられた自転車ジャーナリストの吉本 司が、自身のキャニオンへの想いとともに、新型エアロードCF SLX 8について綴る。
2021.03.01
2014年の先代デビューから6年もの間、フェルト・ARシリーズはリムブレーキ仕様のまま放置されていた。2020年2月、コロナウイルスの影響が広がる直前、遂に新型ARがお披露目される。黎明期からエアロロードシーンを牽引していたAR、最新作の出来はどうか。セカンドグレードのARアドバンスドに安井が乗った。フェルトが使うテキストリームカーボンについても考察する。
2020.11.16
La routeアドバイザーの吉本と打ち合わせをしていたとき。カフェの窓から街路樹に括り付けられた彼のトップストーンを見ると、リムからオレンジのバルブが覗いていた。「チューボリート使ってるんですか」「乗り味はちょっとパリパリしますが、太いタイヤと組み合わせるといいんですよ……」。そんな雑談から生まれた今記事。なぜチューボリートは太いタイヤとの相性がいいのか。タイヤの専門家の話も交えつつ、吉本がチューボリート×太幅タイヤについて語る。
2020.11.30
La routeの制作メンバーが気になる or 自腹で買ったアイテムをレビューする「LR Pick up」。第2回目はプロデューサーの栗山が自腹で購入したオークリーのアイウェア「EVゼロ・パス」をピックアップ。彼にとっては初となる一眼レンズらしいが、そのかけ心地は?
2021.12.03
La routeの制作メンバーが気になる or 自腹で買ったアイテムを簡潔にレビューする「LR Pick up」。第1回目はS-ワークス7のさらに上位モデルとなるハイエンドシューズ、スペシャライズド・S-ワークス アーレスをピックアップ。シューズはS-ワークス一筋だという編集長の安井がテストした。
2021.11.12
「Q&Aをやります」と告知したところ、短い募集期間にも関わらず、読者の皆さんからたくさんの質問をいただきました。機材についてのマニアックな質問から、メディアのありかたについてなど内容も幅広く、読者の皆さんのエンスーぶりが垣間見えました。改めてありがとうございます。一問一問しっかりと回答していたら凄まじい文字数になってしまったので、2回に分けて掲載します。それではLa route一問一答の前編スタートです。
2020.06.22
タイヤやホイールはもちろん、ステムやクランク一つ変えるだけでも自転車の印象は変化する。自転車はそれら複数のパーツの集合体であるがゆえ、セッティングの世界は奥深く、しかも正解がない底なし沼のようなもの。STAY HOMEな今だからこそ、その沼にはまってみてはいかがだろう。がっつり走りに行かなくても、近所を一回りするだけで「セッティングの探求」はできる。参考までに、編集長の安井が普段どのようにセッティングを煮詰めているかをお届けしようと思う。
2020.05.08
近年主流になっているプレスフィットBB。フレームとクランクの間でじっと負荷に耐えている存在。その素材や構造の違いがペダリングフィールに影響を与えているのではないか。4タイプのBBを集めて考察を行った。
2020.04.24
なるしまフレンドの名メカニックにして、国内最高峰のJプロツアーに参戦する小畑 郁さん。なるしまフレンドの店頭で、レース集団の中で、日本のスポーツバイクシーンを見続けてきた小畑さんは、今どんなことを考えているのか。小畑×安井の対談でお届けする連載企画「メカニック小畑の言いたい放題」。第1回のテーマはディスクロード。リムブレーキとの性能差、構造上の問題点などを、メカニック目線&選手目線で包み隠さずお伝えする。
2020.11.23
快適性、軽さ、デザイン性――。ロードバイクの進化に呼応するように、サイクルウエアもまた時代とともに発展を遂げている。本企画では10代から自転車にのめり込み、自身もサイクルウエアに散財し続けたLa routeのアドバイザーである吉本 司が、自身の経験と照らし合わせながらそんな“サイクルウエアの進化”について振り返る。
2020.05.22