(前編はこちらから)

各社のグラベルバイク事情

――その辺りの前提を踏まえた上で、機材の話を伺っていきたいです。各メーカーが、グラベルバイクを数種類を揃えるようになってきていて、どのバイクがどんな用途を想定しているのか改めて教えて下さい。

山本:キャノンデールは豊富なラインナップが揃っていますよ。ざっくり言ったらトップストーンというシリーズのなかにカーボンとアルミ、そしてe-bikeのなかにもカーボンとアルミがあって、カーボンとe-bikeはさらにサスペンション付きと無しがあります。アルミのバイクはホイールベースが長めでダボがすごく多いので僕たちは旅バイクとしておすすめしていこうと考えています。カーボンはどっちかというとレース志向。スピード重視と、もっとハードな道を走るサスペンション付きという棲み分けですね。

――スーパーシックスにもグラベル用モデルが登場しましたが、そことの棲み分けは。

山本:スーパーシックス EVO SEはグラベルレース専用バイク。いままでのシクロクロスバイクとジオメトリーは一緒で、太いタイヤが付くようにしたものです。

下松:SEってなんの略なの?

山本:スペシャルエディション……SEシリーズって2018年ぐらいからラインナップしているんです。シナプスのSEとか。タイヤをワイド化してグラベルバイク寄りに用途を広げたものがSEですね。

――スーパーシックスEVO SEとトップストーン カーボンの棲み分けは。

山本:SEはレース用でスピードを求めているから、エアロ形状も取り入れています。トップストーンはレースも含んでいるけど、もっと幅広いイメージですね。トップストーンのカーボンはキングピンが入ってるから後ろがしなることによる衝撃吸収性が高く、トラクションもかかります。トップストーンカーボンはアドベンチャーライドに最適な仕様になっています。

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