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UCI世界選手権大会 男子エリート ロードレース観戦記|グラスゴーで見た、世界最高峰の戦い
あらゆる自転車競技の世界選手権を同時期かつ同会場で行う、UCI肝いりの「メガ」世界選手権。今後は4年に一度のスパンで開催されるとのことだが、その記念すべき第一回大会がスコットランドのグラスゴーで行われた。ジャーナリストの小俣雄風太がツール・ド・フランスの熱狂も冷めやらぬまま、その足でスコットランドへ飛び、ロードのエリート男子を観戦。そこで見たのは、ツールとは一味も二味も違う選手たちの戦いだった。
2023.09.04
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Imagine a cycling world without Rapha| 苦痛の先に今も栄光はあるか
2004年、イギリスで誕生した「ラファ」。多くの人にとってラファはサイクルウェアブランドの1つというイメージが強いかもしれないが、それはラファがもつ表層の一部でしかない。ではラファとは、いったい何なのか。ラファが日本国内の自転車文化にもたらしたものは、いったい何だったのか。2021年に創業者であるサイモン・モットラム氏がCEOから退任し、そして矢野大介氏がラファジャパンの代表から退いたこのタイミングで、改めてラファというブランドの足跡と本質を探ってみたい。
2022.11.14
touring
台湾KOMチャレンジ参戦記|海抜0mから標高3,275mの世界へ
自転車製造のメッカとしておなじみの台湾で、とある自転車イベントが開催された。いや、自転車イベントというよりはサバイバルレースと言った方が正しいかもしれない。花蓮から太魯閣国立公園までの105km、獲得標高3,275mという世界屈指のヒルクライムイベント「台湾KOMチャレンジ」である。ふとしたきっかけでそんな台湾KOMチャレンジに参加することになったのは白石正人、26歳。某外資系メーカーを突如としてリストラになり、大切な祖父を失い、人生のがけっぷちに立たされた彼がサドルの上で見た、標高3,275mの世界とは。
2023.11.27
column
自転車のプリミティブに触れたPBPの3日間|1,200kmの向こう側にあるもの
ツール・ド・フランスよりもさらに昔、1891年に長距離ロードレースとしてはじまった「パリ~ブレスト~パリ」は、いまや世界最高峰のブルベとして世界中のサイクリストを魅了しており、今年度は7,000人弱ものサイクリストがスタート地点のパリに集った。2019年大会ではサポートクルーの一員としてPBPに帯同したというジャーナリストの小俣雄風太が、2023年大会はクルマで移動しながら現地取材を敢行。ジャーナリストとして、そしていちサイクリストとして見たPBPの現地の様子を綴る。
2023.09.25
touring
ワーホリサイクリスト中内の自転車日記(Vol.03)|エピックサイクリングガイド in London
中内 陸、25歳。2022年3月からワーキングホリデー制度を活用し、愛車とともにイギリス・ロンドンで生活している。「ワーホリサイクリスト中内のロンドン自転車日記」では、そんな中内 陸が見て、感じた、イギリスの自転車事情を綴っていく。第3回目は、ジャパニーズロンドナー中内が、ロンドンのおすすめサイクリングスポットをセレクト。観光気分で楽しめるルートから、シリアスレーサーも満足の公園クリテリウムまで、エピックなライド体験を約束する3つのコースを案内する。
2023.07.05
interview
「東京⇔大阪キャノンボール研究」管理人 baruさんに聞く|24時間で駆け抜ける、東京〜大阪520km
東京から大阪、その距離およそ520km。通常なら3〜4日かけてのぞむようなロングライドだ。しかし自らに24時間というタイムリミットを課し、出発日時をネット上で宣言した瞬間、520kmの移動は“ツーリング”から“キャノンボール”へと意味を変質させる。多くのサイクリストにとって未知の領域であるこのキャノンボールについて、ウェブサイト「東京⇔大阪キャノンボール研究」の管理人にして、過去に2度のキャノンボール成功を達成している「baru(ばる)」さんにインタビュー。サイクリストを惹きつけるキャノンボールの魅力から、明快な論理で導き出される攻略法に至るまで、じっくり教えてもらった。
2022.01.31
interview
A Day in Peter Sagan
世界選手権3連覇をはじめ、グランツールで数々の偉業を果たした自転車界のスーパースター、ペテル・サガン。オーストラリアでの世界選手権の直後、そんなサガンが突如として来日。これにあわせてアジア各国のリテーラーやインフルエンサー、そして一般サイクリストを招いた「OWN YOUR ROAD」が開催された。3日間に渡って行われた一大イベントの模様を、岩崎竜太、田辺信彦の2名のフォトグラファーが切り取った珠玉の写真の数々でお届けする。
2022.11.16
touring
来て、見て、走った3泊4日の福島滞在記|幻のツールドふくしま
東日本大震災で大きな被害を受けた福島県の沿岸部を舞台にしたロードレース「ツールドふくしま」。震災後に立ち入りが禁じられた市町村や自転車での通行が許されなかった道路などを繋いで構成されたコースは、国内の公道ロードレースでは最長距離となる211km――。スケールの大きさはもちろん、震災から12年を経た福島の「今」に触れられる意味でも意義のあるイベントとなるはずだった。そんなツールドふくしまを取材すべく、大雨が降りしきるなか福島へと向かったLa routeチームだったのだが……。
2023.10.16
touring
La route栗山の環島ツアー参加レポート|夢の付き人
サイクリストなら、環島(ホァンダオ)という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。環島とは徒歩含む何らかの移動手段で台湾を一周することだが、サイクリストにとってのそれは、自転車での台湾一周を意味する。3月上旬。プロデューサーの栗山晃靖が、ふとしたきっかけで環島自転車ツアーに参加することになった。1日100kmを9日間連続で走るライドは彼にとって未知の領域。そもそもなぜ台湾を自転車で一周することになったのだろうか。果たして無事完走することはできるのだろうか。環島自転車ツアーに参加した栗山の9日に渡るレポートをお届けする。
2023.05.15
touring
ラファ・ジェントルマンズレース京都が遺したもの|10年後の紳士たち
2023年5月、「非公式」を謳いながらブランド名を冠した不思議なライドイベントが、京都で行われた。「ラファ・ジェントルマンズレース京都2023トレース “アンオフィシャル”」というそれは、10年前に同地で行われたイベントを有志たちがオマージュし再構成したものだ。当時はラファの社員として運営に携わり、今回はひとりのライダー(そしてフリーランスライター)としてこのライドを走った小俣雄風太が、この10年でロードサイクリングにもたらされた変化と、今回のイベントの意義について考える。
2023.05.29
interview
GHISALLO GE-110エンデュランスロード試乗記・開発者インタビュー|日本の道を見据えて
バイクパッキングでのロングライドを想定しつつ、速さも諦めない。そんなコンセプトのエンデュランスロードがフカヤのオリジナルブランド、ギザロから登場し話題を呼んだ。カーボンハンドル、カーボンステム、カーボンシートポスト込みで20万円台中盤という、この時代にあって良心的な価格も耳目を集める。そんなGE-110エンデュランスロードに試乗した安井は、バランスのとれた性能に加え、かつてのギザロとはかけ離れたブランドイメージを確立していることにも驚いた。GE-110誕生のキーマンへのインタビューを通し、問屋による日本人のためのロードバイクを考えた。
2023.07.31
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注目5モデルを高岡&安井が比較試乗 |クリンチャータイヤの新たなヒエラルキー
ホイールを含め、ロードバイク用タイヤのトレンドは完全にチューブレスに向いている。しかしこの2022年、パナレーサー、ミシュラン、iRC、ヴィットリアというトップメーカーが相次いで注目の新型クリンチャータイヤを発表した。しかも、チューブレスの悪癖がいまだ改善されないことに業を煮やし、クリンチャーへと回帰するサイクリストも散見されるようになった。そこで、評者に高岡亮寛さんを迎え、安井行生と共に注目の最新クリンチャータイヤに試乗してもらった。最新クリンチャータイヤの現状を知り、最良の1本を決めるために。
2022.10.17