悲しい淘汰

これからは技術力・人材・資金を豊富に有するビッグメーカーの独り勝ちになる。
伝統や過去の栄光にしがみつくあの古き良きブランドたちは生き残れなくなる。
そうして悲しい淘汰が始まる。

ロードバイクがディスクブレーキ化・空力性能の必須科目化を果たし始めた頃から何度も書いていることだ。

しかし、性能・数値・データ・結果・実利だけの世界になってしまうと、それはそれでまた悲しい。

ロマンと性能。
情緒と技術。
感覚とデータ。
雰囲気と実利。
伝統と革新。

だから、スポーツバイクという趣味の世界の乗り物は、この前者と後者の間を揺れ動きながら、ブランドのアイデンティティをなんとか確立しようと四苦八苦している。そして、前者と後者の振れ幅こそ、趣味に幅と深みを与えてくれるのである。

歴史の浅い北米系ビッグメーカーは主に後者重視だが、スペシャライズドは中でも極端である。コルナゴは前者をC68で、後者をV3-RSで代表させた。タイムは前者にこだわって失敗した例だ。
現在、全ラインナップにおいて前者と後者を上手にミックスさせて成功しているのが、ピナレロだろう。

性能やデータだけでは味気ない。
伝統や雰囲気だけでは腹は膨れない。
それがロードバイクという乗り物だ。

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