なかなか思うように走れないこの頃。ガッツリ走りに行かなくても、自転車を深く愉しめる方法を提案できないか……と思っていたところ、キングカスタムを借りられることになり、こんな記事を書いてみました。
こんなことを書こうと思ってる、と知人に内容を話してみたところ、「めんどくせっ」との一言を頂戴しました。そう、別にこんな煮詰め作業なんて、必要ない人には必要ないんです。ステムの剛性感なんて気にしなくても別に問題ない。ツルシの状態で楽しく走れたほうが幸せかもしれないし、ここまで気になる自分はもしかしたら病的なのかも、と思うこともあります。

夜中、ふと気になってフォークやらステムやらを交換して走り交換して走り……を繰り返してたらいつの間にか夜が明けていた、なんてことは何度もあります。一晩のうちにコンポを3回組み替えたこともあったっけ。
そんなことするヒマがあるなら走りに行けば?という意見もあるでしょう。でも、自分と自転車の付き合い方はこうなんです。こんなことをしながら、ずっと自転車を楽しんできました。そんな人生もあるんだな、くらいに思っていただければ。

もちろん、パーツ交換の目的はひとそれぞれです。僕は「いかに気持ちいい走りにするか」ですが、「絶対性能至上主義」なら速くなるパーツで固めればいい。「軽さ命」なら1gでも軽いパーツを選べばいい。「見た目が全て」ならルックスを唯一絶対の基準としてパーツを組み合わせればいい。人と自転車との関係性はそれこそ自転車乗りの数だけ存在しますが、「目的は何か」「どういう基準でパーツを選ぶか」が自覚できていることが大事だと思います。闇雲にパーツを換えまくっている人、結構いるでしょうから。

さて。この記事の題材にさせてもらった、超貴重なキングカスタムブラックレーベル。2週間ほど楽しませていただき、バラして慎重に洗車して、コーティングかけてピカピカにして、持ち主にお返ししました。今頃はもう新しいオーナーの手に渡っているはず。
いい経験をさせてくれてありがとう。新オーナーのもとで幸せに。

(安井行生)