YONEX CARBONEX SLD 開発譚(後編) カーボンフレームが生まれる瞬間 ミリ単位で積層設計を行い、グラム単位で軽量化をし、フレームの中に織り込まれたった数本の糸が乗り味を左右するという、緻密の極致のようなレベルで設計されたカーボネックスSLD。当然、大雑把にプリプレグを貼ってみたり、塗料を大量に吹き付けたりしたら、開発者の苦労が全てパーである。開発譚をお聞きした後は、ヨネックス新潟工場でカーボネックスSLDの製造工程を見学させていただき、プリプレグの貼り付け、金型での加熱と加圧、こだわりの塗装法などを写真に収め、レポートと共に多数掲載した。世界最軽量級のカーボンフレームが生まれる瞬間を、じっくりとご覧いただきたい。 2023.06.19 #YONEX#安井行生#工場訪問
YONEX CARBONEX SLD 開発譚(前編) 数値化できない性能を求めて 2022年の末、日本のスポーツ用品メーカーであるヨネックスが、新型のカーボンフレーム「カーボネックスSLD」を発表した。コンセプトは次世代の軽量ディスクロード。540gというフレーム重量にも度肝を抜かれたが、走りも驚くべきものだった。箱根の登坂をXSサイズのカーボネックスSLDと共にした安井は、「完成の域に達したリムブレーキ車に近い性能と乗り味」と評した。なぜカーボネックスSLDはここまで軽くなり、こんな走りをするのか。ヨネックスの新潟工場に赴き、カーボネックスSLDが生まれた背景に迫る。前編では、技術開発第一部の古山少太さん、川上清高さん、綾野陽仁さんの3名に開発秘話を聞いた。 2023.06.12 #YONEX#安井行生