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トラックバイク専用工具RUNWELL誕生ストーリー|15mmレンチに込めた機能と美
3月末に敢行した2泊3日のLa route新潟取材。それは自転車業界におけるメイド・イン・ジャパンの真髄に迫る旅でもあった。先日公開したヨネックス・カーボネックスSLDの開発譚に続き、今回はものづくりの街・燕三条で、およそ90年にわたって金属加工業を営んでいる相場産業の4代目・相場健一郎さんのインタビューをお届けする。思いがけず25歳の若さで家業を継ぐことになった経緯から、2011年に立ち上げたトラックバイク専用工具ブランド「RUNWELL」の生い立ちと今後の展望を聞きながら、“Absolutely Made in Japan”を掲げてものづくりを続ける相場さんの歩みに迫った。
2023.07.17
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YONEX CARBONEX SLD 開発譚(後編)| カーボンフレームが生まれる瞬間
ミリ単位で積層設計を行い、グラム単位で軽量化をし、フレームの中に織り込まれたった数本の糸が乗り味を左右するという、緻密の極致のようなレベルで設計されたカーボネックスSLD。当然、大雑把にプリプレグを貼ってみたり、塗料を大量に吹き付けたりしたら、開発者の苦労が全てパーである。開発譚をお聞きした後は、ヨネックス新潟工場でカーボネックスSLDの製造工程を見学させていただき、プリプレグの貼り付け、金型での加熱と加圧、こだわりの塗装法などを写真に収め、レポートと共に多数掲載した。世界最軽量級のカーボンフレームが生まれる瞬間を、じっくりとご覧いただきたい。
2023.06.19
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パナレーサー・アジリスト開発譚|タイヤに織り込むべきもの
アジリスト全モデルに試乗し、パナレーサー本社でタイヤについて勉強し、工場で製造工程を見たあと、さらにアジリストの開発ストーリーをお聞きしようと思ったのは、タイヤに関する見識に奥行きを与えるためだ。従来のレースシリーズから大きく変化したアジリスト。コンセプトの変更、目標性能の設定、構造の見直し、試験、味付け、煮詰め作業は、どのように行われたのか。アジリストの開発を主導した4人のキーマンに、タイヤ開発の長い道のりを聞く。
2022.07.11
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ANCHOR RP9開発憚|背景にある愛情と狂気
コロナの影響でなかなか実現しなかったアンカー・RP9開発者インタビューが、やっと叶った。日本のメーカーだから、近くて簡単に取材できるから、なんていう消極的な理由ではない。RP9を見て、乗って、考えた結果、これはなにがなんでも開発者に話を聞かねば、と強く思ったのだ。あの走りは意図されたものなのか。もしそうなら、どうやって実現したのか。ブリヂストンサイクル上尾工場内のカーボンラボにて、RP9の秘密に触れた。
2021.11.22
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BBでフレームの剛性感は変わるのか
近年主流になっているプレスフィットBB。フレームとクランクの間でじっと負荷に耐えている存在。その素材や構造の違いがペダリングフィールに影響を与えているのではないか。4タイプのBBを集めて考察を行った。
2020.04.24
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ANCHOR RP9開発憚|背景にある愛情と狂気
コロナの影響でなかなか実現しなかったアンカー・RP9開発者インタビューが、やっと叶った。日本のメーカーだから、近くて簡単に取材できるから、なんていう消極的な理由ではない。RP9を見て、乗って、考えた結果、これはなにがなんでも開発者に話を聞かねば、と強く思ったのだ。あの走りは意図されたものなのか。もしそうなら、どうやって実現したのか。ブリヂストンサイクル上尾工場内のカーボンラボにて、RP9の秘密に触れた。
2021.11.22
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La route自転車研究所 其の一 最重要部品、ボルトを理解する(前編)
コンポーネントやハンドルやシートポストなどのパーツをフレームに固定しているのは、全て小さなボルトである。自転車はボルトによって組み立てられているのだ。しかしある日、はたと気付く。自転車に欠かせないボルトについて、僕らはなにも知らない。素材は? 強度は? 締め付けトルクは? 作り方は? チタンボルトに交換する意味は? 自転車用チタンボルトでも有名な興津螺旋でその全てを聞いてきた。自転車を自転車たらしめる縁の下の力持ち、ボルトに焦点を当てる。
2020.12.07
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CATEYE VOLT800 NEO開発ストーリー(前編)|自転車用ライトに求められるもの
Twitterでトレンド入りするほど話題となったキャットアイの新型ライト、VOLT800 NEO。名作と言われた前作VOLT800の価格はそのままに、「日本のユーザーが求めている性能」をきっちりと織り込んで進化させた“NEO”は、いかにして企画され、開発されたのか。キャットアイへのインタビューを通して、VOLT800 NEO開発の背景を紐解く。書き手は自転車用ライトに関して膨大な知見を有する「東京⇔大阪キャノンボール研究」の管理人、baru(ばる)さんだ。前編ではキャットアイの技術者に「自転車用ライトの基本」を聞く。
2023.04.03
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La route自転車研究所 其の七│ペダルの設計意図を読み解く(前編)
自転車にまつわる様々な物事を深掘りする連載「La route自転車研究所」。第7回のテーマはビンディングペダル。第2回の「コンポメーカーの設計思想」に続き、グロータックの木村将行さんに協力していただき、シマノ、ルック、タイム、スピードプレイという4社のビンディングペダルを徹底分析。前編では、各社のフローティングや剛性感・安定感などの違いに迫る。ペダルが本当に有するべき機能とは何か?
2023.04.10
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La route自転車研究所 其の三│ 薄くて深い「表面処理」の世界(前編)
水中プラズマにより金属表面に微細構造を有するセラミックス結晶性皮膜を形成し……。ダイヤモンドと黒鉛の物性を併せ持つ非晶質の硬質炭素膜を各種基材表面に被せ……。まったく表面処理ほど分かりにくい技術もない。なにせミクロンレベルの世界。目に見える違いは色や質感のみであり、構造を視覚的に理解できないからだ。La route自転車研究所では、そんな自転車乗りにとって身近ながらも遠い存在の「表面処理」を理解するため、独自のめっき技術を有する千代田第一工業に話を聞いた。アルマイトって、金属の表面に六角柱がニョキニョキ生えてくるんですよ。知ってました?
2021.04.26
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La route自転車研究所 其の二 コンポメーカー各社の設計思想(前編)
自転車にまつわる様々な物事を深掘りする連載「La route自転車研究所」。第二回のテーマは「コンポメーカーの設計思想」。グロータックの木村将行さんと杉山健司さんに協力していただき、カンパニョーロ、シマノ、スラムという3社の機械式シフトレバーの設計を徹底分析。なぜカンパだけ多段シフトが可能なのか。シマノが目指す理想の変速機とは。スラムはなぜここまで軽くできたのか――。性能や使い心地、スペックの違いの理由を探る。
2021.03.22
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La route自転車研究所 其の五│鬼ベアリングの正体を暴く
日々新製品が発表され、その度に話題になったり炎上したりと忙しい現代だが、鬼ベアリングもなかなかのインパクトだった。なにせ開発はベアリングのスペシャリストであるジェイテクト。そして、工賃込みとはいえ1台分で12万円という価格。「既存のロードバイク用軸受と比べ圧倒的な低トルクを誇り~」と謳い文句は勇ましいが、「セラミック玉の採用、内部設計の最適化、低トルクグリースの採用により回転トルクの低減を実現」と、機能説明はいたって素っ気ない。頭上に大きな疑問符を浮かべつつ、鬼ベアリング仕様のホイールに試乗したのち、ジェイテクトの技術者にインタビューを行った。自転車用セラミックベアリングの最新事情と、鬼ベアリングのリアルをお伝えする。
2023.01.30
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La route自転車研究所 其の四│自転車用タイヤの作り方
自転車にまつわる様々な物事を深掘りする連載「La route自転車研究所」。タイヤをテーマにした第四回のラストは、最新の自転車用タイヤの製造工程レポート。「タイヤのイロハ」で説明したケーシング、トレッド、ビード、ブレーカーはどのように輪っかになり、どのように一体化されるのか。それを知るために、アジリストとグラベルキングの生産でフル稼働中のパナレーサー本社工場へ足を踏み入れた。
2022.06.27
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グロータック・EQUALキャリパー開発譚|機械式ディスクブレーキの可能性(後編)
「ディスクブレーキ≒油圧」という等式が成り立っている現在のロード界。しかし、“本気の機械式ディスクブレーキキャリパー”を発売したグロータックが、そこに一石を投じた。そのEQUAL機械式ディスクブレーキキャリパーを自腹購入した安井が、改めて機械式ディスクブレーキの可能性を探る。後編では、グロータック代表、木村将行氏に「油圧に負けない機械式ディスクブレーキキャリパー」の開発譚を聞く。
2021.06.14