スコプレはどんなブランド?

その昔、トンデモパーツはもっとたくさんあった。工学的に破綻しているものや、オカルトとしか思えない効能を謳っているもの、効かないブレーキや溶けるリムや変速しない変速部品……。
近年、それらは淘汰され浄化され、清く正しいパーツばかりになった。世がそれらの存在を許さなくなった、と言えるかもしれない。

しかしライトウェイの展示会で、失礼を承知で言うと、久々になかなかのトンデモっぷりを持ったパーツに出会う。スコプレ社のクリートシムである。
本国サイトによると、スコプレの設立は2013年。創始者はスポーツ医師であるゼノ・ザニと、キャメルバック、ローター、GoProなどのメーカーのマーケティングに関わったというステファノ・ドルディの2人。現在は、タイヤインサート、チューブレス用バルブ、極端なショートサドル、ポジション増設用グリップなど、癖のあるパーツを作っているようだ。

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