column
路上の囚人たち(Vol.01)
社会派ジャーナリスト、アルベール・ロンドル(1884―1932)。生前、精神病患者の悲惨な境遇、黒人奴隷売買の実態、南米のフランス人女性売春などをルポルタージュし、社会に大きな反響を巻き起こすとともに社会改革のきっかけをつくり、後世のジャーナリストに影響を与え続けた人物である。そんな彼が、1924年にあるテーマについて取材を行った。読者の皆さんもご存知の「ツール・ド・フランス」である。自転車競技についてまったくの素人である彼に、フランス全土を熱狂させていたこのスポーツイベントは一体どう映ったのだろうか――。アルベール・ロンドルが1924年6月22日~7月20日までの全行程5425kmの大会期間中に『ル・プチ・パリジャン』紙に寄稿したルポルタージュを、スポーツライターであり自身もフランス在住経験もある小俣雄風太の翻訳でお届けする。
2020.08.17
column
辻 啓のSakaiからSekaiへ(Vol.03)| ツールの裏側で繰り広げられる、もうひとつのレース
自転車の町として知られる大阪府堺市で生まれ育ち、サイクルフォトグラファーとして世界を舞台に活躍する辻 啓。これまでも写真を通じてロードレースの魅力を発表してきた彼にとって、写真とは、自転車とは、ロードレースとは何なのか。辻 啓自身が本音で綴るフォト&エッセイ第3回は、ツール・ド・フランスの現地から、写真撮影の裏側を詳細な解説とともにお届けする。
2021.07.12
column
辻 啓のSakaiからSekaiへ(Vol.02)| ロードレースを撮って、食べていくために
自転車の町として知られる大阪府堺市で生まれ育ち、今やサイクルフォトグラファーとして世界を舞台に活躍する辻 啓。これまでも写真を通じてロードレースの魅力を発表してきた彼にとって、写真とは、自転車とは、ロードレースとは何なのか。辻 啓自身が本音で綴るフォト&エッセイ第2回は、フリーランスのフォトグラファーという謎に満ちた仕事について。
2021.06.28
column
辻 啓のSakaiからSekaiへ(Vol.01)| 人生を変えた、トスカーナの一本杉
自転車のまちとして知られる大阪府堺市で生まれ育ち、今やサイクルフォトグラファーとして世界を舞台に活躍する辻 啓。これまでも「ジロ・ディタリア」をはじめとする世界的なレースに幾度となく帯同し、写真を通じてロードレースの魅力を発表してきたが、そんな彼にとって、写真とは、自転車とは、ロードレースとは何なのか。辻 啓自身が本音で綴るフォト&エッセイ第1回は、“初期衝動だらけ”の青年時代を振り返る。
2021.05.17
column
メッセンジャー狂時代(Vol.01)
2000年代、東京。ロードバイクを中心とするスポーツ自転車がブームになりつつあるなかで、もうひとつの自転車カルチャーが注目を浴びつつあった。自転車で荷物を運搬するメッセンジャーである。”自転車便”といういち職業でありながら世界的なムーブメントにもなった当時のリアルを、自身もメッセンジャーとして都内を駆け巡った経歴を持つBambiこと南 秀治が綴る。
2020.11.02
column
タイムに願いを
ある日、ひょっこり安井の手元にやってきた2017モデルのタイム・サイロン。それを走らせながら、色んなことを考えた。その走りについて。タイムの個性と製品哲学について。そして、タイムのこれからについて―。これは評論ではない。タイムを愛する男が、サイロンと過ごした数か月間を記した散文である。
2020.04.24
touring
男ふたり、西伊豆へ(安井行生編)
年齢も、生まれた場所も、自転車との付き合いかたも、文章のテイストも異なる、安井行生と小俣雄風太。ほぼ赤の他人と言ってもいい彼らの共通言語は「自転車が好き」、ただそれだけだ。彼らが向かった先は、西伊豆。小俣と安井がそれぞれの視点で、それぞれが感じたことをお届けする、極私的なふたりぼっちのツーリング記。
2021.05.10
touring
男ふたり、西伊豆へ(小俣雄風太編)
年齢も、生まれた場所も、自転車との付き合いかたも文章のテイストも異なる、安井行生と小俣雄風太。ほぼ赤の他人と言ってもいい彼らの共通言語は「自転車が好き」、ただそれだけだ。彼らが向かった先は、西伊豆。小俣と安井がそれぞれの視点で、それぞれが感じたことをお届けする、極私的なふたりぼっちのツーリング記。
2021.05.10
column
チューボリートと太幅タイヤのマリアージュ
La routeアドバイザーの吉本と打ち合わせをしていたとき。カフェの窓から街路樹に括り付けられた彼のトップストーンを見ると、リムからオレンジのバルブが覗いていた。「チューボリート使ってるんですか」「乗り味はちょっとパリパリしますが、太いタイヤと組み合わせるといいんですよ……」。そんな雑談から生まれた今記事。なぜチューボリートは太いタイヤとの相性がいいのか。タイヤの専門家の話も交えつつ、吉本がチューボリート×太幅タイヤについて語る。
2020.11.30