Linden(輪電)はどんなブランド?

Linden(輪電)は、静岡市内にある模型メーカーで電子回路設計に携わっていた長 保彦おさやすひこさんが2022年4月に立ち上げたブランド。ヴィンテージのランドナーでサイクリングするのが趣味だった長さんが、これまで培ってきた電子回路設計のノウハウを生かして自転車の電装品で何か作れないかと考えたのがブランド立ち上げのきっかけ。現在は、フラッシュオンBK-02の製造・販売のほか、電子機器の設計開発の請負やアドバイザー業務なども行っている。ちなみに模型メーカー時代には、ラジコンのプロポシステムやモーター制御システムの回路設計全般を担当していたそう。

FLASH on BK-02はどんな商品?

スイッチ一つで赤色点滅する小型のリヤライト。バッテリーに小さなリチウムイオンキャパシタ1容量が大きいリチウムイオン電池の特徴と、充放電が速いキャパシタの特徴を兼ね備えた蓄電装置。を採用することで、小型化(全長35mm)・軽量化(重さ5g)・長時間駆動(24時間)・短時間充電(フル充電まで約10分)を実現している。

光センサー内蔵で、電源ONのままでも周囲が明るくなると自動消灯し、逆に日中のライド中でもトンネルに入ると自動で点滅を開始してくれる。ローバッテリー時は点滅が速くなるとともに明るいところでも点滅し続けるので、充電のタイミングも分かりやすい。取り付け方は工夫次第で如何様にもできるが、同梱されているマジックテープ(面ファスナー)で本体をヘルメットに固定して使用するのが一般的。

なお商品はLindenの公式オンラインショップのほか、静岡県内を中心に各地の取扱い店舗でも販売しているとのこと。またワールドサイクルではオリジナルロゴモデルを販売しており、こちらでは光センサーのない常時点滅モデルも取り扱っている。

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